新年度開始から2ヶ月目。

2021年4月 受験生クラスの総評
2021年4月 受験生クラスの総評
新年度スタート。昨年度はコロナウイルス感染症の対応に追われた一年となった。4月もまた緊急事態宣言があり、今までと受験が様変わりしたことを感じずにはいられない。 .....

コロナウイルスで緊急事態宣言もあったが、昨年ほどの混乱はなかった。とは言え、長い自粛生活で生徒にも疲れが見られた。リズムが出来ている生徒、そうでない生徒の学力の差は広がりつつある。

引き続き授業に力を入れた。とにかく夏まではリズムを崩さないようにする。学校の課題が増えたこと。生徒が疲弊していることを考えると、例年と同じ量はとてもこなせない。いつもよりペースは遅くなるが、基礎を固めることにいつも以上に力を入れた。

英語に関しては構文把握は終了し、読み込み量を確保する段階に入った。凡事徹底。量をこなすことは力をつける上では絶対に必要だ。だが、基礎が固まっていないのに闇雲に量をこなしてもただ悪い読み方になるだけだ。文型、品詞、語順訳と本当に基本的な文章から確認している。夏まではとにかく基礎を固める。

国語に関しては古典文法も固め直した。完璧でなければ意味がない範囲なので、引き続き時間を掛けて固めていく。6月には敬語も終わる。夏には語彙の増強、文法の完成は可能だろう。夏期講習では徹底的に文法、単語、敬語を固め直す。

夏期講習も例年のようにテーマを決めて短期で行うことはもう難しいだろう。消化不良を起こす可能性が高い。今年も昨年に引き続き、外部に向けて夏期講習の募集はしない。進度を上げることで対応することがもっとも生徒の力がつく。

短期の講習でやってくる生徒に力を入れるなら、今いる生徒の指導に力を入れる。

政経に関しては、過去問の解説に入って順調に進んでいる。オンラインテストも機能している。かなり厚みは出来てきた。

2021年度 全統共通テスト模試 第1回 政経偏差値 72.2 学校一番 三重県立神戸高校 K君
2021年度 全統共通テスト模試 第1回 政経偏差値 72.2 学校一番 三重県立神戸高校 K君
いよいよ受験学年となった。第一回の全統記述模試までは、とにかく政経を固めることに力を入れてきた。 政経から固める重要性については何度も話してきた。Kくんは粘り強.....

T君 4604分

しっかりと前を向いて勉強をすることができた1ヶ月だったと思います。4月半ばから意識し続けていた記録はほぼ1ヶ月通して付け続けることができ、勉強時間がゼロ分になる日を無くすことができました。オンラインテストを2000問以上解いてしっかりと定着させたり、漢文の三週目に入ることでより記憶を強固なものへすることができました。基礎をしっかり固めていくことで、どのような問題にも対応できる地力をつけたいです。
                          
しかしながら、対処すべき点も多く見えた1ヶ月でもあったと思います。先述のオンラインテストに加え、整序英作なども大して頭を使わずに“手癖”で解いている所がありました。結果、模試でロジカルに解くべき所を落としてしまったり、せっかく身につけた文型把握の力を振るえなかったりと散々でした。
                                   
模試は弱点を洗い出してくれるものと割り切って、結果としっかり正対しつつ、更なる学力向上を図りたいです。6月は質も意識した上で、勉強時間を多くできたらいいなと思っています。

5月は、記録をしっかり出来るようになったね。
生活リズムは記録することで安定してきた。一年前の学習時間は963分だから、一年で随分進歩したことが実感できるんじゃないかな。およそ5倍に勉強時間は伸びた。記録は本当に重要。

体調を安定させるのが難しい人ほど、精密に記録する必要があるんだよね。疲労度を考えて休む量を増やしたりする必要もある。同じ睡眠時間でも寝る時間によって疲労の回復の度合いが違ったりする。

今までにも体調を安定させるのが難しい生徒を多く見てきた。成功した生徒はいついかなる時も記録は欠かしてないんだよね。悪いときでもしっかり記録している。こういう事を言うとあれだけど、勉強より記録のほうが長期的には学力に影響するんだよ。

学力をつけるには安定して学習時間が確保できるかはもうT君はよくわかってるね。そして、勉強できない理由がわかれば、それは対策できることは多くある。

うんざりすることはたくさんあるだろうけれどね。笑

学校で疲れることがあったなら疲れないようにどうできるか。出来る範囲の中で、ベストは選ぶことが出来る。自分が何に疲れて、何が嫌なのかは、T君にしかわからない。そして、こういう感情や体調の変化というのは記録してないと忘れる。びっくりするくらい覚えてないものだよ。笑

英語、国語に関してはかなり知識の厚みは出てきたね。

今回の全統記述模試では、得点や偏差値としてはそれなりの数値が出るだろうけれど、目的は偏差値を取るためではない。モチベーションの意味では大事だけれどね。志望校に合格するために勉強しているわけだから、正しいプロセスで解くことが大事なんだよね。

なんとなくで答えを出せるより、正しいプロセスで解いて間違ったほうがずっと良い。間違えたら本番までに失敗しないように出来る。

基礎に立ち戻るように繰り返し話しているのは、基礎が揺らいでいる状態では、ある一定レベル以上の問題を解く時に全く太刀打ちができなくなるからなんだよね。例をあげると、文型を完璧にしてなかったら、独立分詞構文で、動詞がAAA型やABB型の時に引っかかる可能性が大きい。

そして、そういうところをピンポイントで聞いてくるところがT君の志望校なんだよ。笑

凡事徹底と言うのは難しいよね。当たり前のことを徹底する。それが出来るかがT君の合否を決めると私とH先生は思っている。

どうしても気持ちは逸るし、早く進めたほうが進歩してる実感がある。でも、基礎を徹底しないと上限が決まってくる。受験学年になってやり直そうとしても時間切れになる可能性が高いんだよね。

今、手癖で解いているというのがわかったのは大きなことだよ。正しいプロセスを学んでいこうね。いつも期待してます。ギターも手癖ばっかりだと限界あるのと同じよ。笑

ノザキ塾