英作文をするためには品詞・文型を整理しなければ書けるようにならない
英作文について考えていこうと思います。
外部テストの導入でスピーキングの重要性が増すことはわかりますね。
また、リスニングはセンター試験より高度です。そして、新テストでは英語圏の話者以外のリスニングも入るので、より訓練が必要になることがわかってきました。
試行テストで、戸惑いの声が上がったのは、当然です。センター試験では、極論すれば、特定の単語が聞き取れれば得点する事は可能でした。
しかし、新テストでは文全体を把握していないと解答するのが難しいと言う声が多く上がっています。
これは、語学学習と言う点では好ましい変化です。
しかし、受験生にとっては英語の負担がさらに大きくなると言う事でもあります。
4技能どれもバランスよく学ぶことが語学を習得する上で重要なのは間違いありません。
ここからが本題です。
4技能のバランスを考えて学習する
リスニングもスピーキングもリーディングも英作文もどれも強化していく必要があるわけですね。
前回、発音についての重要性を説明しましたが、発音を理解することでスピーキングの能力も上がりますし、リスニングの能力も当然向上します。
しかし、発音が完全であったとしても、単語だけでスピーキングはできるでしょうか?
無理に決まっていますね。
発音を完全に理解して、聞き取れたとして、英文法を学習せずに意味が理解できるでしょうか?
これも当然無理なのです。
今までは、英作文はある程度文法が仕上がってから学習していくと言うことが一般的でした。
これは決して間違っていません。
自分が伝えたい内容を書くためには英文法の規則を知る必要があるからですね。
しかし、実際に会話する場面を考えてみましょう。
文法を考えている暇は実際にはなかなかないということに気がつくんじゃないでしょうか。
文型・品詞を理解して英語は学習する必要がある。
しゃべるためには、まず、ある程度のフレーズを覚えなければいけませんね。これからは、今までよりずっと例文暗記の重要性は増えます。そして、品詞、文型、文法の重要性はいくら強調しても足りないくらいです。
例えば、「ほとんど無理だ」というのを喋ろうとした時に、almost impossible という言い回しは皆さんでもすぐに思いつくと思います。
でも、実際には
It is almost impossible to〜
この様な形式主語を使った形に変換できる必要があります。
不可能というのが、形容詞と正確に認識していれば応用がききますね。
こんなの分かるって思う人もいるでしょう。でも、生徒の英作文をみていると、とんでもない解答はたくさんあるんですよ。
例えば
I am almost impossible that
とかね。
これ、英語じゃないですね。impossibleは人に対して使えない形容詞というように整理しなければ使えません。で、thatは接続詞で、後ろにSVは使えます。確かに。でも、このthatは何節ですか?
きっちり品詞、文型を理解していなければ、英作は無理ということなのです。高校一年生からでも、品詞、文型を正確に理解して学習していくことが、今後の大学受験で、さらに重要になるということです。外部テストを軸に考える必要があるわけですからね。
品詞、文型を正確に把握すれば、応用が一気にできる
では、「ほとんど確実」という文はどうすればよいでしょうか。
当然、形式主語を使えば良いわけです。そして、almostは副詞だから、後ろに形容詞をもってこればいいですね。
It is almost certain
という形になりますね。でも、certainは通常thatやwh節をとりますから
It is almost certain that
の形で覚える必要があります。こういうように、文型や語法までカバーして例文を暗記していくことが、英作文の能力を強化することです。
では、もっと難しいやつやってみましょうか。
「ほとんど同様なもの」
これだと殆どできないですね。まさにIt is almost impossibleです。
It is almost like ~ing(会話なら、SVありもOK)
あるいはこのようにも書けますね。
It is almost as if SV
上の文なんて、likeが前置詞として機能する。そして、前置詞として機能するlikeはある種のCとして働く。このように整理されていないと出来ません。as ifにしてもそうです。seems 形容詞、seems like 名詞のような形で覚えてきた人ならどんどん英作も出来ますが、丸暗記してきたら限界があるのはわかりますね。
これから、皆さんが、英語を学習するときに、常に話す、書く、読む、聴くの4つを意識して訓練する必要があるということです。
英作文をするためには、このように、品詞、文型をきっちり理解し、英作に応用できるような形で記憶する。
その上で、音声教材があるものがベストになります。聞き取れたら話すのも楽になるし、覚えてるフレーズはなおのこと聞き取れます。
まとめ
英作するときには例文を覚える必要がある。そして、それは、文型、品詞、語法などもきっちり確認する。音声教材をつかってしっかりフレーズで覚えること。
時間はかかりますが、文型、品詞は全ての基礎です。ここをいい加減にすると、覚える量が莫大になりますからね。
このことについては、また話していきます。こつこつやるしかないんだよ。
でもこういうひと手間をかけることで、君たちは一生使えるフレーズを覚えます。
例文集ってのはすごく大事なんです。
暗記の重要性は今、軽視されてるから強調するけどね。ちゃんと暗記しない人で英語を話せる人見たことないです。
話せるつもりの人はたくさん見てるけどね。本当、滑稽に思われてるんですよ。