7月が終わった。いよいよ夏休みが始まった。現役生で学校がある間に学習時間が確保できない場合、まとまって勉強できる最大の期間となる。
普段ではなかなかできない量をこなすことが出来た生徒は夏が明けてから一気に伸びることも多い。
一方で、リズムが崩れた生徒、特に浪人生は夏以降失速することも多い。記録してあれば、失速する兆候が出ても対応できる。夏までに伸び悩みを感じている場合でも方向修正できる最後の期間でもある。
例年より暑い夏だがうまく乗り切りたい。
K君、10,324分
今月は本格的に英語を勉強し始めた。けっこう時間を英語にとられた。英語の負担がどれくらい重いかがよく分かった。政経と国語を先にある程度やっておいたので良かったと思った。8月は政経や国語もしっかりやれるようにしたいと思う。
国語と政経で出来るだけ得点を稼ぐ必要があると言うことはよくわかったね。英語を中学レベルから始めた以上、時間が足りない。
英語にすべての時間を使えば、英語はもっと進むけれど、国語、政経は追いつかない。第一志望の大学は最も政経の配点が高い。だから、一般的な受験の学習計画とは異なる。
受験予定の近畿大学も国語、政経でボーダーラインを超えた。過去問演習を多くこなせているので、傾向は掴めたね。本番までに、国語と政経を80%の得点率に持っていくことは難しくない。そうなればほとんど英語が取れなくてもボーダーラインは超える。
とはいえ、国語は現代文があるから得点を安定させることは難しい面がある。英語の知識問題を確実に得点できるようにすることで、ミスがあってもカバーできるようにできるようにするのが当面の目標になる。
7月は高校基礎の英文法を終わらせ、受験で必要な構文把握なども終わらせることが出来た。
粘り強くやったね。初めの時のように、出来なくても、投げやりにならなくなった。
今、出来なくても反復すれば出来るようになることはわかったはず。
成長したよ。いきなり100%の理解に至らなくても、少しずつわかるところは増えていく。
政経からコツコツやって、自信をつけたね。自分なりに出来る方法も身につけつつある。
8月には高校基礎の英文法は完成するだろうし、受験レベルのイディオムは完成するだろう。英語の語彙の強化も始まった。
英語が重くなるが、国語や政経に関してはすでに全範囲終わらせてあるのであとは精度を上げていくだけ。
しんどいけれど、国語と政経の演習のペースを崩さずに行こう。国語と政経で出来るだけ得点を伸ばすプランは変わらないからね。
ただ、第一志望のことを考えると、今は英語の量が増える。
国語と政経だけでは第一志望の合格点に到達できないからね。
国語と政経が伸びていけば、英語は普通の受験生より得点は低くてもなんとかなるようにというのがK君の学習計画だからね。
目標点に到達するためにはこの時期に終わらせる必要がある。しんどいけれど、ここをクリアできるかは大きい。
力をつけてきているよ。初めは中学1年生の英語でもあやふやだったんだから。
体調を崩さずに乗り切ろうね。いつも期待しています。
Eさん、7,600分
英語は、スクランブル261の文法部分は一通り解くことができました。苦手なところから順に、さらに解いて定着させたいです。速読英単語が8月から始まるので、頑張りたいです。古文はレベル別2を早く終わらせて、中堅私大古文演習に移りたいです。政経は、授業では畠山やシグマをしているけど、過去問を解くのとサブノート作りが時間がかかり回せていないので回していきたいです。
英文法は高校1年生の段階でかなりやっているから、今は厚みを付ける段階。模試で失点してるところはやったことないところだからね。
「できる」ためには、「覚えている」状態でなければいけないし、「覚えている」ということは「見たことがある」状態でなければいけない。「見たことがある」状態になれば、今後、復習も楽になるし、学校の授業も活用できる。古文はそういう状態にすでになっている。
イディオム、語法に関しては難関大学ではかなりの量を覚える必要もあるし、整序英作など配点が高い部分の向上が見込める。英文法に関しては難関校を受験できるレベルまでスクランブル261が固まっていれば対応できる。
もちろん1冊では受験に必要なスピードは身につかないし、ちょっとひねられると難しい面がある。
でも、1冊終われば他のテキストもかなりの部分が被っているからね「覚えている」状態が殆どになればあとはスムーズに進む。オンライテストを用いて「できる」「覚えている」状態を増やしていこうね。
古文に関しては、なかなか1学期は回せなかったから夏休みの間に演習をできるだけ積みたいよね。2年生としては十分な力を持っているけれど、中堅私大古文演習が終われば現代文に入れる。そうすればあとは過去問演習に入れる。
政経はすでに過去問演習に入っているから、演習量を確保したいよね。授業では点差が付きやすい経済についてかなり出来たからね。学校の政経の負担ももっと減るはずだからね。
夏には今のところ一番の課題である語彙の強化を行いたいね。語彙があればEさんはもっと得点は伸ばせる。速読英単語は重いテキストではあるけれど、リターンは莫大だよ。
音声もダウンロードして耳を慣らすことも大事。アプリのMikanも活用すると短時間で復習もできるし、「覚えている」状態に持っていくのは楽だからね。
去年も夏に一気に力をつけた。Eさんは時間が確保さえすれば出来ることはわかっている。体調崩さず乗り切ろうね。いつも期待しています。
Cさん、3,004分
進度表を付けることによって、生活リズムの乱れや、1日のうちで勉強に使える時間などを把握することが出来ました。オンラインテストも順調に進められました。来月は生徒会の仕事が落ち着くので、目標勉強時間を達成できるように頑張りたいと思います。
1ヶ月の体験授業を経て入塾。まずは生活リズムを作ることと、志望校の配点からどの科目を優先して、いつまでに何を仕上げるか考えていった。
学習状況の聞き取りに時間が掛かって驚いたかもしれないけれど、現在の状況がわからなけば、計画は立てようがない。
使っているテキスト、学校でのやり方、使えるものは使う。
テキストでも効果的な使い方というのはその時々の状況によっても違う。覚えれなければならない時の使い方と、知ってるものを確認する時の使い方も当然違うよね。だから、まずは現状把握が大事なんだね。
使える時間がわからなければ、勉強もうまくいかない。平日に1日30分しか勉強時間が確保できないのであれば、長文を読むことは難しいし、過去問演習はできない。適切な復習のタイミングがわからなければ、同じ時間勉強しても効果は大きく異なる。
使える時間が少なければ、少ないだけやる方法もあるよね。音声教材があるテキストを使っているのもそれが理由だよ。
記録は命綱になる。Cさんを支えてくれるようになるからね。何が良かった、悪かった。間違えたところ。記録していけば記録していくほど、状況に応じた最適な選択肢が取れるようになる。
勉強時間で一番多いのは、学校の授業であることは間違いないわけだから、学校の授業を有効活用できるようにする。受験は常に時間との勝負だからね。
学校の授業でもどうやって授業しているか、どうテキストを使っているか、プリントなども確認した。なぜか。
構文把握を目標とするテキストなのに、語彙力が足りなかったら、辞書を引く練習になるだけだからね。どうしたら必要とする学力を身につけることが出来るか考える必要があるからだね。
Cさんは受験で必要とされる科目数も多いし、やることは多い。だから、効率化は常に考える必要がある。必要がないものや効率が悪いものは捨てるという意識を持っていきたいね。
この1ヶ月で見取り図は作れた。基礎を固めておけば、時間当たりの効率は格段に上がっていくよ。
生徒会がある以上まとまった時間をとることは難しいだろうから、まずは、学校の授業を受験向きに活用できるようにしていこう。
文法知識の精度を上げること、そして文型把握の能力を夏に向上させれば、夏休み以降はぐっと楽になる。
古典に関しては学校で手薄なところだから、出来れば、夏のうちに一通り「見たことがある」状態を作りたいね。Cさんは、頭の回転も速いし、馬力はあるからね。
英語に関しては、「見たことがある」状態は文法に関しては出来ているものの、「覚えている」状態にはなっていない。イディオムなどに関しては、まだ「見たことがある」状態になってないものもあるね。
学校のテキストや、今後の英文解釈をやる際に文法、イディオムは「覚えている」状態にならないといけない。Cさんは国語力というか、読解力でかなりカバーしている面がある。賢いということだけれどね。笑
ただ、今の状態だと崩される時は崩される。でも、それは、正確な知識や考え方を身につければ、崩されなくなる。読解力という強い武器を持っているからね。
まとまった時間を確保できる夏はチャンス。どれだけ力を伸ばせるか楽しみにしてます。いつも期待してます。