10月も中旬になりました。10月は模試が多くて気ぜわしいですね。
体調気をつけて踏ん張りましょう。私はまだ体調が回復しません。体調管理に気をつけていてもこれでは駄目ですね。
早稲田大学に合格したSさんの(四日市高校出身)政経サブノート
サブノートについてはこちらの記事で説明してありますが、改めて、説明しましょう。
- 解く
- 過去問の上部に年度、大学名を記入する(復習しやすくするため)
- 解答はチェックシートで消える色で書く
- 分からないところはピンクペン(任意の色で構いません)で引く
- 用語集で調べる 調べる際に、日付、大学名を記入する。
- 全国大学入試問題の解説の出題分野を確認する(どの範囲が出たか認識できます。)
- 蔭山の対応する章を読む
- 畠山の対応する章を読む
- 政経ハンドブックの対応する章を読む(2年生、3年生時点)
- 詳説政経の対応する章を読む(2年生、3年生時点)
- 覚えていない関連知識を過去問に書き込む。書き込む際に、テキストのページ数を書き込む。
これが基本ですが、Sさんの場合は更に工夫がしてあります。
解答はチェックシートで消える色で書く
これは、初学者には勧めているやり方です。チェックシートで消える色にすれば、一つ一つ知識を確認できますね。
しかし、覚えてしまったところなら、いちいちチェックシートで消える色にするより、そのまま読めたほうが復習のスピードも早くなりますね。
Sさんはどう工夫したのでしょうか。
1枚目の画像の問1は答えを直接書き込んでいますね。そして、正解を問題文の中にも書き込んでいます。サブノートは何度も復習に使うものなので、こういう時間を短縮するための工夫が重要になるのです。
Sさんは赤のチェックシートで消えるようにつくってありますね。問2を見てみましょう。
問2を見ると×がつけてありますね。横に論述の解答が書いてありますが、自分の解答を残すことで、どこが間違っているかわかるように工夫してあるのです。
関連知識を過去問に書き込む
これもSさんの工夫が見えますね。
さらに問2に関して、関連知識を書き込んでいます。
関連知識を書き込むというと、はじめてサブノートを作ったときはめちゃくちゃにたくさん書き込む人もいますが、あくまでその問題にかかわる関連知識に留めるべきです。莫大な量になってしまいますしね。
自分が覚えていない知識や整理されていない知識を覚えるためにサブノートはあるのです。ですから、サブノートを作る際に、その問題に対応するテキストを読むように設計してあるのです。ただ、闇雲にサブノートを作っても効果はないです。
ここでは二院制のメリット、デメリットを書き込んでいますね。問題では二院制のデメリットを問うていますが、当然その制度があるのは、意味があるはず。問題に関しての関連知識を考えることで有機的な学習になりますね。
次ページの名望家政党、大衆政党、包括政党などの書き込みを見れば、それぞれの用語の定義をSさんが大事にしていたことがわかりますね。
偏差値90を取るまでに解いた過去問は?
およそ50問です。
Sさんは高校一年生から政経を開始して、高校3年生の第一回全統記述模試で偏差値91.5になったわけです。
最終的に、全国大学入試問題を3年間分潰した上で、それ以外の早稲田、中央の過去問まで解いていますから、200問ほどですね。正確には193問ですが。
Sさんは、問題を解きながら覚えるタイプなので量は多かったですね。慣れてくると一日2年は解いてサブノートを作れるようになったので、時間はどんどん短縮されていきました。
偏差値70を取るまでに解いた過去問は?
30題です。政経の効率の良さがわかりますね。
私のところで政経偏差値60を取るまでの基本パターンは、『蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本』を読んだら過去問を解いていく。
調べるのは『蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本』『畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義』。
それに加えて、分からない単語は『用語集政治・経済』で調べ、サブノートを作っていく。これでほとんどの生徒は偏差値60を超えます。
Sさんが偏差値70をとったのは高校2年生のときにうけた高校3年生や浪人生が受験する第一回全統記述模試でした。偏差値74.8ですね。二年生時点の政経についてはこちらを御覧ください。
たった、20題ほど程度多く解いただけと思われるかもしれませんが、初めはサブノートで調べる量も多く、特によく出る分野から強化されたのが大きかった。入試でよく出る分野が模試で出題されるのは当然ですしね。
こちらでもよく出るところに関しては詳しく解説しましたが、みなさんが独学でも時間を掛ければ出来るはずです。
日本史、世界史選択で、とても完成しないと思われる生徒には、志望校で政経がつかえるなら変更することを勧めることも多いです。
なぜ、これだけの量を解いたか。
最終的に193問Sさんは過去問を解いたわけですが、これには理由があります。
日本史、世界史選択の人はわかると思いますが、復習が大変なんですよね。一問一答、教科書、資料集など歴史選択の場合は複数のテキストを回すのが普通です。
突っ込んだテーマ史を訓練している間に通史を忘れてしまうということも多いですよね。
過去問を解くことは、ランダムで全範囲の知識が問われるということです。よく出るところのメンテナンスも出来ますからね。そして、過去問をやることで、どこまで覚えなければいけないかという重要度が明確にわかるようになります。
テキストしか勉強していない人は、政経でいかに特定年号が問われるかを聞いて驚くと思います。過去問を解いていれば容易に覚えますが、テキストだけではわからないためです。
Sさんは政経が一番の得意科目だったので、英語や国語の息抜きだったと言う面もありますが。
まとめ
- 基本は大事だが、目的は覚えること。各々の状態に合わせて工夫しよう。
- 関連知識を書き込むことが理解を深める
- 偏差値90までに作ったサブノートは50問
- 偏差値70までに作ったサブノートは30問
- 偏差値60を超えるのには、およそサブノート10年分程度。
- 量は大事
学習計画と勉強法はやはり切り離せないですね。
実際、どのように勉強したか書いていないのは手落ちだと思います。せっかく読んでもらった以上はみなさんの役に立つようにしたいですからね。
受験生それぞれによって、適したやり方はあると思うので、ある程度汎用性がある方法を提示した上で、それぞれの工夫が見られる形なら、みなさんが応用しやすいと思ったからです。
きっちりサブノートを作ったら上がります。大抵、政経ができないという生徒はサブノートの作り方が甘い。理由を考えていないわけです。そういう意味では独習は難しい面もありますが、それでも日本史や世界史よりは対応しやすいと私は思います。