一年生一番最初の進研模試から考えると総合で偏差値は10.4ポイント向上。
英語、国語を固めることから始めた。ある程度基礎的な知識が入ってきたので、手つかずだった数学に少しずつ時間を回せるようになったのは大きいね。国語に関しては漢文はこれであとは演習に入れることも大きい。現代文はどうしてもムラがあるからね。
今後は古文が演習レベルに到達すれば現代文の訓練のみ。今のペースなら2年生の9月には国語は過去問演習に入れることになるので、数学に回せる時間ももっと増える。
まずは自分にとって習得コストが低いものから出来るようにすることで、勉強のコツもわかるし、可処分時間が増える。満遍なくやったらどれも満遍なくできない。T君はそれをしっかり守ることが出来た。
学校が自分の学力と、志望校のレベルに合っている場合はいい。そうでない場合は、学校のペースに合わせていたら受験には到底間に合わない。
学校のレベルに合わせていたらまずいのはわかるね。学校の国語の平均点が32.1,数学の平均点が25.4,英語の平均点31.5だね。じゃあ、全国のデータを見てみよう。
国語の平均点が35.0,数学の平均点が33.6,英語の平均点が38.3だね。現役生しかうけない進研模試でこの状態。このコロナウイルスで6年制の学校と3年制の学校では更に格差が広がった。
まあ、6年制でも進度が遅いところはあるわけだけどね…
春先の遅れを取り戻そうと無茶な宿題、あるいは進度と学校のペースに合わせていて消耗した生徒は多かった。
T君には口を酸っぱくして言ってるけれど、学校に合わせていたら普通に鈴鹿の高校はすべて全国平均点はないわけだからね。普通に失敗します。笑
捨てることをうまく出来た一年間だったね。T君より勉強できる人はまだ多いけれど、T君くらい切り捨てられる人はなかなかいない。勉強ができるかどうかって、一番大きい要素は時間を投下できるかだからね。
どれも大事はどれも大事にしてない。こと、受験に関してはそうだ。学校が受験向きかどうかは平均点や進学実績を見ればいい。学校の言う通りやっていた結果がどうなのか。どれも大事とやっていた人は3年生になったときには時間切れだよ。
本当に真面目にやってきたのにどうしようもない状態になってるのをうんざりするくらい見てきた。
高校生なんだから、それくらい自己判断出来るべきという意見もあるかもしれないけど、地方ではそんなふうに客観視出来る子は稀だろうよ。腹立ててます。笑
コロナで宿題や課外授業が増えて潰れていく生徒はおそらくもっと増える。本当に地方は厳しい。記録をしっかり、睡眠時間を確保とうるさく言い続けたのはこういう状況だからなおのこと睡眠が大事になるからね。
だから、記録はしっかり。睡眠時間を確保できないなら、内職するしかないんだ。学校が志望校のレベルに対応できないんだから。
本当にさ、時間が足りない。志望校のレベルが高い場合や、学校の勉強がわからなくなってたらもう内職以外時間は確保できない。どれもバランス良くということは私には言えない。今までの受験生の勉強時間見てるとどうあっても無理だから。
捨てることは本当にうまくなった。
この差はどんどん開くよ。T君は今年は低いところからスタートした。偏差値10上がるということはまったく見える景色が変わる。「見たことがある」ものが多くなり「覚えている」ところも増えた。「できる」ところも確実に増えたね。
それは学習計画に従ったからだよ。捨てることが出来たからだよ。僕ら弱者の活路は捨てることしかないんだよ。
Tくんの場合受験と学校の勉強の両立は無理だ。今年のコロナウイルスの影響で実感した。偏差値40くらいの大学の受験なら学校は適切だけれども。でも、Tくんの場合は全然目指しているレベルが違うからね。
受験向きでないものに時間を使っていてもそれは出来るようにはならない。8品詞を徹底しない、文型を分けない、小テストはやりっぱなしで反復しない。受験的には駄目な要素しかないです。笑
鈴鹿の学校はどこも厳しい。私達の活路は捨てること。先輩たちもみんな捨てることで活路を見出した。今まで以上にタフな環境で私達は生きることになる。なんとかここから脱出できるようにふんばろうね。いつも期待してます。笑