受験がいよいよ始まった。コロナウイルス感染症があるなかでの受験も2回となるが、地域格差は拡大したなと思わざるを得ない。
3年生の受験は終わるが、2年生がいよいよ受験学年。コロナウイルス感染症があるなかで高校生活を送ってきた生徒たちが受験を迎える。環境に翻弄されても対応できる力をつけて送り出したい。
2022年1月 受験生クラスの総評
K君 6,163分
テストが始まってからは、我ながらかなり成長したと思う。これは実践に向き合ったという面が大きい。どの大学の試験にしても賭ける思いは強かったので、過去問をしっかりとこなし、問題傾向を掴んで、間違えた所や弱い所をじっくりと分析していった。修正を重ねるうちによく出来るようになっていくのは実感できた。
それでも前期は苦しいものだった。自信があったのにこうなったのは、偏差値以上の壁となる何かがあったからだと思う。
とにかくベストは尽くせた。結果がどうであれ、ここまで自分を見つめ直して分析できたことは誇れると思う。ここまで教わったプロセスが正しいことを身をもって理解できた。この勉強力を今後の努力にも活かしていきたい。
昨日で受験が終わった。
試験が開始してからもたゆまず受験勉強を続けられたね。最後まで力を伸ばし続けた。部活があって、本当に大変な3年間だった。体調を大きく崩すことなく3年間過ごしたのはすばらしかった。
周りがほとんど推薦入試で進学先を決めていく中でモチベーションを保つのも大変だったと思う。素晴らしかったのは記録をとにかく欠かさなかった。高校の成績は振るわなかったけれど、模試では結果をずっと出してきた。
学校の文系ではK君が神戸高校のトップだったわけだからね。学校のレベルに合わせるのではなくて、志望校のレベルに合わせるんだとずっと話してきた。その意識で本当に時間をうまく使ったよ。
コロナウイルス感染症が蔓延する前は、外で勉強もやりやすかった。うちも自習室あったしね。3年間の勉強時間は114,222分。今年一年は72,814分。時間あたりの効率は特筆するレベルだった。
今までの受験生の平均に比べるとずっと少ない。去年のS君は、現役、浪人あわせて162,460分。
学校で内職の時間も例年の受験生より確保できなかった。
けれど、これはK君のベストだった。正直あと6,000分あれば、前期は全部合格していただろうと思う。部活をやめるのが1ヶ月早かったらクリアできた。
駄目だったところも、英語、国語は、ボーダーを超えていたわけだから。政経のメンテナンスが出来ていれば、あと5問とるのは不可能ではなかった。
けれど、体調を崩さないように3年間過ごすためには、何より睡眠時間の確保、休養が重要だった。3年間一度も大きく体調を崩さなかった。記録して、改善して、自分を見つめることはしんどいけれど、本当によく守ってくれた。これだけ自己管理できることは素晴らしいことだよ。
誇りに思います。何よりこの自己管理能力、計画性はKくんを生涯支えるよ。
まだ結果が全部出たわけではないけれど、まずはゆっくり休んで。
コロナがちょっと落ち着いたら、H先生と私で飯を食おう。本当におつかれさま。もうK君との授業やミーティングないと思うと寂しいけどね。いい大学生活過ごしてくれたら嬉しい。
Uさん、5,720分
さらに生活習慣が乱れた1ヶ月でした。休みすぎて休んだ気がしない日もあり、モチベーションが維持できなかったです。日付が変わるまでに寝ることができると上手くいくと思うのでそのための工夫をします。
今月は満足のいく進度ではなかったのですが、模試や古文レベル別0の予習をする時に、入塾して3ヶ月間してきたことが力になっていると実感できたのは嬉しかったです。
オンラインテストで261のイディオムや授業の復習はできましたが、音読や古文単語、公式は後回しにしがちでした。3月はオンラインテストとテキストのどちらも活用して継続していきたいです。 来月は規則正しい生活を第一に考え、切り替えて過ごしていきたいです。
2月はリズムが作るのが難しかったとはいえ、記録は完璧だった。体調があまり良くなかった中でよく工夫しているよ。Uさんが思ってるほど悪くないです。笑
11月入塾時点では、国語は偏差値43.3から50.3に7アップ。英語は47.8から7アップ。短期間で偏差値50を超えたのは大きいよ。基礎はしっかりと固まってきた。でも、まだまだ上がります。笑
上がると言われても半信半疑だったと思うけれど、しっかり結果出たでしょ。計画に従って記録してくれてあがらないわけないのでね。
オンラインテストもしっかり回した。古文も公式の厚みが出てきたし、読解に入っても2択まで絞れるところが増えている。ここから古文の正答率を上げるには、暗記の精度を上げるのもそうだけれど、読み込む量を確保していくことにある。一番しんどいところはもう抜けたよ。読むのに苦労はしないしね。学校の授業も活用できる。
英語に関してはオンラインテストのやった量はクラスでトップ。みんなが数百問くらいの練習量をすでに3,000問以上解いた。
入塾してきた時は、中学英語ですら怪しいところがあったけれど、もう基礎がしっかりしてきた。イディオムも受験で必要なところはすでに正答率は80%超えている。3月中に、語法、語彙も一通り終わった状態になる。学校のテストでもだいぶ苦労しなくなったよね。
「見たことがある」状態は、英語、古文に関してほぼ作れたことになる。「覚えている」「出来る」が増えてきている。
3月は、学校が軽くなるので、政経に取り掛かろう。得意科目の数学より、時間対効果は高いからね。3月で全範囲は終了できるし、4月には過去問演習に取り掛かることができる。そうすると、来年の第1回全統記述模試で、英語、国語、政経で充分勝負できるレベルまで到達するよ。
毎日、しっかり記録したね。基礎を固めるのはしんどかったよね。授業もUさんは多くやったしさ。学校のやり方とは真逆だから。でも、学力不振にあるときほど、絞ってやる必要がある。指示を守ってもらえれば、3ヶ月あれば平均より下の学力であっても、平均より上に持っていける。
何より大きいのは記録をしっかりしていること。12,1月に比べて時間が少なくても、効率は悪くなかった。空き時間をうまくつかうことや、勉強の優先順位、気になることをしっかり進度表に記録したね。毎日改善出来ているわけだから、進歩のスピードは漫然とやっている人とは比較にならない。
今月もMVPはUさんだよ。政経やったら今まで考えたことがないくらい成績とれるからね。2年の間に来てくれてよかったです。4月以降だと無理せざるを得なくなっちゃうからね。どうしても。
次回の模試が楽しみです。期待してます。笑
Kさん、4,367分
進度表をしっかり書き上げる、毎授業に出席するなど、基本的なことを欠かさず出来た1ヶ月になりました。当たり前のことだけど、これまで出来ていなかったので、再開することが出来てよかったです。
英文読解入門を再開させたことで、これまで下降傾向だった英語の知識の部分がカバーされてきて、学校の課題に関しても、役に立つことが多かったです。月終わりの方は、テスト期間と重なっていることもあり、久しぶりにたくさん勉強をしたと言える日もありました。
モチベーションをこのまま保ちつつ、来月はもっと時間を意識して1日1日を大切にしていきたいです。もうすぐで3年生。自覚をもって、最大限できることをしていきたいです。
2月はかなり改善出来たよね。記録は完璧だった。これだけ記録が出来たのは高校1年生の夏以来。睡眠時間の平均は462分と夏休みを除いてはもっとも確保できた。
Kさんは通学の時間も取られるし、学校の宿題も多く、とにかく睡眠時間の確保が課題だった。睡眠時間が確保できているのもあるけれど、授業に出られたし、記録もしっかり出来た。
体力的に余裕がある時に、漢文の残りも終わらせることが出来たしね。再び良い軌道に乗り始めた。
Kさんは、睡眠時間が確保できていればうまくいく。英語は本当にこの1ヶ月で進歩したね。構文把握は格段に良くなり、英文法も戻ってきた。学校の授業は英語、国語ともに完全に活用できたはずです。
学校のテストが終わったら、英語、国語の暗記物を固めることと、政経の導入だね。
ずっと言っているけれど、Kさんの理解力は高いレベルにあるんだよ。暗記物に使う時間が確保できさえすれば、出来ることはわかっている。テストが終わったら固めよう。伸びる手前で、あとちょっとの演習量が確保できなくて足踏みしてるけど、今度こそクリアしよう。今の睡眠時間を確保できていれば大丈夫だよ。
3年の第1回の記述模試では狙って自己ベストを取りに行こう。政経、3,4月で終わらせられるかどうかがKさんの受験を決めると思っています。日本史の進度、学校で間に合わないことはわかってるからね。
早い段階で英語、国語、社会を固めて、それ以外の科目を少しずつ底上げしていく計画になる。基本的に3科目でできるだけリードを奪って、失点をカバーする形になるからね。完成が遅れると国立は厳しくなるから。
Kさんの力はこんなものではないです。いい流れを続けていこうね。いつも期待してます。笑
T君、4,147分
二月は志望校を変更するかどうかの決断という精神的なものから、持久走の授業や気温・気圧の変化などの身体的なものまで、疲労で大きく乱されてしまいました。しんどい時こそその日のうちに進度表を付けて翌日以降の自分に繋げる、ということが大切で、それが無いと即座に崩されてしまうというのが骨身に染みて分かりました。酷い頭痛の中で勉強が思うようにできない苦しみに悶々としたくないので、徹底していきたいです。
二月の後半からは日本史を始めました。小学生の頃から好きな教科でしたし、11月頃から早く固めたいなあと待ち焦がれていたこともあって『日本史ノート』を楽しく進められています。教科書を読んだだけでは分からなかったこともインターネットで解説を調べてみたり用語集を引いてみたりすることで有機的な理解になり、自分の頭に入っていくというその過程がすごく心地好いです。笑 これから過去問をやりながら都度戻ってノートを作成する、という形になるのでしょうか。
日本史に限らず、勉強では少しでも多くのことを知り、早く先に進みたいので、そのためにも記録とそれに根差した確かなリズムを構築していきたいです。
2月は体調不良でしんどかったね。とは言え、記録は少しずつ戻ってきたのでリズムは戻ってきた。
志望校の変更に伴い、学習のバランスは変わった。英語、国語に関してはすでに基本的なところを終了しているので、日本史を開始できたのは大きい。
高校1年生の時から英語、国語は高いレベルを目指して訓練してきたので日本史に十分に時間を使うことが出来るからね。問題を解きつつ、調べていくということで厚みをつけられているから3年の第1回の模試では日本史も十分武器として使えるようになると思う。英語に関しては、地道な復習を続けているから、読み込むための基礎体力はついていくからね。
ベネッセの記述では英語が偏差値65.8、国語63.1、日本史が57.5だった。国英歴文系では偏差値64.4で学校ではいずれも1番。日本史は本格的に勉強してない段階なので進研模試なら偏差値70は十分狙える。3年になると難易度は上がるけど、進研模試なら、3科目で偏差値70を目指そう。ミスがなければ十分狙えるよ。笑
国語に関してはかなり先行しているので、3年になってからは、和歌や演習を組込むことで弱いところの強化、英語に関しては語彙の復習が終わったら読み込む量を確保する段階になる。3,4月は日本史中心で勉強していい。
早稲田は配点的に社会が高い大学だからね。
数学、理科の負担がなくなるけれども、社会の負担は大きいのでしっかり今から対策しておきたい。社会は後でも間に合うという風潮が大きいけど、3年の夏から本格的に対策という人ではなかなかそのレベルに到達するのは難しいから。
今のペースで行けば、英語も夏からは完全に過去問演習。国語はすでに過去問演習に入れる状態、日本史もGWには過去問演習をかなり組み込めるはず。早稲田の場合は学部ごとに出題形式も違うので多く過去問演習を出来るように体制を整えていこう。
しんどかったけれど、かなり記録が出来たね。記録ができているときは大丈夫。学校も嫌だろうけれど、後1年で終わり。高校で楽しもうと思うより、大学で楽しもうと考えればいいよ。笑
これで得意科目に集中できるね。体調に気をつけて。それさえあれば十分狙える位置にいるからね。期待してます。笑