6月となった。新年度が始まって2ヶ月となり、徐々にペースが出来てきたと言えるか。習得コストが低いものから固める方針は変わらない。習得コストが高いものは、1日あたりに投下できる時間が少ないと、たとえ毎日勉強しても効果は低いからだ。

2023年4月 受験生クラスの総評
2023年4月 受験生クラスの総評
新年度となった。夏が受験の山場と言われる印象とは大きく異なり、出来るだけ早く受験勉強を始めた方がいいとの思いは年々強くなる。スタートが早ければ早いだけ、新たな項.....

K君、10,062分

今月は1週間に1回は休みにする事に決めていたのでそれを守って勉強した。結果的に効率が上がって勉強時間が増えた。これはとてもいい発見だと思う。最初は1日休みにするなんていいのかなと思ったが、休んでいなかった頃のように失速することは少なくなった。1日を自由に使えるので行きたい場所に遊びに行ったりしていい気分転換になる。次の休みはどこに行こうかと考えると勉強も効率が上がるのでいいと思った。

ミーティングの時に、週に1度は休むこと。1日は予備日として、遅れているものや集中してやりたい科目をやっていくように決めた。浪人生の場合はモチベーションを維持するのが難しいからね。浪人生の多くは夏にはもう燃え尽きてしまうことが多い。

やらなければならないことを考えたら、毎日やれたら望ましいように思うけれど、そうではない。部分最適と全体最適は違うと言うことだね。

休まないと頭も働かなくなるし、そうなると勉強時間は増えても効率は悪くなるからね。机に向かっている時間が長くてもそれでは全く意味がない。適切な休息は受験生が学ぶべき技術だからね。

政経に関しては弱いところが底上げできた。国語は中旬に現代文が終わり、来月には過去問演習に入ることができる。これで、三科目のうち二科目が演習に入れる状態になる。過去問演習しつつ弱いところの強化に入ることができるのである程度、軌道に乗ったと言える。

今回の模試に関しては、政経と古文の知識問題さえとれたらいいと言う方針で臨んだ。現代文は受験する大学では記述は出題されないしね。英語は中学英語をやっている段階だから考える必要はない。

政経はミスがあったものの、それなりの成績は取れるだろう。国語は形式選択のミスをしたね。ミスとしては最悪のミス。本番でやったら満点であっても不合格になるミスだからね。今回は採点されなくても不思議ではない。今のうちにミスをしておいてよかった。

模試は失敗したほうがいい。一喜一憂することの無意味。
模試は失敗したほうがいい。一喜一憂することの無意味。
模試は失敗したほうがいい。一喜一憂することの無意味。 こういうことを言うと、また物議を醸しますかね… ですが、この時期模試でうまいこと結果が出なくて、不安で勉強.....

英語に関しては、中学英語が3分の2ほど。実質中学1年生レベルからのスタートなので、受験では国語、政経でできるだけ稼いで、英語はその二科目で取りきれないところをカバーすると言う形の受験でいくしかない。当初の予定通りだね。英語から強化したら2浪しても間に合わないのはわかっているからね。

国語、政経の負担が減ってきたら、英語に回せる時間は増えるので、そこからどこまで伸ばせるか。6月に中学英語が終わってから次回の模試までに高校英文法の基礎的なところまではなんとか固められるといい。

6月は英文法レベル別1を導入できる。中学英語の定着と、高校1年生レベルの英文法に取り掛かりたいね。問題を多く解いて定着させていこう。何度も言うけれど、早く終わらせる意味は全くないからね。自分で理解していない、定着してなかったらそれは単なる自己満足になってしまうからね。

英文法レベル別問題集
英文法レベル別問題集
英文法レベル別問題集 今回紹介するテキストは英文法レベル別問題集1です。 「英語は苦手」「何から勉強すればいいかわからない」 このような生徒の原因の多くは、中学.....

体調に気をつけつつ進めていこうね。期待してます。

Eさん、7,415分

学習計画を立てて平日や週末に何をするかを決めました。古文レベル別や政経の過去問とサブノート作りは回せているけど、速読英単語がなかなか回せていないので回せるようにしたいです。学校の政経のテストは授業中に対応するところの畠山を読んだので、テスト勉強も苦ではなかったし、点数もとれてよかったです。

古文、政経は軌道に乗ってきたね。政経は特に伸びてきた。2年生のこの時点で青学の政経でボーダーラインを越える得点率は素晴らしいよ。

Eさんは学校の宿題が多いからね。1年生の間は出来るだけ学校のペースを崩さないように考えてきた。学校の授業で扱っている内容は受験でも有用だからね。

ただ、受験するところのレベルを考えると、学校の授業だけで足りないところは出てくる。1年生の間にこつこつ、英語や古文は積み重ねた。学校の予習はほとんどしなくても対応できるレベルになったしね。週末は受験勉強に充てる時間を作れるようになった。しっかり指示を守ってくれたからだよ。

政経は大きな武器になる。高校の授業は基本的に共通テストレベルを対象にしているから、私大や国立二次試験レベルの内容は扱わないからね。学校の授業に合わせて志望校のレベルまで知識を固めておくと楽になる。

こちらの授業では、理解がないと得点を伸ばしにくい経済分野や、思考問題に対応するための講義をおこなっているから、2年生の間に国語と政経は十分志望校のボーダーラインを超えられるペースだね。

速読英単語は悩ましいね。学習計画を立てた時はできそうな状況だったけれど、今、使える時間を考えると毎日回すのも難しい。進度表にも書いたけれど、当面は、英文法・語法・語彙を底上げするようにして、まとまった時間が取れる夏休みに読解を固めることにしようか。

全部こなそうとすると睡眠時間を削るしか無くなってしまうからね。文型を分けること、語順訳を作ること、音読。ライブ授業に加えて動画みるというのは今だと細切れになってしまうからね。

得点力を上げるという意味では、速読英単語を固めるのが近道だけれど、学校とのバランスを考えると次善の策である長文以外の底上げでいいからね。2年の後半にもなれば英語のやり方も洗練されているだろうし、古文、政経の負担も少なくなっていくから十分回せるようになる。

Eさんは安定している。とはいえ5月はちょっと疲れが出てきたから無理せずね。いつもモチベーション高くやっているのだから、やる気がしない時は休もうね。それは休まないといけないというサインだから。

古文もレベル別2となり、関関同立レベルになってきた。力は順調についている。慌てずにいこうね。期待してます。

ノザキ塾