10月が終わった。

9月は学校が始まってもリズムを大きく崩すことなく進められたが、10月は皆、疲れが出てきた。

学校ではインフルエンザやコロナが流行し、実際に体調を崩す生徒も出た。この時期に体調を崩すと、取り戻すのは本当に大変だ。

1週間倒れれば、学習時間の損失だけでなく、記録が途切れ、優先順位が狂い、リズムを取り戻すのに更に時間がかかる。

そして、記録がまた緩んできている。危うさを感じる。

9月に一度立て直したはずなのに、10月はまた記入できない日が増えた生徒が複数いる。疲れが出てくると、どうしても記録が後回しになる。気持ちはわかる。

だが、記録が途切れると、適切なタイミングでフィードバックできなくなる。より困難な状況になる。大変な時程記録はしっかりと。

模試の結果も次々と返ってくる時期だ。現実と向き合い、自分の立ち位置を確認する機会が増える。結果を見て焦る気持ちもあるだろう。

でも、焦って闇雲に勉強量を増やすのではなく、記録をつけて、何が足りないのかを冷静に分析することが重要だ。やったという満足感と疲労感は合格という目的から考えたらズレが生じがちだからだ。

受験は長期戦だ。

体調を崩さないこと。記録を途切れさせないこと。睡眠時間を確保すること。当たり前の事を当たり前にするのがなんと難しい事か。でも、記録があれば、他の2つも格段にうまくいく可能性が上がる。

この3つを守れば、計画通りに進められる。つまり、合格可能性は上げられる。

逆に、どれか一つでも崩れると、全てが狂い始める。

10月は疲れが出てきた月だった。ここで踏ん張れるかどうかが、最後まで走り切れるかどうかの分かれ目になる。

では、振り返ろう。


Cさん、10,955分

今月も1万分を超えることが出来て良かったです。でも記録がかなり緩んできたので、11月からは気を引き締めてきちんと毎日記録するようにしたいです。

Cさん、10月も素晴らしかったね。

10,955分という学習時間。9月の10,329分から626分増加している。3ヶ月連続で1万分超え。学校が始まって2ヶ月目、疲れが出てくる時期にこの水準を維持できたのは本当に大きい。

1日平均約353分。9月の344分からさらに増やせた。学校、通学、学校行事がある中で、よくやれているよ。

睡眠時間は平均450分(約7時間30分)。9月の445分から5分増加。

わずかだけれど、改善したのは良いことだ。理想は480分(8時間)だけれど、学校がある中でこの水準を保てているのは素晴らしい。模試も多いし、体力的に疲れが出てくる時期でもあったよね。

そして記録。

Cさん自身が書いている通り、「記録がかなり緩んできた」ね。笑

9月は空くことはあったけれど、最終的には全部つけられた。

でも10月は毎日つけられない日が増えた。疲れが出ているのはわかる。

進度表につけられないとしても記録そのものはしっかり出来ていたのは知っている。ただ、これは本当に命綱だからね。

記録は君自身の学習を可視化するために最も重要なツールだからね。

科目数が多いCさんは、私がかなり細かく調節してバランスが崩れないようにしている。

記録が途切れると、最適化できなくなる。時間がない時ほど、記録は大事なんだ。

11月からは再び気を引き締めて、毎日の記録を習慣として取り戻そう。自分で気づいているのは素晴らしいけれどね。

10月の学習内容を見ていこう。

日本史に約4,000分(全体の約37%)を投入したね。

9月の名大オープンで日本史の完成度が最も低かったことを受けて、日本史に時間を突っ込んだ。一番弱いところを集中的にやった。英語、国語に関しては十分二次試験でも勝負出来る目処は立っているからね。

共通テストでうまくいく前提で行くのは余りにも博打が過ぎるからね。

東進の一問一答をコツコツ潰した。地味な作業だけれど、確実に穴を埋めていけたね。

全統第3回模試の範囲に合わせて、今までの範囲を復習し、得点率が低いところを強化した。過去問演習で厚みがでたのも大きい。この一カ月で日本史は長足の進歩を遂げた。

今日の進捗確認で、実際にはズレがあるかもしれないけれど、名古屋大学の日本史で60%弱が取れた事を報告してくれたね。この時期にこれだけとれたのは大きいよ。

過去問演習はテーマに則っているのが多いからね。ストックが増えてきたのは良い事だね。

11月はもう少し日本史の割合を減らしていこうか。

そして過去問演習。同志社は6-7年分解けたことになるね。

ある程度知識がついてきたので、立命館に移行。学校ではセンター試験第6問の演習も多くやった。

実際、同志社の過去問では日本史が6割を超え、立命館でも58%まで到達した。

9月末に同志社で7割取れた時は得意な範囲だったけれど、10月は全体的に対応できる範囲が確実に増えた。過去問演習でやったところはやっぱりとれているもんね。知識に厚みが出てきたよね。

一問一答を地道に潰し、過去問で実戦力をつける。この両輪がしっかり回ったね。

共通テスト対策と、私大の過去問演習を集に一つずつ入れるのはうまく機能しているね。今月は共通テストプレが終ったら、一問一答の比率を減らして、過去問演習中心にシフトしたいね。日本史の比率をそろそろ下げても大丈夫だろうから。

英語は過去問演習中心に進めた。

同志社の過去問では65-70%をキープしている。同格や抽象→具体、対比の把握も上達してきた。語彙不足を類推でカバーできているのは、君の思考力の高さを示しているが、さすがに類推だけで乗り切れる範囲には限界があるからね。

どこかで、今までの復習を入れる期間も作るけど、過去問を解いて覚えるほうがCさんにはあっているかもしれない。今までの傾向から言うとね。

今回の同志社の問題は名詞構文も多かったし、単語の強化と言う意味でも相当に良かったから、ミーティングで決めたように、もう少し、過去問演習をしよう。プラチカは今は止めても良いや。

動画でやってもらっても良いし、いまのところ得点に大きく関わるのは語彙だしね。

オンラインテストも並行して進められた。構文、知識、語法、イディオムは固まってきているね。

語彙強化は11月以降も継続しよう。過去問で覚えていなかった単語を調べて、気づいたと思うけれど、別の大学でも同じ単語が出てくることが多い。過去問演習こそが、最も効率的な語彙強化になるんだよ。

国語は今それほど急ぐ必要はないという判断だね。

模試だったり、過去問の結果でも、国語は安定している。だからこそ、日本史に時間を割けたわけだ。

漢文に関しては、共通テスト終了後に強化する方針で決まった。

英語、国語、社会で二次試験があることを考えると、まずその精度を上げるのが大事だからね。優先順位の判断もしっかりできている。

全統第3回記述模試の結果はまだ返ってきていないけれど、9月の手応えを考えれば、おそらく安定した成績が出ているはずだよ。

Cさんの最大の強みは、戦略的に判断できることだ。

名大オープンで日本史が弱いと分かったら、すぐに日本史の時間を増やす。国語が安定しているなら、日本史に集中する。この判断ができるのは、メタ認知能力が高いからだよ。

納得しないとやらない性格だけれど、一度納得したらとことんやり抜く。その姿勢が10月の成果に表れている。

ただし、最大のリスクは体調を崩すことだ。

10月は学校でインフルエンザやコロナが流行した。

10月はCさんは体調を崩さなかったけれど、11月は体調崩したものね。この時期は本当に危ない。1週間倒れたら2,450分の学習時間を失う。取り戻すには80日〜120日かかる計算になる。

今回、何とか回復が早いから良かったけど、注意はしたいね。

睡眠時間、理想は480分(8時間)。今は450分だから、あと30分。できれば確保したい。

ちょっとでもしんどかったら休むこと。学校でコロナも流行っているわけだからね。ここまでいい形で勝負できるところまで持ってきているわけだから、慎重すぎるくらいでもいい。

そして記録。

記録ができていれば、体調を崩す可能性も減らせる。優先順位の維持、効率の最大化。記録があるからこそできることなんだよ。

10月は記録が緩んだ。11月からは気を引き締めて、毎日の記録を習慣として取り戻そう。自分で気づいて宣言できたのは良いことだ。有言実行でいこうね。笑

順調だからこそ、気を緩めないこと。

体調管理と記録。この2つを守れば、普通に勝てる。試験が近くなると、不安も大きくなると思うけれど、しっかり進めら得ているよ。

計画をきっちり守ってきたCさんなら、大丈夫。。一緒に勉強できるのも後少し。笑って終われるようにしようね。

いつも期待しています。

Y君、3,486分

今月はコロナで大変だった。体力も随分落ちたし、何より家から出なさすぎて鬱っぽくなってしまっていた。そのあとはある程度立て直せていたと思う。11月は気合いを入れてかます。

Y君、10月は本当に大変だったね。

コロナで体調を崩して、体力が落ちて、家から出られなくて調子が悪かったね。良く今の状態まで建て直した。

学習時間を見ると、3,486分。9月の1,755分から、ほぼ倍増している。

時間が増えたのは良い事ではあるんだなけれど、無理に無理を重ねているからね…

手放しでは喜べないんだ。

コロナで体調を崩したことで、学校の課題提出や再試が溜まってしまった。私の授業中も、本来演習に当てる時間を、学校の宿題や再試を終わらせるために使わざるを得なかった。

学校のもの以外で回すということが、難しい状況だったんだよね。それを気力だけでなんとかしている。

でも、「無理やり学校の進度についていっている」状態で、「回復した」わけではない。気力だけで長い受験勉強を続ける事は出来ない。

毎月話してるけれど、大事な事だから何度でも言うね。最も深刻な問題は、睡眠時間だ。

10月、睡眠時間が240分(4時間)という日もあった。平日にベッドで寝ている時間が平均300分(5時間)。電車や学校での仮眠を含めても、全然足りていない。

これがどれだけ危険なことか改めてみて見ようか。努力は本当にしているよ。これ以上の努力は危険だ。

東京大学の佐々木司教授が、三重県・高知県の中高生約2万人を対象に行った研究では、男子中高生は8.5時間以上の睡眠で、うつ・不安のリスクが最も低くなることが分かっている。

そして、5.5時間未満の睡眠では、うつ症状の可能性が高まるという結果が出ている。まあ、目を通してみて。

クリックして400043770.pdfにアクセス

また、広島大学の田原優准教授らが、全国の小学4年生から高校3年生まで9,270人を対象に行った研究では、睡眠不足のある子どもは「疲れやすい、いらいらする、気分が落ち込む、昼間に眠くなる」と言う報告をしてる。

当たり前と思うかもしれない。

いや、Y君の睡眠時間は全く普通ではないからね…

いつも調子が悪いのが常態化してるからなんだよ。本当に心配している。

そんな状態で勉強を続けられるのは無理なんだよ。

「休日にもっと出来たのにとか、何やっていたんだろう」とか、そういう事も授業でY君は言うことあるけどさ、そりゃやる気が出ないのは当然だよ。

だって寝てないんだもの。

https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/73513

Y君の睡眠時間は平日、仮眠を抜くと5時間を切っている。勉強出来てるほうがある意味おかしいんだよ。

東大の研究が示す「うつ症状の可能性が高まる5.5時間未満」だからね…

推奨される8.5時間には、全く足りないね。

統計によっては学力上位層は睡眠時間が少ないと言うものあるんだけれど、平日の睡眠時間がY君ほど足りなくて出来ている層は皆無だね。

だからね。これ以上、生活を工夫して勉強時間を増やすのは無理なんだ。本当に心配している。

平日、電車での仮眠、学校での仮眠をとっても、それでもベッドで寝ている時間が300分しかない。

Y君は我慢強いし、気力で回せてしまうところがあるけれど、それは全く良い事ではない。

コロナのあと、必死で追いつかせたけど、来年にこの時期に体調を崩したら、これだけ時間を掛けてやってきたことも無駄になってしまう。

睡眠時間を取らないと、頭が働かなくて、焦るばかりになる。

そして、焦れば焦るほど、効率が落ちる。悪循環に入ってしまうんだよ。そうなる時、あるよね?

実際、十分睡眠時間がとれている時のY君は記憶も出来る。

君はなかなか覚えられないと言うけれど、そんなことはないよ。

睡眠時間がとれてない状態で長期記憶にするのはどんな人だって、無理があるんだよ。

同志社にいったEさんは君より学校が近かった。

それでも、1週間に1回は学校を休むようにして、体調を維持したり、勉強時間に当てたりしていた。

そうじゃなかったらとても長い受験勉強は乗り切れなかった。

私はどんな生徒でも1秒でも速く合格最低点に到達する事を考えて指導している。勉強より、睡眠の方が効果がある事は本当に多いんだよ。

Y君の場合は、勉強時間に当てなくてもいい。休むんだ。

体がつらい時には、学校を休むことも考えてくれ。

それが結局、一番効率がいい。もう最適化はほぼやったよ。

気力があるのは本当によくわかっている。でも、気力がなくても勝てるようにすること。

仕組みで勝つんだ。Y君は気合いで乗り切ってしまうかもしれないけどね。でも、人生は君が思ってるより長いよ。

体を壊して、余生みたいになってしまう人とか、大学に入ってから大学を辞めるみたいな人も結構多いんだよ。

長い間仕事をしていると、そういう生徒を見ることはある。

本当に無念だよ。出来たはずの可能性が潰されるのはね。

長期的に見たら、今無理をすることが、将来を潰すことになりかねない。

11月の頭に個別ミーティングをやったね。

移動中、どうしても疲れて起きていられる時間に関しては、今までのオンラインテストを携帯でできるようにしてあるから、そういうところをオンラインテストにして、できるだけ家で睡眠時間を確保していこうという話をした。

Y君は中学校の時からこの生活をずっと続けてきた。

通学時間4時間という厳しい条件の中で、1年間かけて、生活を最適化してきた。それは本当によく頑張ってきたよ。

中学英語ですらあやふやな状態から始まって、英文法に関してはほぼ受験レベルのところまで終わらせる事が出来た。普通は無理な事をやっているんだよ。

もちろん、まだ、定着のために演習はしなければいけないし、テキストも解いていく必要がある。

個別ミーティングのあとにオンラインテストも一気に詰められている。もう、後50%切っているところは比較だけだものね。「見た事がある」「覚えている」はかなり増えてきている。

君は出来るよ。君の能力に疑いを抱いた事は一度もない。

今の状態でこれだけ出来るのは本当に凄い事だよ。いつも私はY君を評価しているよ。今の成績は別に良い。睡眠時間考えたら試験の時に良いパフォーマンス出せるわけ無いんだから。

それでも学校では下から数えた方が状態から、ほぼ真ん中までこの一年で持ってきた。

Y君を尊重するけど、これは続けられない。

もう効率を上げる事を考えたら、しんどかったら学校を休んだほうが良い。

君なら例えば、しんどい時に休んだとしても、頭が働いている状態なら追いつけるよ。

Y君は「やれるだけのことをやってから学校を休む」と言っていた。

その気持ちは尊重するよ。Y君の真面目さ、責任感の強さは、本当に素晴らしいと思う。

でも、それでも、体がつらい時には休むということを考えていった方がいい。

「やれるだけやる」ことと、「無理をする」ことは全く違う。

効率を考えたら、体がつらい時には休む。それが「やれるだけやる」ことなんだよ。

Y君は賢いからわかるはずだよ。これで、体を壊すとか、体調を崩して受験を失敗したら、結局本当の意味で自分の目標を達成しようとしてないということになる。

それは、凄く厳しい言葉で言うと、甘いよ。勝つためにはあらゆる手段を使うんだ。

やりたいこと、明確にあるじゃない。

このままだと、確実に受験を乗り切ることはできない。

睡眠時間を確保すること。体がつらい時には学校を休むこと。本当に考えて欲しい。

これが、今のY君に最も必要なことだからね。

11月、「気合いを入れてかます」のは良い。でも、気合いを入れる方向を間違えないでほしい。精神が肉体を超える事はままある。

勉強時間を増やすことじゃない。睡眠時間を確保することに、気合いを入れてほしいんだ。

Y君が持っている能力を発揮してほしい。

いつも期待しています。

S君、3,910分

9月より勉強時間は増えたが授業についていくために勉強のリズムを整えてもっと勉強時間を増やす。

S君、10月もよく頑張ったね。

3,910分という学習時間。9月の3,220分から690分増加している。記録の自動集計システムができたことが大きいかな。

英検2級、合格おめでとう。

高1のこの時期で英検2級に合格するのは本当に素晴らしいことだよ。

授業で文法をしっかりやってきた成果だし、何より中学校からの積み重ねが大きかった。オンラインテストの正答率は平均83%。9割近くに達しているところも多いから、精度はかなり高い。

そして、授業で解くときの言語化ができるようになったのも大きな成長だ。

「前置詞が来てるから、この後は名詞が来なきゃいけない」と、以前より論理的に考えながら解けるようになった。今まで、「たぶん、こう」「なんか変だな」位だったところを問いかけると答えられるようになっているね。ちょっとした意識の差なんだけれどね。受験までに大きな差になる。

正誤問題に対応する時などは言語化していないと対応が難しい。英語で得点を稼ぐ受験になる事は明白なので、今後も意識的にやっていこうね。

ただし、睡眠時間が気になる。

10月の平均睡眠時間は573分(約9時間33分)。9月の642分から69分減少している。

記録では十分に見えるかもしれないけれど、実際には寝つくまでに時間がかかっているよね。その結果、学校で寝てしまっている。これはまずい。

授業で寝てしまうような状態だと、正直、部活と受験勉強の両立は難しいんだよ。睡眠時間を確保するのが第一。学校の授業を活用出来ない状況だと、後でまた自分で学び直す事になる。受験までの時間は限られているからね。学校の授業使えないと言う状況だと、二度手間、三度手間と言う事になってしまうからね。

バドミントンは時間あたりのカロリー消費が最高クラスのスポーツだからね。部活の疲れは本当に大きいと思う。

平日は授業がないときにはすぐ寝る、学校から帰ってきたらすぐ寝るという工夫をした。それで起きていられるようになったのは良かった。この睡眠→うまくいくサイクルができればいいね。授業の時にもしばらく、確認はしていくよ。

部活で可処分時間が少ないからこそ、うまく時間を使えるようにする必要がある。

個別ミーティングで学習計画を決めたわけだけど、改めて書いていくね。11月は、これを実行出来るか。

平日は小テスト、理科・社会は学校の問題集をやる。部活があって、就寝時間まで時間が無いのだから、とにかく復習中心に考える。予習する時間はとれないのはわかっているわけだからね。

生物は小テストがあると言ってたよね。テスト対策を考えて、その日にやったところを標準セミナーノート 生物基礎や新編 アクセス化学基礎といった、学校て配布されているテキストを解く。わからないのは教科書をみてやってもいい。これなら短時間でメンテナンスは出来る。テスト前に復習するにしても、今回よりはずっと出来るはずだよ。

数学は土曜日にスタサプを見てから、日曜日にサクシード、フォーカスゴールドで必ずアウトプット。英語は平日に英単語のテストはあるから、かならず、それはこなす。日曜日にその週やったことを教科書で確認。

今回、英語、失点しているのは、学校のテキストをまったく触れてなかった事。

個別ミーティングでも話していたけど、60分やれば20点以上は上げられたよね。毎日の工夫があれば慌てずに済むからね。それだけでも結果は大きく変わるよ。

やることを絞った。部活がある子は復習重視。学校の授業を活用する。

これなら続けられるはずだからね。学校の授業がわからない状況になったらいかに大変かはさっきのリンクを読んだらわかるよね。本当に精神的にも体力的にもギリギリになるんだよ。

10月の定期テストは「ボロボロだった」だった理由はわかるよね。あらためて同じミスをしないために書いておこう。

これは明白で、ほぼ勉強していないからだ。

英語だって、本来はもっと取れるはずだけれど、勉強時間0分だったらどんなに勉強できる子でも対応できない。別に英語だけじゃないよ。

なぜこうなったか。

記録だよ。記録出来るかどうかは、自己管理能力があるかということだから。

S君は論理的思考力、記憶力、理解力は高い。これは私が高く評価している。でも、中学校では直前の踏ん張りだけでやってこれたよね。

大学受験は、それでは通用しない。

システマティックに取り組まないととても対応ができないんだ。

本当に簡単なことなんだよね。毎日同じことをする。記録をする。それだけなんだ。

システマティックってなに?と思うかもしれない。時間が足りないのなら、その時間がたりない中で最も効率がいい、つまり得点に結びつく様に考えて、実行出来るように学習計画を考え、行う。

記録がなくて出来るかい?

そして、S君が自己管理できない傾向があるんだったら、それを避けるような仕組みを作ることだよ。

寝る時間を早く決めたのは良かった。

頭が動かないなら軽いものから始める。学習計画で負荷を少なく設計している。

でも、なぜ自己管理ができないか。卵が先か、鶏が先かと言う話になっちゃうけど、大事な話だから繰り返すよ。

それは、S君が自分のウィークポイントが何かを完全に自覚できていないからだよ。自覚できたら、それを遠ざける方法もできる。

じゃあどうやって自覚するか。

記録だよ。

10月の記録の質は、多少改善したけれどまだ粗い。5日とか6日とか記録せずに後で書いたとしても、こちらもフィードバックが正確にはできないんだ。となると、改善が遅くなる。そして、私のコメントもおそらくちゃんとは読めてないよね。

コメントは大事だよ。数字だけではわからない事は沢山ある。「しんどかった」「調子が良かった」「この単元は難しかった」「小テストがある」

こういう情報があれば、私は多様な提案が出来る。でも、記録がない、コメントがなかったら?

今週疲れているんだったら最低限これだけやろう、とか。そう言ったS君を支援する事が出来ないんだ。

部活で可処分時間が少ない子は、そうであればあるほど記録は綿密にしなきゃいけない。記録することで勉強時間がゼロになってもいいぐらいだ。

そうしたら週末にこれだけはやっておこう、とか。そういうことができるから。

1学期の中間テストで成功したのを覚えている?

あの時は、個別の授業だったからリマインドが無くてもS君が復習出来るように計画出来ていた。そして記録が今より精度が高かったことが理由なんだよ。

進度表のコメントが欠けている。1ヶ月の振り返りが欠けている。

改善するには、まず記録がなければダメなんだよね。

S君、厳しいことを言うけれど、聞いてほしい。

来年の今頃、今のやり方のまま続いていたら、どんなにS君の理解力が高くても、記憶力があったとしても、追いつかせるのは難しい。特に志望校のことを考えると。学校の授業がわからない状態になったまま、一年後だと、もう追いつかせるだけで高校は終わってしまう。

このままではずるずるずるずるいく可能性が高い、と私は思っている。

でも、解決策は本当に簡単なんだ。

記録をする。それだけ。

記録してあれば、S君が自己管理が難しいとしても、それは私が補助輪となることが出来るから。

後で何日もまとめて書いたところで改善は難しいよね。それが今回の結果でもあるわけだから。

一番S君にとって難しい自己管理というのを自分でやろうとしている。難しいことを難しくやる必要はない。私を使えば良いんだよ。笑

毎日記録していれば、私が自己管理ができるようにアシストすることができるわけだから。

繰り返しになるけれど、極端なことを言うと、勉強より記録を重視するくらいでいい。

部活をやっていて勉強時間が十分に確保出来ない子も沢山見てきている。でも、やり方はあるよ。

そういうときはチャットワークで記録や相談を密にやっていた。授業でられなくても、それだけでも改善はかなり出来るからね。

S君は能力は十分にあるにも関わらず、このままでは袋小路に陥る可能性が高いよ。いつでもやり直す事は出来るけれど、後になればなるほど難しくなるのは事実だからね。

自分が弱いところを改善するというのは記録だけ。そこはしっかりと意識していくようにしよう。

それだけで次回の期末テストでも全く違った結果になるよ。一年後だったらどれくらい差がつくか。

S君の能力に関して私は高く評価している。論理的思考力も、記憶力も、言語化する力も。S君はこんなものではないはずだよ。

正直、高校に入ってからの英語は私の授業だけで、英検2級に対応出来る力があるんだから。

記録を密にしていこうね。くどいだろうけれど、これが今のS君に最も効果があるんだから。いかに記録を精密にしていくかが、今後の課題。とにかく記録に尽きる。

いつも期待しています。

T君、60分

今月は受験、模試が重なりなかなか進度表を記録できませんでしたが、今月からしっかりと再開していきたいと思います。

T君、10月は本当に大変だったね。受験、模試が重なって、なかなか落ち着かない日々だったと思う。思った以上に推薦対策に時間がとられた。

60分という数字だけれど、これは記録できた分だけだよね。実際にはもっと勉強している。授業の時に進捗確認したからね。

推薦入試が毎週末のようにあって、学校では面接練習、小論文練習に追われて、今月は授業にも出られないことがあった。その中でやれることをしっかりやっているよ。ただ、記録は戻していこう。もう本試験も間近に迫ってきているからね。

でも、一つ結果が出てほっとしたね。私も安心したよ。笑

名古屋外語大学世界教養学部国際日本学科、合格おめでとう。

T君の最初の合格だね。本当によく頑張った。

英語と面接の準備、小論文の対策。学校と塾で役割分担を出来たと思う。本試験に向けて、政経は着々と進められた。学校ではまだ政経は終わってないけれど、時事問題まで含めてこちらでは終わった。受験で必要な範囲は終わったと言える。

もちろん、定着までにやっていく必要がある事はあるけどね。

10月は時事問題対策に力を入れたのは、推薦入試では面接があるからね。

面接で時事問題の知識が役に立つ事もあるからね。英語も時事問題的なテーマがでる事もあるから、出来るだけ推薦や本試験にも使えるようにするように授業も設計した。

一般入試でも推薦入試でも役に立つところをやることで、全体の負担を少しは減らせたかな。授業中に咳をしていたり、疲れもやっぱり出てきてるからね。これは心配だね。

シグマの復習も少しずつ進められた。

そして、漢字の学習も続けられているね。

漢字は繰り返しになるけれど大事なんだよね。面接、小論文でも使える。語句の正確な理解は学習する時のなにより基本だからさ。

一般入試の現代文でも確実に得点が狙えるのは漢字だからね。苦手な古文の失点をカバーする事でもあるから、11月もコツコツ続けようね。

今やっておくと直前期に慌てなくて済む。推薦が一段落したら、本試験対策に戻るわけだけど、あまりにも期間が空いてしまうと抜けてしまうけどね。

英語のオンラインテストは今は止めているけれど、一昨日、名城大学の推薦入試の問題を解いた時に、もうちょっと英文解釈の基本的なところに戻る必要があるということがわかったね。

もう一度英文読解入門に戻ろう。出来れば名城の受験までに終わらせること。まずは関係詞から復習しよう。授業のたびに弱いところを確認して指示するからね。

名城大学の推薦入試が終わるまでは、名城の対策と英語の底上げに集中しよう。推薦入試の問題は解答がないから私が作るからね。できれば、受験までにもう1年はやっておきたいよね。

推薦が終わったら、政経にシフトしていく。

英語のオンラインテストも、そのタイミングで再開だね。

T君は、コンスタントに回せている時はやっぱり記憶はできてるからね。自分の得意パターンをすでに持っているわけだから、時間が使えるようになったら戻していこう。

ここで、改めて確認しておこう。毎月同じことばっかりと思うだろうけれど、配点を意識してない学習は目的に向かって出鱈目に走り出すようなものだからね。

名城大学のF方式は、実質的に英語100:国語100:政経300という配点だ。

つまり、政経が最も重要な科目だ。英検2級を取得しているから、K方式では英語が満点扱いになる。これは本当に大きいよ。今回の入試では英検の取得が効いたよね。

だからこそ、名城の推薦入試が終わったら、政経にシフトしていく。

政経の全範囲は既に終了している。今はシグマで基本知識を固めて、時事問題も終了した。東洋大学問題で基礎知識は確認したけど、「見たことがある」はかなりできているから、過去問を解く速度をあげて全範囲のメンテナンスをしつつ、弱いところを強化しようね。

シグマで覚えれきれないところは、メモリーバンクも使っていこう。

3回反復したら英語は入った。政経はもう少し定着に時間はかかるかもしれないけれど、「見たことがある」状態はそれなりに作れてきてるからね。

本当はこの時期だと週に2題は過去問演習したいけれど、推薦とのバランスを考えると、今は英語に振る。

名城の推薦の過去問演習で抜けているところを見ながら、英語も強化していこう。

英語の底上げができれば、国語100:政経300の比率で勝負できる。政経は覚える量は圧倒的に少ないわけだから。

体調管理もね。大事だよ。

10月は体調を崩さなかったけれど、疲れは出ているよね。学校で風邪が流行っているから心配している。

ちょっとでもしんどかったら休むこと。推薦入試が続くけれど、体調を崩したら元も子もないからね。

時間がない時ほど記録。記録してあれば、こちらも注意喚起はできるからさ。

「今月からしっかりと再開していきたい」という前向きな姿勢は素晴らしいよ。Tくんの強みはコツコツやれること。戻していこう。

記録があれば、私も適切なタイミングでフィードバックできる。推薦入試とのバランスを見ながら、進度ややるべきことを調整できるからね。

推薦入試ラッシュでハードな日程だけれど、一つ一つクリアしていこう。

名古屋外語大学の合格、本当におめでとう。これがTくんの自信になったら嬉しい。

やれる範囲でのベストは尽くしている。あとは体調を崩さないこと。記録をしっかりつけること。この2つを守ろうね。

いつも期待しています。

ノザキ塾