学習計画はなぜ必要か?

結論から述べます

学習計画は絶対に必要です。なぜなら計画なしの勉強は効率が悪いからです。地図をみないで目的地に行く人はいないですね。

学習計画なしで合格することは不可能ではないですが、かかる時間は莫大な時間になります。

「学校の授業を聞いていれば大丈夫なんじゃないか・・・」

「予備校にかよっているし・・・」

こう思う生徒さんもいるでしょう。

学習計画をみなさんが立てていなくても、学校、予備校は学習計画を立てています。

学校のカリキュラムを考えたらわかりますね。高校生なら、一年生で習う範囲、二年生で習う範囲は決まっていますね。
もし、学校が計画なしに授業を進めていたら高校卒業までに学ばなければいけないことが終わらない可能性もありますねよね。

学習計画は受験生のみなさんが意識している、意識していないに関わらず存在します。

でも、個別の学習計画でなければ意味が無いのです。

個別の学習計画が必要な理由

「でも、学校のペースにあわせれば大丈夫じゃない?」

そんな声も聞こえてきそうです。

それでも、個別の学習計画は必要です。
なぜなら、受験生それぞれの目的が異なるからです。

学校が進学校だと仮定します。
あなたは芸大の進学を目指しています。
学校の宿題は多く、予習・復習、週末の課題で殆どの時間がとられます。あなたが志望する大学は実技の配点が80%あるとします。実技の授業はありません。

これでは、合格しないのは誰にでもわかりますね。

ここでわかることは…。

目標と目標を実現するための手段を考えなければ、どんなに勉強しても的外れになるということです。

大学受験の場合は、目標はシンプルです。合格点を取ることですね。より具体的にいうなら、最短時間で合格最低点に到達することです。このことの重要性をわかっていないと、時間切れになります。受験生が不合格になるのは、勉強していないのではなくて、時間不足が圧倒的に多いです。

時間不足とは、結局のところ合格最低点に最短時間で行くという優先順位がつけられなかったということです。

では、違う例を考えましょう。

学校が普通の高校だと仮定します。高校の偏差値が50としましょうか。
あなたが目指している大学は偏差値50の文系の国立大学です。
一般的な文系の国立大学と仮定して、英語、国語、数学、理科、社会2科目が受験科目だとします。

あなたは文系ですが、理科が得意科目です。
社会は偏差値60ありますが、英語は苦手科目です。英語の偏差値が40だとします。学校ではどの科目も均等に力を入れています。あなたはどの科目も均等に学習するとします。

この生徒もまた、合格する可能性が低いことはわかるでしょう。

一般的な国立大学の文系の大学なら、英語の配点が高いためです。ごく普通のことですね。

あなたの学校は進学校です。高校一年生のときに、部活に力を入れていたあなたは、高校三年生になって、学校の勉強に全くついていけません。偏差値は40とします。あなたの志望校は偏差値60です。学校の勉強についていくことができたら、合格できるという言葉を信じています。

この生徒もまた、合格する可能性が低いですね。

学校の勉強についていけたらというのは単なる言葉遊びです。この生徒が今必要なのは、高校一年生レベルの知識を詰め直すことでしょう。

あなたの学校は、センター試験を重視しています。あなたが志望する理系の国立大学は、二次試験の配点が62%(典型的な配点ですね。)です。
あなたは、センター試験を80%取るのを目標に勉強していますが、二次試験の勉強、特に数学Ⅲはそれほど勉強していません。
センター試験以後に二次試験の科目を勉強すれば良いと思っています。

この生徒もまた、合格する可能性は低いですね。

何から勉強すれば、合格最低点に近づくかという観点がありませんね。

あなたの志望校は、他の受験生と同じではないですよね。また、あなたの学力は他の受験生とも違いますよね。

同じ偏差値でも、学習課題が同じということはないですね。
英語なら、ある人は文法が得意。ある人は長文が得意かもしれませんね。

だれかの合格体験記をみても、あなたと学習履歴も違えば、学校、予備校、塾で勉強していることも違います。

一日に使える時間も違いますね。

ですから、個別の学習計画が絶対に必要なのです。

学習計画を立てるために考える必要があるのは究極的には2つ

  • 目標
  • 目標を実現するための手段

目標なし(つまり、志望校を決めていない)勉強が効率が悪いことはわかりましたね。目標を実現する手段を考えることは学習計画で大きなウェートを占めます。

目標を立てることは比較的シンプルです。志望校を決定することですから。

しかし、目標を実現する手段についてはどうしたらよいかわからないという人が多いと思います。順を追って考えていきましょう。

次に考える必要があるのは

  • 自分の状態を知ること
  • 相手の状態を知ること

です。

まとめ

  • 学習計画は志望校合格のためには絶対に必要。
  • 個別の学習計画でなければ意味がない。それぞれの志望校は異なるし、それぞれの学力も異なるため。

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