6月が終わった。
梅雨に入り、気温と湿度が同時に上がるこの時期は、体力の消耗が目に見えないところで進む。学校行事も重なりやすく、体育祭や球技大会といった行事が、部活動の本格化と時を同じくして生活リズムに負荷をかける。加えて期末テストが近づくと、評定平均を意識した対策に時間を割かざるを得なくなる月でもある。受験生にとっては、共通テストや記述模試の結果が出始め、いよいよ自分の現在地と向き合う時期に入る。
記録と睡眠について、今月も改めて書いておきたい。
計画通りに進まなかった月ほど、記録の意味は大きくなる。何を優先し、何を後回しにしたか。その判断が正しかったかどうかは、あとになってみないと分からない。だからこそ、判断の過程そのものを記録に残しておく必要がある。記録がなければ、何を選び、何を捨てたのかさえ、本人にも見えなくなってしまう。
そして睡眠。学校行事と部活動、テスト対策が重なる時期は、可処分時間が目減りし、真っ先に削られるのが睡眠だ。頭が働いていない状態で積み上げた時間は、実質的な学習時間にはならない。夏休みを目前に控えたこの時期にこそ、無理を溜め込まないことが重要だと、改めて認識したい。
では、振り返ろう。
Y君 8,980分
今月は体力的にもなかなかしんどい月だった。勉強時間自体は安定しているので悪くないと思う。夏休みに向けて調整していきたい。
先月の9,090分から110分の減で、数字だけ見るとほぼ横ばい。その他の時間が増えている。
ただ、Yくんの場合は実技試験というか、体力試験があることを考えると体育は受験に関わるところだからこれは勉強時間にカウントしていい。信州大学一本に絞ったわけだからね。
内訳は、社会2,500分、英語1,750分、国語1,330分、理科1,140分、その他1,540分、数学720分。
体力的に本当に厳しかった。Yくんは気力でなんとかしてしまうところがあるけれど、今まで指導してきた中でももっとも睡眠時間の確保が厳しかったね。
7/10の時点で、睡眠時間の平均時間は400分を切ってたからね。それも、電車の仮眠、学校で起きてられないから仮眠して倒れないように出来ていたのを、評定平均をあげる最後の機会だと無理をした。夏休みに良いコンディションで迎えられるかは大きいよ。Y君、長期休み以外常に寝不足という無茶でやってたわけだからね。
まず体育祭。準備期間から本番にかけて疲労がかなり溜まっていて、6月5日、6月10日は解説だけ終えたところで早めに休ませた。6月15日は遅刻での出席だったし、期末テストが終わった7月1日以降も、テスト勉強の反動でずっと疲れが抜けていない。
自分で思っている以上に、無理がきくのは、いいことばかりではないよ。体を壊すと余生になっちゃうからね。去年の夏、短時間で英語が中学レベルを一気に終わらせられたのは、コンディションが良かったからだよ。
最近、授業中に頭が働かない、覚えらないというのを凄く言ってるよね。頭が働かないときにやっても、それは覚えられないし、理解も出来ない。それなら休むほうがいい。焦る気持ちは分かるけれど、睡眠取れている時のY君が覚えられない、理解に苦労しているとは私は思えないからね。
その分、大きな判断もあった月だった。演習中に個別ミーティングをすることが多かったけれど、7月10日には共通テスト対策に全振りするということが決まった。
目標点にだいぶ安全マージンが取れるようになってから、私大対策に振り向けるのがいいと考えて、ずっと学習計画を立たてきたわけけれど、共通テストの得点をあげることに集中するね。学校で手薄なところ、伸ばしにくいところをこちらでやる。
漢文
前回、6月上旬には共通テストレベルの演習に入る予定だと書いたけれど、進めるのはやめた。評定平均を少しでも上げる必要があったしね。コンディションの維持は本当にきつかった。
6月1日に『早覚え速答法』の第10章「抑揚」が終わって、10の公式(句形)がすべて完了した。そこから重要漢字の「これだけ漢字」に入って、6月10日に一通り終了。
学校で漢文は、テストにしかでなくてメンテナンスもされてないのは痛い。こちらでは当初の予定と違ってまずは漢文の得点をあげていくことを考えて強化していくよ。
学校推薦型選抜では国語と情報が課され、そのボーダーを超えられるかどうかが入試の有利さを大きく左右する構造だからね。だから、ここで漢文を最優先に据え直した。私大を考えて政経を立命館レベルの演習という形で夏休みの予定を考えていたけど、夏は漢文をとにかく完成させる。鈴鹿は2学期はとくに、共通テスト演習が増えるから、演習を有効に使えるように固める。
時間は掛かったけれど、インプットは終わった。ここまで来たら、いよいよ共通テストの過去問演習に入れる段階だ。今週から実際の過去問を使った実戦に入るよ。
必要なら、共通テストの前に旧センター試験レベルの基本問題集も挟んで、橋渡しをするかもしれない。知識依存度が高い科目だからね。そして、漢文が早くこなせると、結果的に現代文や古文にも時間が回せるようになるわけだからね。数をこなそう。
古文
古文の総復習は、今回も持ち越しになった。ただ、期末テスト対策の中で、『宇治拾遺物語』の「利仁の芋粥」や式神が登場するエピソードを扱って、単なる現代語訳だけでなく、高得点を狙うために必要な古文常識のポイントまで踏み込んで解説した。学校のテストをちゃんと受験に使えるように出来たね。
古文への本格的な移行は、漢文が共通テストで安定して8割コンスタントに取れるようになってからにしようと思っている。負担感と即効性のバランスを考えると、その順番が一番現実的だからね。
ただ、政経と古文に関しては優先度は相談したい。苦手意識はあるけれど、偏差値60近くある政経で得点をあげるか。今、コツを掴みつつある古文に使うか。正直、立命館レベルと共通テストではかなり要求される知識レベルには差があるんだけれどね。私大を基本的に考えないのであれば、共通テストの演習多めにしたほうが得点は伸ばしやすいと思う。演習で得点を挙げられる段階までは来てるから。
社会(政経・地理)
政経はシグマを軸に進めていて、直近の学校の定期テスト範囲は順調に網羅できている。ただ、経済分野の深掘りは今は優先順位を落とすことにした。
志望する学校推薦型選抜では情報と漢文を科目として使う形になっていて、政経の経済分野をいま急いで固める必要性が薄いからだ。共通テストで安定して得点を稼げる政治分野のほうを軸に、当面は進めていく。過去問演習はまだ手をつけられていないから、これは夏の課題として持ち越しだね。
メモリーバンクはやめよう。私大対策としては、有効だけれど、共通テストの得点をあげるのであれば、とにかく未習範囲があるのがまずいから。学校では今のペースだと経済はとても終わらないから、10年間分サブノートを作ると話していたのは、私大はやめる。共通テストとセンター試験でサブノートを作っていこう。
問題集は基本的にシグマと過去問演習で共通テストでは事足りる。考察問題のことを考えると80%くらいまではパフォーマンスがいい科目だけど、それ以上となると急に習得コストが跳ね上がるから、目標点数を考えつつ、到達したら他の科目に割り振ろう。
地理は、7月8日に定期テストが返ってきて、92点。中間・期末とも学年1位という結果だった。推薦のための評定平均を上げるという当初の目標は、これで十分に達成できたと言っていいと思う。学校の授業をうまく活用できているからこそ出た数字だよ。
第1回記述模試は初回としては悪くなかった。ただ、二次試験のことは今は考えずに共通テストに全振りする方針にしたから、ここは深追いしない。
英語・数学
英語、数学はこれまで通り学校の授業で維持する段階。漢文が共通テストで安定してから、英文読解に本格的に戻っていく順番は変えていない。
7月・夏の方針
まとめておくね。
- 漢文:インプットが完走したので、今週から共通テストの過去問演習へ。必要ならセンター試験レベルの基本問題集も間に挟む
- 政経:シグマを軸に政治分野中心で共通テスト対応を継続。経済分野の深掘りは急がない。過去問演習は夏の課題
- 地理:学校の授業中心で。練度に不安があるなら、土日に共通テストの過去問演習や、共通テストパックで。すでに学年1位という結果が出ているので、この調子を保つ
- 古文:漢文が共通テストで安定して8割取れるようになった段階で重心を移す。
- 睡眠・体調:しんどい時は演習を切って休む方針を継続。夏休みの部活・行事は次回の個別ミーティングで洗い出して、無理のない計画に落とし込む
体調
正直、疲労がかなり溜まっているから心配している。7月10日まで、睡眠時間の平均が400分を切っていた。今まで指導してきた中でも、ここまで少ないのは記憶にないくらいで、本当に心配しているよ。調子が悪い期間がどんどん長くなってるからね。
演習の途中で切り上げて休ませたのは、正解だったと思っている。
少しでも眠れる時間が増えるといいんだけれど、通学時間が長いのはどうしても変えられないからね。
ただ、教育学部一本で行くと決めたことで、二次試験のことを考えなくてよくなったのは、だいぶ楽になると思う。精神的にはそれはそれで辛いこともあるだろうけれど、自分で選択したものじゃないと、Yくんはやらんやろ。笑
まずは体を休めて、夏を乗り切ろうね。夏で失速する人が多いから。迷ったら休むことを優先だよ。
いつも期待しています。