コロナウイルスの影響で、土曜日登校の学校が増えたり、夏も登校することが増えることが増えることが予想されます。
交通の便が悪い受験生にとっては、通学時間をいかに効率良く使うかは今までも重要でしたが、これからはもっと重要になると思います。
この記事で音声教材の有用性については話しました。
今となってはこの『歌で覚える古典文法・文学史』は古いテキストになりましたが、なお有効性を保っています。
どのようなテキストか
文字通り歌で古典文法を覚えようというコンセプトのテキストです。
- 線路は続くよどこまでも
- カエルの歌
- おおスザンナ
こういった誰もが小学校、中学校などでならったメロディに合わせて、活用、識別などを覚えてしまおうという異色のテキストです。
敬語の考え方や、助動詞の基本的な考えもコンパクトに説明してあります。
「に」「なり」などの同型品詞判別、文学史など基礎で重要な知識もコンパクトにまとめてあります。
基礎的で重要な知識に絞っている。古典文法をすでにマスターしている人が更に力を伸ばすためのテキストではなくて、基礎を固めようという受験に向けたテキストです。
どのような人に向いているか 隙間時間に使えるので様々な場面で役に立つ
特に、高校1年生や古典文法を覚えないまま高校2年生、高校3年生となってしまった受験生に有効です。
様々な使い方が考えられますね。
古典は受験生のみなさんが思う以上に配点が大きいんですね。
センター試験では50点の配点だったので、それほど重要性は高くないと思うかもしれませんがそうではありません。
習得コストが英文法などに比べると圧倒的に低い。
また、漢文の書き下し文などは古典文法に則っているわけですから、古典文法、特に動詞や助動詞の活用を覚えてないとなかなか得点を伸ばすことが出来ません。
古文では「死ぬ」はナ変ですが、漢文だったら「死す」ですからサ変動詞。再読文字も副詞+助動詞ということですから、用言・助動詞の活用をマスターすることは必須です。
古文・漢文が苦手で共通テストで10点、15点と得点を伸ばしたい受験生
英文法を1ヶ月でゼロからセンター試験レベルがこなせるようになるのは不可能ですが、古典文法なら可能です。
共通テストでも、古文、漢文の配点は変わりません。短時間であと10点、15点と得点を向上させたい受験生にも勧められますね。
理系で国語を苦手とする受験生は多いと思います。
特に数学Ⅲなどの習得に力を入れて、センター試験前になって慌てて国語の演習を始めたけれど、時間がなくて絶望しかないという人にもいいですね。
理系の3年生で夏以降通学時間で活用をこれだけで覚えた生徒もいます。
通学の行きと帰りに動詞の活用を反復すればそれだけでも耳に残ります。
センター試験では書き下しや古文の文法問題を特典することができれば、100点中15点程度を伸ばすのは難しくない。
学校、予備校・塾の通学の時間だけで覚えることは可能だと思います。
通学の間に聞けるのは大きい。音声教材でも、講義形式の場合はなかなか習得が難しい。集中してないと活用は出来ませんが、『歌で覚える古典文法・文学史』は歌で覚えるわけです。
極めて短時間で使えます。
活用がどうしても覚えられない高校1年生
古典文法の習得コストを下げる一つの方法は、用言の活用を完璧に覚えることです。
そうすれば、助動詞の多くは用言と同型ですから負担は少なくなる。
そんなの理屈としてはわかっているけど、無味乾燥な暗記は耐えられないという人も多いと思います。
でも、歌なら通学の時に掛けているだけでも覚えられる。疲れた時に流しているだけでもいいですね。
特に、高校1年生に有効です。
今回のコロナウイルスで登校が遅れた高校1年生は例年に比べて進度が早くなって行きます。
いろんなしわ寄せが今年の高校1年生には来ている。
学校によっては、古典文法はワークでやってるから読解は出来るよねというメチャクチャな学校もあるんですね。
まあ、英語でやってる学校もありますけどね。
いやあ、地方の惨状は都会の皆さんには信じられないと思いますが…
古典文法をマスターしないまま読解を続けていけば、適当に単語をつなぎ合わせて解釈するフィーリング古文読解を覚えるだけ。
古文の現代語訳をYahoo知恵袋に『大至急!』で質問するかもしれませんね。
あるいはGoogle検索のスキルだけが上がるという絶望的な未来しか待っていませんよ。
いやあ、保護者も学校の先生も高校生の検索スキルをなめてはいけないですよ…
メルカリで学校の宿題の答えを買うのが現代の受験生ですから。
話がずれました。特に高校1年生は古文を得意科目にすると、学校の授業が有効に使えます。古典がわからない出来ない生徒の多くは活用を覚えずに高校2年生となります。
その結果、古文は単語をつなぎ合わせて雰囲気で現代語訳するものとなってしまう。
ですが、文系受験の場合は、古典を得意科目にすると得点が安定します。特に私大受験の場合、漢文が必須でないことが多いわけです。
そして、古文は新しいものが出てきませんね。みなさん、LINEでやり取りする時に古文でメッセージ送ったりしますか?しませんね。
頻度分析すると出題される古文の箇所はかなり限定されているんです。学校の授業でやったところが受験で出来る可能性は高いんです。
古文が早く解ければ、現代文も出来るようになります。結果的に現代文に回す時間が増えるからですね。
4ヶ月で国語の偏差値が43.4から64.6まで23.2上がっていますね。基本的に時間がない生徒に関しては国語は現代文を後回しにして指導しています。このときは古文しか強化していませんね。
こちらも4ヶ月で偏差値が37.7から68.6まで上がっています。まあ、現代文・古文・漢文型から現代文・古文型に変更していることもあるのですが、古文がいかに時間対効果が高いということはわかってもらえると思います。
国語が苦手科目で英語でなんとかする受験でしたが、古文でそれなりに得点で切るようになったのは大きかったですね。
コロナウイルスの影響で、分散登校や夏休みの短縮など、今後通学時間は増えます。そういう時に聞くだけで古文の活用を覚えられる『歌で覚える古典文法・文学史』は特に高校1年生には学校の授業を最適なものとするという意味でも有効です。
高校1年生のおすすめの使い方としては、1週間単位で同じ範囲を反復することです。
接続なら接続ばかり聞くこと。そうすれば助動詞の接続は完璧になるので、学校の授業で理解できるところも増える。そして、隔日に得点できるところも増えます。
また、学校の進度に合わせて、その範囲をやるのもいいでしょう。定期テストまでにやった範囲の歌を覚えていくようにすれば、直前に慌てずにすみますし、苦手科目の克服にも時間が使えますね。
まとめ
歌で覚えるという他に例を見ないコンセプトで、古文をマスターする閾値を下げてくれる『歌で覚える古典文法・文学史』は初学者、古文を苦手としてしまった人に向いています。
覚えなければ始まらないところは確かにありますから。
ただ、覚えることが中心になりますので、各自の志望校、出題形式に合わせた問題集で演習することは必要ですね。
その場合学校から配布されたテキスト、センター試験の過去問など各々の志望にあう形式の問題集を選択しましょう。
覚えさえすれば、古文は得点源にすることが出来ますし、読めるようになったらなかなか古文も楽しいですよ。
コロナウイルスで、高校生活大変になったけれどふんばろうね。
学習相談、無料で受け付けています。気兼ねなく。
今後、オンライン自習室などはツイッターで告知します。GoogleMeetもしくはZoomが学校で採用されていることが多いので、そちらで行うことにします。