12月となった。年内いよいよ1ヶ月。来月からは一般受験のスタートである。
授業も演習中心に移行し、より高度な内容に挑戦している生徒も多い。この時期は、精神的、体力的も限界に近くなる。
人間誰しもそうだが、他人と自分を比べがちだ。受験は合格最低点数を1点でも上に超えることが必要だ。そういった意味では他人と自分を比べる必要はあるが、そこにそれぞれ異なる。
人によって課題はことなるのだから、焦らず自分の課題に向き合い克服していく事が必要だ。
凡事徹底。難しいことだが、淡々とやるしかない。
T君、2,370分
今月は先月に比べ学校行事がかなり減ったので順調に進めることが出来ました。来月もこの調子で受験に向けて頑張っていきたいと思います。
PCの調子が悪くて、記録できなかった日がかなりあったけれど、勉強時間は戻ってきたね。
時間を掛けてやってきた古典文法は終了。授業ごとに演習、復習を組み込んだから、時間は掛かった。
完全に個別指導だったからTくんが間違えたところや、記憶できていなかったところに何回も戻った。
抜けてしまったところはあるから、しっかり復習しようね。
個別ミーティングで話したことをまとめておくね。
速読英単語の入門編は、土日にライブ授業でやらなかったところを追いつかせようね。冬休みまでに完成して置こう。冬休みには今まで手薄で出来なかったWPM測定、シャドーイングを行うことにね。
学校で小テストがあるターゲット1900に関しては以下の通り。
- 50の範囲 週に1回
- 月曜日に覚える
- 火曜日テスト 火曜日の夜にテストの範囲を見る
- 土曜日に復習する。
- 日曜日は、その月にやった単語の範囲を見る。覚えきれていないものを見る。
- 英文法、速読英単語入門編、学校の宿題などでわからない単語はかならずターゲットで確認する。
特に単語に関しては、記憶するために反復回数を増やすことは重要だからね。忘れそうな時は学習計画をかならず確認しようね。
古文に関しては中里の復習を冬休みまでには終わろうね。こちらも毎日すすめること。学校の授業で古典文法で怪しいところがあったらかならず立ち返ろうね。
Formulaに関しては毎日確認。こちらも、学校の予習やわからないところがあったときには辞書代わりに使おうね。「見たことがある」状態を作っていこう。
週に1回はアプリで結果をスクリーンショットにとって送ってね。
レベル別に入る前に、公式も確認できたらよいのだけれど、これは冬期講習に導入しよう。あまりも多くのことをやるより、数を絞ったほうがT君は記憶しやすいことはわかっているからね。冬休みで読解に入る前に文法、単語はある程度完成させておきたい。
2年生の間に、知識依存度が高い英語、国語、政経がある程度固められていたら楽になることは間違いないからね。
10月は修学旅行の準備でとにかく時間をとられた。期末テストが終わった今は受験勉強に時間を費やせる貴重な時間だからうまくやっていこうね。コツコツ出来るのがTくんの強み。いつも期待しています。
Eさん、9,320分
英語の過去問を解いて、速く読むことと単語を頑張ろうと思いました。政経は全国大学入試問題正解が終わりました。赤本を買ったのでこれからたくさん解いて抜けているところや苦手なところを詰めていきたいです。
12月はかなりの量の過去問演習が出来たね。立命館大学に比べて、同志社大学の英語は難しかったね。
量も多い。その上に英単語のレベルが高い。初回の演習以降、今までやった語彙の復習をかなり進められた。問題は難しいけれど、同意語を選ぶ問題や、広い意味での同意表現を選ぶ問題は語彙があれば対処できない事がないのは良くわかったね。
そして対義語を変形させて選択肢を作っていることも良くわかってきたんじゃないかな。昨日の演習でやったのも同じロジックで作られていたね。
多くの単語集はどのレベルでも対応できるように作ってある。だから、hold A to accountなんてのはまずでてこない。多義語のレベルも全く違うよね。
こういったものを対応できるようにするには、結局過去問を解く必要がある。単語集やテキストだけではとてもマスターできない。英語では同じ語彙を使わないように類義語を使ったりするのも良くわかってきたよね。知っている単語から類推することも、訓練しないと身につかない。
授業でかなりの量の演習をやるけれど、同志社大学の英語で会話問題の形式には慣れておこうね。
今のところ慣れと選択肢を落とす技術で時間短縮が見込めるのは3番の会話問題だから。1,2の対策は、授業の解説が細かいからペースが今ひとつというときに、適宜やってみるようにしよう。
今までのように厳密に学習計画を立てる必要はない。もう過去問演習をやりながら、弱いところの強化につねに入っている状態だからね。国語、政経はボーダーラインを既に超えてるから余裕はある。
早い段階で過去問演習に移行出来たことは良かったよ。試験本番までにかなりの量の英文を読めるし、今までやった語彙を固めることも出来る。国語に関しては鈍らなければ大丈夫。
政経はそろそろメモリーバンクの復習はいれていこう。過去問演習はもう同志社と立命館だけでいい。漢字は書かないとなかなかでてこないから、今からやっておくと余裕がでてくるよ。
いい調子で12月を迎えられた。あと少し。いつも通りやっていこうね。いつも通り出来れば取りこぼしはないから。いつも期待しています。
Cさん、1,830分
9月から進度表をきちんと入れられていないので、来月から心を入れ替えてきちんと入力しようと思います。12月はオンラインテストと英単語を中心に回していきたいです。
そうだね。振り返りも出来ていなかったしね。
勉強していなかったわけではないけれど、記録はゆるんだね。
記録していることは効率を上げるためには必須なんだよね。わかってることとは思うけれどももう一度話しておくね。
Cさんはとにかくやらなければ行けない科目数が多い。一般的な文系の国公立大学受験生に比べて、二次試験の科目が、英語、数学、国語、日本史と4科目あるからね。現時点でもかなり学校の日本史は遅れている状態。
二次試験の配点としては旧帝大では低いほうだから、共通テストで失敗すると二次試験で挽回することは難しい。
となると、共通テストの練度をそれなりに上げつつ、二次試験の科目を伸ばすことが必要になる。受験としてはバランスが要求される難しさがある。共通テストを流して二次試験に全振りすれば良いものとは違うんだよね。
Cさんはコンスタントに暗記物に時間を回せた時は一気に力を伸ばしている。Cさんは頭がいいからね。読解力である程度補完は出来るけれど、最近の演習で出来たけれど危うかったというところいくつもあったよね。
客観型問題なら対応できるところもあるけれど、筆記になったときにはなかなか厳しい。
科目数が多くなると、その時々の優先順位を判断する必要があるからね。学校の定期テストで普段メンテナンス出来ない科目があるならその時はそちらをやったほうが良いしね。
状況は変わる。その時の状況に応じて優先順位は変わる。変わらない学習計画なんて、意味がないんだよ。
だから、進度表の記録が大事なんだよね。毎日修正できることは大きいんだよ。
学校の進度によっては受験勉強優先したほうがいいこともある。学校ではやらないレベルを今演習していたりするからね。
どういうふうに問題が作られているから、どういうことを普段から学習する必要があるか。そういったことは今こちらしか提供できないからね。今やっておけば、学校の授業でも意識するポイントは変わるし、辞書の引き方一つとっても変わる。
受験までに1万回以上は辞書を引くよね。そのときに、意識しているか意識してないかで全く結果が変わる。
演習したら、システムだけで対応するのは難しいとわかってきたよね。演習、弱点分析を通じてやることを決めていくわけだけれど、記録がないと、どうやるかということはこちらも指示できない。
君たちは受験の全体像が見えてるわけではないからね。
いま、これをやったほうが良いと判断していることが受験という観点では失敗する可能性が多いこともあるんだよね。
使える時間を把握していたら、こちらは適切な指示が出来る。
記録が緩んでしまっていててわからないけれど、おそらく古文などは問題とテキストの解説しか読めていなかったりするよね。テキスト間違えていることもあるから、わざわざ動画を作ってるんだよ。指示には全て意味がある。
そして、動画をみてから新しいところを解けていれば、設問に対してこういうアプローチが出来るということを意識できるから、知識がなくても得点できる可能性はあげられる。とにかく時間が足りないから、知識が足りなくても打てる手があるようにと授業は構成しているからね。
同じ時間勉強しても、学力は全く異なってくるというのはこういうことだね。
定着しかかっている古文も、間を開けたらまた覚え直す必要がある。進度表に得点やどこを間違えたかちゃんと記録できていれば、どこをメンテナンスすればいいかわかる。メンテナンスのタイミングも判断できる。
英語も単純暗記より、演習を通じたほうが覚えやすいなど、Cさんの特性にあったやり方を考えれば同じ時間でも大きく覚えられる量は変わるから。
テキストを進めることや、動画を見ることが目的ではないよ。その内容をマスターすることが目的だからね。復習のタイミングや、定着度によってテキストを変更したりして強化する内容を変えることで、同じ時間でも大きく学力は変わるからね。
Cさんは、しっかり記録して、指示を守れれば勝てる可能性は高い。指示を守れない場合は難しいだろうね。科目数と学校の進度の遅さ、行事の多さなどがあるから。
その志望校のレベルの受験生に比べたら、学習時間は少ない。Cさんは体力がある方ではないからね。
だからこそ、上手く時間を使う必要があるよ。どんなに頑張っても、能力的に届かない事はある。こういう仕事をしているとたくさん見る。そして、能力があっても記録や学習計画を守れないから失敗する生徒も本当にたくさんいるんだよ。
Cさんは、出来るだけの力がある。時間はどうあっても取り戻せない。あとでやり直せないこともあるんだ。
家庭の状況の変化だったり、社会状況の変化だったりね。本当にそういう後悔はしてほしくないよ。
だから、ちゃんと持っている力を活かしてほしい。自分の力で出来ることがあるのは凄いことなんだよ。
リズムを戻していこうね。いつも期待しています。