前回は中央大学法学部に合格したTくんがどのような環境に置かれていたかについて書きました。

中央大学法学部に合格した鈴鹿高校探求 T君の学習計画 地方で進学校ではない場合の学習計画
中央大学法学部に合格した鈴鹿高校探求 T君の学習計画 地方で進学校ではない場合の学習計画
受験生の環境は一様ではありません。 進学校で学校のカリキュラムにあわせることができればそれなりの学力がつく場合もあります。ついていけない場合は大変なことにもなる.....

学習計画を立てるために必要なものはなにか。目標設定です。勝利条件が決まっていないゲームというのはゲームとして一般的に成立しませんね。

そして、目標設定と同時に必要になるのが、タイムリミットです。

学習計画はなぜ必要か?
学習計画はなぜ必要か?
目次 学習計画はなぜ必要か? 結論から述べます 個別の学習計画が必要な理由 学習計画を立てるために考える必要があるのは究極的には2つ 次に考える必要があるのは .....
志望校を知ろう(相手を知ろう)
志望校を知ろう(相手を知ろう)
志望校を知ろう(相手を知ろう) 志望校を知ろうということはあたり前のことですね。 では、どのようなことをしっておくべきなのでしょうか。 「何から調べてよいのかわ.....

目標設定とは、大学受験であれば志望校を決定するということになります。

もちろん高校1年生の場合、大学についての知識がない場合も多い。その場合でも志望校や受験校を大まかにでも決めておいたほうが良いと思います。志望校が決まってなかったら、受験科目もわかりませんしね。

志望校をできるだけ早めに決めておくほうが良いのは、後からではどうにもならない場合があるからですね。

計画は計画なので変更があっても構わない。同じ計画のまま進むことはなかなか無いです。でも、自分は大まかにも目標があれば、取れる選択肢は多いですね。

だから、志望校を決定して調べる必要があります。

入試で一般的に難易度が低いのは指定校推薦といえます。

志望校の指定校推薦枠を学校が持っていたら、利用できないかは考慮するべきです。必要な評定平均、校内選抜、いつ決定するかなどしっかり調べましょう。

指定校推薦は学校の成績を取ることが対策の中心になるわけですから計画はシンプルですね。定期テストの勉強が受験勉強と言えます。

中学からの生徒で、農業高校のほうが志望する大学に進学しやすいから高校を選択した生徒がいますしたが、早くに目標設定すれば有利ということはわかると思います。それだけ対策を打てるわけですから。

指定校推薦は一般的に面接や論文だけと試験の難易度は低いのですが、普通の入試と違う難しさがあります。

3年の前期までの評定平均などで校内選抜が行われることが多いわけです。2年まで校内の成績が低かった場合、指定校推薦は当然使えません。

特に二期制の学校などは1年生の間に指定校推薦が使えないことが決まってしまう生徒もいるわけです。早く知っていれば選択肢は増やせた。だから、志望校を早い段階で決める必要があるということですね。

進学校ではないが、指定校推薦がある場合はどうするか

これもまた難しい問題です。ある程度受験向けのカリキュラムが組まれている学校であれば、学校の勉強が一般受験にも対応できるということもある。

ですが、指定校推薦がうまく行かない場合は難しい。なぜか。

学校によっては数学が受験に必要な範囲が行われなかったりすることもあるわけですね。

となると、指定校推薦がうまく行かなかったときは、非常に厳しい。一般受験で必要な科目をそもそもやっていない状況で3年から間に合わせるのは難しいです。

このことについては以前にも記事を書いています。

推薦入試をつかうことは安全なのか?
推薦入試をつかうことは安全なのか?
推薦入試をつかうことは安全なのか? 推薦入試、AO入試の受験者数は増加し続けています。平成29年のデータでは大学入学者の44.3%がAO.推薦入試です。 この文.....

志望校について調べることでタイムリミットがわかる

先程までは入試形式についての話でしたが、志望校を決めることには大きなメリットがあります。

それはタイムリミットがわかることです。

どんなに出来る生徒でも一日は1440分。出来ない生徒でも同じです。受験までの時間は変更できないパラメーターです。その時間までに合格に必要な学力を身に付ける必要がある。

進学校でない学校がなぜ不利なのかというと、進度がそもそも遅いわけですね。

文系でも社会が共通テストまでに終わらないところもあった。こうなるとどうにもならない。先行して学習するように計画を立てるしかないからです。

6年制ですら、旧AO入試で物理の範囲が終わってなかったために手も足も出なかったという笑えない話があります。予備校や塾は必要ないと喧伝している学校なんですけれども。余談が過ぎました。

こちらの記事に、模試を使った目安が書いてありますが、多くの受験生が思うよりタイムリミットは前ではないでしょうか。

旧帝大、医学部、早慶を受験する生徒は高2の3学期には旧センター試験の英語で140点は得点できないとなかなか合格は難しかった。

3年生からでも間に合う人ももちろんいるんですが、ありとあらゆる手段を使って時間を捻出するしかなかったですね。

全範囲をいつまでに終わらせればいいか 志望校からリミットを考える
全範囲をいつまでに終わらせればいいか 志望校からリミットを考える
全範囲をいつまでに終わらせればいいか 志望校からリミットを考える 質問メールを頂いたので、ひとつの目安を書いておきます。 国語・・・もう勉強しなくていい(合格者.....

学校のレベルについて知る必要がある

中央大学法学部に合格したH.H君(神戸高校出身)の学習計画 自分の高校のレベルを知ろう
中央大学法学部に合格したH.H君(神戸高校出身)の学習計画 自分の高校のレベルを知ろう
中央大学法学部に合格したH.H君(神戸高校出身)の学習計画 自分の高校のレベルを知ろう 挑戦的なタイトルですね… 今回はH.H君の全統記述第3回模試をみながら考.....

学校の授業、課題をこなしていて、志望校に合格できる学力がつけばそれが一番コストが少ない。

学校の授業のレベルが高すぎても、低すぎても駄目なのは当然ですね。進度が遅くても駄目です。受験にはタイムリミットがあるわけですから。

受験を考えたときに受験科目の学校の進度がどれくらいかは知っておく必要があります。

何と言っても学校の授業時間は予備校や塾より圧倒的に多いわけですからね。これがうまく使えるかどうかは大きいです。

Tくんの場合は、はじめは京都大学を志望していた。指定校推薦もありませんし、一般受験するしかないですね。

東大、京大などの難しさは、試験の難しさに加えて、科目数の負担も他の大学と比べて大きいことにあります。

また、入試問題の形式も特徴的です。英語でいうと京大は長文化の流れに乗ることはなく、正確な構文把握と英作という出題形式だった。

等位接続詞一つ取り違えたらまったく構造が取れない文だったり、受験生が知らない単語を和訳部分で出題するけれど、解答に含まれない部分を正確に読み取れば意味は導き出せたりする出題だったりするところに特徴があります。

基礎的な学力を早期に身につけて多く過去問演習をする以外に方法はない。

とにかく早く全範囲を終わらせる必要がある。

T君は文系だったので、できれば、英語、国語、社会を2年までに全部終わらせるようにとタイムリミットを設定しました。

学校のペースではとても間に合わないというのは入学して、志望校を決定したGWまでに明らかになっていました。

全範囲を早く終える重要性
全範囲を早く終える重要性
全範囲を早く終える重要性 全範囲を早く終える重要性について強調しておきたいと思います。 これは、6年制以外の学校に共通している問題です。6年制でもこの時期に全範.....

そして、T君は浪人できないとのことだった。浪人できないのであれば、2年になった時点で志望校を再考すると決めました。これもまた、難しい条件です。

次回は、どの科目を重視して学習計画を立てていったか考えます。志望校の配点、残された時間、出題傾向などを考えて計画を立てる必要があります。

実現可能な学習計画にするためには、記録が重要です。学校行事があったり、優先順位もその時々によって変化します。

進学校でない高校にいる場合は学校の勉強を一生懸命していても、志望校に全く届かないということは普通にあります。

ですが、何をいつまでにやればいいという計画があれば、それに対して日々修正していくことで対策を打つことは可能です。

ノザキ塾