10月が終わった。

9月は学校が始まってもリズムを大きく崩すことなく進められたが、10月は疲れ出てきた。

学校ではインフルエンザやコロナが流行し、実際に体調を崩す生徒も出た。この時期に体調を崩すと、取り戻すのは本当に大変だ。

1週間倒れれば、学習時間の損失だけでなく、記録が途切れ、優先順位が狂い、リズムを取り戻すのに更に時間がかかる。

そして、記録がまた緩んできている。危うさを感じる。

9月に一度立て直したはずなのに、10月はまた記入できない日が増えた生徒が複数いる。疲れが出てくると、どうしても記録が後回しになる。気持ちはわかる。

だが、記録が途切れると、適切なタイミングでフィードバックできなくなる。より困難な状況になる。大変な時程記録はしっかりと。

模試の結果も次々と返ってくる時期だ。現実と向き合い、自分の立ち位置を確認する機会が増える。結果を見て焦る気持ちもあるだろう。

でも、焦って闇雲に勉強量を増やすのではなく、記録をつけて、何が足りないのかを冷静に分析することが重要だ。やったという満足感と疲労感は合格という目的から考えたらズレが生じがちだからだ。

受験は長期戦だ。

体調を崩さないこと。記録を途切れさせないこと。睡眠時間を確保すること。当たり前の事を当たり前にするのがなんと難しい事か。でも、記録があれば、他の2つも格段にうまくいく可能性が上がる。

この3つを守れば、計画通りに進められる。つまり、合格可能性は上げられる。

逆に、どれか一つでも崩れると、全てが狂い始める。

10月は疲れが出てきた月だった。ここで踏ん張れるかどうかが、最後まで走り切れるかどうかの分かれ目になる。

では、振り返ろう。


Cさん、10,955分

今月も1万分を超えることが出来て良かったです。でも記録がかなり緩んできたので、11月からは気を引き締めてきちんと毎日記録するようにしたいです。

Cさん、10月も素晴らしかったね。

10,955分という学習時間。9月の10,329分から626分増加している。3ヶ月連続で1万分超え。学校が始まって2ヶ月目、疲れが出てくる時期にこの水準を維持できたのは本当に大きい。

1日平均約353分。9月の344分からさらに増やせた。学校、通学、学校行事がある中で、よくやれているよ。

睡眠時間は平均450分(約7時間30分)。9月の445分から5分増加。

わずかだけれど、改善したのは良いことだ。理想は480分(8時間)だけれど、学校がある中でこの水準を保てているのは素晴らしい。模試も多いし、体力的に疲れが出てくる時期でもあったよね。

そして記録。

Cさん自身が書いている通り、「記録がかなり緩んできた」ね。笑

9月は空くことはあったけれど、最終的には全部つけられた。

でも10月は毎日つけられない日が増えた。疲れが出ているのはわかる。

進度表につけられないとしても記録そのものはしっかり出来ていたのは知っている。ただ、これは本当に命綱だからね。

記録は君自身の学習を可視化するために最も重要なツールだからね。

科目数が多いCさんは、私がかなり細かく調節してバランスが崩れないようにしている。

記録が途切れると、最適化できなくなる。時間がない時ほど、記録は大事なんだ。

11月からは再び気を引き締めて、毎日の記録を習慣として取り戻そう。自分で気づいているのは素晴らしいけれどね。

10月の学習内容を見ていこう。

日本史に約4,000分(全体の約37%)を投入したね。

9月の名大オープンで日本史の完成度が最も低かったことを受けて、日本史に時間を突っ込んだ。一番弱いところを集中的にやった。英語、国語に関しては十分二次試験でも勝負出来る目処は立っているからね。

共通テストでうまくいく前提で行くのは余りにも博打が過ぎるからね。

東進の一問一答をコツコツ潰した。地味な作業だけれど、確実に穴を埋めていけたね。

全統第3回模試の範囲に合わせて、今までの範囲を復習し、得点率が低いところを強化した。過去問演習で厚みがでたのも大きい。この一カ月で日本史は長足の進歩を遂げた。

今日の進捗確認で、実際にはズレがあるかもしれないけれど、名古屋大学の日本史で60%弱が取れた事を報告してくれたね。この時期にこれだけとれたのは大きいよ。

過去問演習はテーマに則っているのが多いからね。ストックが増えてきたのは良い事だね。

11月はもう少し日本史の割合を減らしていこうか。

そして過去問演習。同志社は6-7年分解けたことになるね。

ある程度知識がついてきたので、立命館に移行。学校ではセンター試験第6問の演習も多くやった。

実際、同志社の過去問では日本史が6割を超え、立命館でも58%まで到達した。

9月末に同志社で7割取れた時は得意な範囲だったけれど、10月は全体的に対応できる範囲が確実に増えた。過去問演習でやったところはやっぱりとれているもんね。知識に厚みが出てきたよね。

一問一答を地道に潰し、過去問で実戦力をつける。この両輪がしっかり回ったね。

共通テスト対策と、私大の過去問演習を集に一つずつ入れるのはうまく機能しているね。今月は共通テストプレが終ったら、一問一答の比率を減らして、過去問演習中心にシフトしたいね。日本史の比率をそろそろ下げても大丈夫だろうから。

英語は過去問演習中心に進めた。

同志社の過去問では65-70%をキープしている。同格や抽象→具体、対比の把握も上達してきた。語彙不足を類推でカバーできているのは、君の思考力の高さを示しているが、さすがに類推だけで乗り切れる範囲には限界があるからね。

どこかで、今までの復習を入れる期間も作るけど、過去問を解いて覚えるほうがCさんにはあっているかもしれない。今までの傾向から言うとね。

今回の同志社の問題は名詞構文も多かったし、単語の強化と言う意味でも相当に良かったから、ミーティングで決めたように、もう少し、過去問演習をしよう。プラチカは今は止めても良いや。

動画でやってもらっても良いし、いまのところ得点に大きく関わるのは語彙だしね。

オンラインテストも並行して進められた。構文、知識、語法、イディオムは固まってきているね。

語彙強化は11月以降も継続しよう。過去問で覚えていなかった単語を調べて、気づいたと思うけれど、別の大学でも同じ単語が出てくることが多い。過去問演習こそが、最も効率的な語彙強化になるんだよ。

国語は今それほど急ぐ必要はないという判断だね。

模試だったり、過去問の結果でも、国語は安定している。だからこそ、日本史に時間を割けたわけだ。

漢文に関しては、共通テスト終了後に強化する方針で決まった。

英語、国語、社会で二次試験があることを考えると、まずその精度を上げるのが大事だからね。優先順位の判断もしっかりできている。

全統第3回記述模試の結果はまだ返ってきていないけれど、9月の手応えを考えれば、おそらく安定した成績が出ているはずだよ。

Cさんの最大の強みは、戦略的に判断できることだ。

名大オープンで日本史が弱いと分かったら、すぐに日本史の時間を増やす。国語が安定しているなら、日本史に集中する。この判断ができるのは、メタ認知能力が高いからだよ。

納得しないとやらない性格だけれど、一度納得したらとことんやり抜く。その姿勢が10月の成果に表れている。

ただし、最大のリスクは体調を崩すことだ。

10月は学校でインフルエンザやコロナが流行した。

10月はCさんは体調を崩さなかったけれど、11月は体調崩したものね。この時期は本当に危ない。1週間倒れたら2,450分の学習時間を失う。取り戻すには80日〜120日かかる計算になる。

今回、何とか回復が早いから良かったけど、注意はしたいね。

睡眠時間、理想は480分(8時間)。今は450分だから、あと30分。できれば確保したい。

ちょっとでもしんどかったら休むこと。学校でコロナも流行っているわけだからね。ここまでいい形で勝負できるところまで持ってきているわけだから、慎重すぎるくらいでもいい。

そして記録。

記録ができていれば、体調を崩す可能性も減らせる。優先順位の維持、効率の最大化。記録があるからこそできることなんだよ。

10月は記録が緩んだ。11月からは気を引き締めて、毎日の記録を習慣として取り戻そう。自分で気づいて宣言できたのは良いことだ。有言実行でいこうね。笑

順調だからこそ、気を緩めないこと。

体調管理と記録。この2つを守れば、普通に勝てる。試験が近くなると、不安も大きくなると思うけれど、しっかり進めら得ているよ。

計画をきっちり守ってきたCさんなら、大丈夫。。一緒に勉強できるのも後少し。笑って終われるようにしようね。

いつも期待しています。

ノザキ塾