12月となった。いよいよ受験直前期。

凡事徹底。難しいことだと思う。

現実を見つめた上で少しでも可能性を上げること。無力さを感じずにはいられないが、やるべきことを淡々とやるだけだ。

長年の指導で失敗するパターンがあることはわかって来る。

ノザキ塾は40年の歴史があるなかで、学習時間、成績などのデータだけではなくて生徒の学習履歴や誤答の傾向なども記録としてある。

失敗する原因の1番は記録が出来ないこと。

計画の根幹は記録であるから当然だ。

不合格になる受験生の共通点
不合格になる受験生の共通点
不合格になる受験生の共通点 成功は再現性がないが、失敗は再現性がある。 プロ野球の野村克也元監督が、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と言ってい.....

ただ、それだけではない。指示、計画を守らない(守れない)受験生は失敗する。これは強調したい。

報告・連絡・相談など最低限のことが出来なければ問題解決の速度は遅くなる。修正が遅くなればなるだけ時間切れになる。

難関校と言われる大学に低学力帯から受験する場合は尚の事だ。ノザキ塾は他とは比較にならないくらい短期間で成績という点ではパフォーマンスを出しているが、それはフィードバックの仕組みが根本的に異なるからだ。

1日単位で修正、それどころかチャットワークなどで1日の中でも修正し、学習計画を最適化していく。その指示を守れなかったらどうか。自己判断することで更に貴重な時間を浪費することになる。

時間が十分ある受験生など一人もいない。1秒でも早く合格最低点に到達すること。

2023年10月 受験生クラスの総評
2023年10月 受験生クラスの総評
11月となった。年内あと2ヶ月。いかに早く過去問演習に到達できるか。現状把握なしでは計画も立てられない。過去問演習無しでいかにテキストを解いていても時間配分、問.....

Eさん、6,620分。

スクランブル261オンラインテストは回せていたけど政経と古文が今月も回せなかったから、冬休みは政経と古文をやりたいです。特に政経は模試の結果も良くなかったから頑張りたいです。

まあ、偏差値61.3はEさんにしたら悪いね。笑

総合偏差値、英国歴で、64.9、国英文系で65.5

政経なら偏差値65.0は超えてるけど、Eさんとしては悪い。笑

でも、10月も11月もEさんが学校の数学に追われていた。政経なんて10月は875分しか出来てないからね。

流してもこれだけだから大丈夫。Eさんは指示をほぼ完璧に守れている。やったら、Eさんはこれより難易度が高い全統記述模試でも偏差値70を切ることはまずない。80くらいは普通に取ると思うよ。

ハードルを上げないでほしいと思うかもしれないけど、Eさんはそれくらい出来るからね。笑

受験で一番きついテキストである速読英単語を進めることに9月から力を入れている。音読など重いものがある中でも土日の時間をうまく使った。

古文や政経を回したら出来はしただろうけれど、体調は崩した可能性が高い。

そのあたりの見極めはずっと言ってきたけど、素晴らしい。指示を守れている。一定のペースを守り続けられている。

これだけ学校の課題が多い中1年でも過去問演習を進めたのは凄いことだよ。

私大向けの出題になる記述模試なら他の受験生とは比較にならないレベルで得点できる。

冬休みに英語は語彙力の面では今年受験があっても対応できるレベルになる。

長期休みの時に一気に力を付けられているからね。

古文は冬休みに完成出来る。現代文を出来る目処もたった。英語、あとは多読できるように訓練していくことと、文法・語法は量を解いていけば良い。もうやっているので厚みをつけるのは難しくない。

もう少し知れば数学、理科の勉強時間が受験科目に使えるようになる。

記録、指示を守ること、体調管理。全てにおいてEさんは死角がない。まあ、あとは内職出来るかどうかだけど、3年になったらやりたい放題にはなるしね。笑

進研模試は初めからどうでも良い。前にも言ったよね。じゃあ、どうでもいいならWeb上で公開説教などしないでほしいと思うかもしれないね。笑

まあ、Eさんにはそれだけ期待が大きいと言うことだよ。

照準を合わせるのは3年生の第1回の全統記述模試。その時までに全科目過去問演習出来るようにしていこう。

高1の初めから来てくれたので、準備をしっかりすすめた状態で3年生を迎えられる。歴代最高レベルに完成した受験生だよ。

あらゆる記録を塗り替えてくれ。それだけの可能性がある。いつも期待してます。

Cさん、3,444分

今月は全然勉強できませんでした。特に土日にきちんと4時間勉強時間を取れなかったのがいけなかったと思います。今月は気が緩みすぎていたと思うので、しっかり反省して、来月からの学習に生かしたいです。

学習時間がなかなか確保できなかったね。先月の5,041分から3,444分に。

疲れは大きかったね

今日の進度表にも書いたのだけれど、睡眠時間に関して言うと少し多めに取れるといいね。

Cさんは受験で科目数が多い。だから、学校の授業をこなすことがまずベースになる。もちろん、学校のレベルに合わせていたらとても志望校には届かない。

睡眠、休養が十分でないと学校の授業も吸収、理解できなくなるからね。効率という面で考えても睡眠時間を確保することは大事なんだ。

殆どの場合、睡眠時間を増やすと学習時間は増えている。

睡眠の重要性
睡眠の重要性
睡眠の重要性 睡眠の重要性について書きます。 学習計画を立てるときの基本であるにもかかわらず、受験生が忘れやすい基本です。 まず、ここをおさえてください。睡眠時.....

Cさんの場合は回すのがきつい場合は、動画中心に進めてもらうことも今後は考えるね。それでも君は対応できるはずだから。

12月は受験最重要科目の英語にどれだけの時間を割り振れるか。

本格英作文、抽象度が高い英文に対応するためには基礎を早い段階に固めた上で多くの文章を読んでいく必要がある。そのベースを作るためにしっかり文法、語彙を固めたいね。

国語力があるから、模試の点数は取れている。

これは武器として良いのだけれど、文法、構文把握的なものに関してはまだ十分な精度があるわけではないからね。君の志望校は超精密にやる必要があるからね。難易度的にも最高だけれど、早い段階から精密な解釈の訓練をしていく必要があるんだよね。

そのための基礎は、文法。特にいまやってるところで、準動詞や等位接続詞の処理がめちゃくちゃ難しいこと分かったでしょう。あの辺り適当にやっていたら伸び悩むんだよね。

でも、Cさんは賢いのでやれば出来るよ。笑

能力においては心配していない。

3科目ともどれも偏差値70は超えているから悪くはないよ。笑

でも、これは進学校が参加していない進研模試だからね。6年制は公立高校の2年間分のリードがある状態だからね。

ずっと言ってるけれど、学校の低いレベルにあわせてはいけないよ。志望校の判定見てびっくりしたでしょ。笑

Cさんが受験するところは、全国の受験生のトップクラスが集まるところ。中学受験のレベルも桁違いのところからやってくるのがほとんどだ。全国での位置を意識していこう。

もうそういう子たちはCさんよりずっと勉強しているからね。

学校の授業を受験にも使えるように活かすためには、早い段階で基礎をしっかり固められるかに掛かっている。冬休みには文法の完成、文型の強化。できれば古典文法を完成させよう。

古典文法は一度固めてしまえば、より受験的なテクニックも使えるようになるからね。

Cさんは十分な能力がある。まだ伸びしろはたくさんある。いいリズムを作っていこうね。今、すべての科目を学んでいる段階だからバランスをとるのは難しい。

英語だけはしっかり君と同じ志望校の生徒たちと同じレベルでやっていこうね。12月は5,000分を再び超えるように生活リズムを作っていこうね。

いつも期待しています。

K君、9,048分

今月はまた英語が多かったので12月は政経と国語の時間を多めにとるようにしたい。政経も国語も忘れてしまっているところがあるのでそれをなくしていきたいと思う。

国語と政経だけを受験までやりたいとのことなので、もう言うことはない。

本命しか受験しないということで、英語をやるより合格可能性は低くなった。判断材料は提示したね、けれど、選ぶのも勉強するのもKくんだからね。

私は合格するために指導しているので、二浪が確定したとしてももう指導は出来ない。英語を止めて間に合うプランが考えつかないからね。

再開しても間に合わせられる自信がないからね。

2月の受験が終わった後にもう一度やったとしても抜けたものを思い出す時間、今年本来やるはずだった英語は終わっていない状態だからね。

私としては合格可能性が少しでも上げられ、駄目でも来年につながる方法を提示したつもりだ。

でも、受験までは国語と政経を出来るだけ上げられるようにはする。

英語をやるより合格可能性が低くなることは繰り返し言っておくね。K君、忘れてしまうかもしれないから書いておくよ。

英語を全くやらずに立命館を受験したとして、やった文法分で取れたとして30%、政経が90%、国語が70%取れたとして280点。残りすべて国語と政経に費やして、国語が70%取れるかは運だ。英語30%も運。希望的観測といえるのはわかるよね。

実際には配点が高い現代文にネックがあるから、得点換算したら260点くらいかもしれないね。

今年の合格最低点を見てみよう。

今まで第一志望としてあげていた文学部の日本史研究の合格最低点が295点、国際文化が278点、地域研究が275点。

その場合は全滅。国語が実際の得点で7割であっても日本史研究は届かない。

では2022年の合格最低点を見てみよう。

日本史 280 国際文化 273 地域研究253

この場合は地域研究は合格。実際の国語が70%取れたらどれも合格。ただ、英語を全くやってなくて30%とれるかは当然わからない。

2021年の合格最低点を見てみよう。

日本史 296 国際文化 295 地域研究294

実際の国語の得点が70%あっても全滅だね。

政経90%と国語70%に出来るだけ近づけるように残り期間は指導するよ。これも簡単なことはないよ。

90%に持っていくのは完璧を狙うレベルでやらないといけない。メモリーバンクで書くものはかなり改善できるだろうけれど、90%をコンスタントに取ることは非常に難しい。

演習でやっていることを本番でそのまま出来るような人はいないからね。練習では満点を取るくらいのレベルでやらないといけないということだ。

立命館は用語集の細かいところを聞くタイプの中央大学法学部などとは違うけれど、知っている用語だけれどひねった問い方をしたり、ちょっと考察させて得点させるタイプの問題がある。苦手な出題形式だよね。

だから、昨日指示したように最低でも10年の過去問を解いておくこと。過去問でしか研究できないのだから。

個別日程しか政経2倍配点はないから、とにかく出題形式に慣れる必要がある。そのうえで、今までやった範囲の復習をするために全国大学入試問題を解くこと。これを交互にやること。

強化は標準問題精講で出来るけれど、これだけで強化が足りない場合は私大攻略の政治・経済をやっても良いね。サブノートは当然しっかり作った上で、強化はこの2つと、メモリーバンクで書けるかもやるべきだね。メモリーバンクは受験までに4周はしたい。

90%取るレベルの生徒はかつてもいたけれど、一年を通じてやっていたわけだからね。国語、英語をやった分十分に回せていないからね。開始ギリギリまで詰め込もう。

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国語に関しては、現代文のネックがあって、どうしても理解できないタイプの問題はある。

古典は満点を取れるのが最低条件。配点はおよそ30%程度と考えられて、語彙などが10%。残りが解釈だけれど、抽象度が高い文章はミスをしているから、重要語700を回すこと、他の大学と違って文学的なものも出やすいから、慣用表現の強化は必要。

語句知識で即答できるところがある内容一致でミスしているところがあるけれど、言い換えなどに受験までで対応できるかはわからない。執拗に辞書を引かないといけないね。

いままでやったダイアグアラムなどの復習、中堅私大古文演習の復習、関関同立の古文、現代文などでとにかく穴をなくす。

古文は多義語だとかなりの確率でやられるから、多義語に強い実戦トレーニングを受験まで回すこと。

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Kくん、最後の注意だからしっかり覚えておいてね。

Kくん、指示されたことを守れないことは誰にでもあるよ。

ただ、返事をすぐしない、自己判断して進める、指示されたことを先送りにすることは、君が今後困ることになるからね。

私が何度も諦めずにずっと注意し続けたのは君の不利益が大きいからだよ。注意なんかしたくないよ。ただでさえ調子が悪いんだからさ。笑

気分よくさせておくのは簡単だよ。大丈夫。なんとかなるって。そして失敗しても、頑張ったけど残念だったねと言えば良いだけなんだからさ。

でも、私は嫌だ。合格させようとして今まで命を削ってやってきた。今までの生徒に恥ずかしいことはしたくない。

それでもこんなにしんどくでも、なぜ注意し続けたか。君をなんとかしようと思ったからだ。

おそらく、こうやって真剣に注意するのは私が最後の人間になるだろうからね。

どうしようもない状態から勝負できる可能性があるところまで持っていった。

総合偏差値は38.7から55.5に16.8ポイントアップだったら、物凄い成果だよ。K君も頑張ったね。だから、ちょっとでも可能性を上げるやり方で行きたかった。

2023 全統記述模試 第2回 政経偏差値 72.0 文系 偏差値 55.5 海星高校出身 K君
2023 全統記述模試 第2回 政経偏差値 72.0 文系 偏差値 55.5 海星高校出身 K君
政経 偏差値72.0 国語 偏差値 49.4 英語偏差値 45.1 文系 偏差値 55.5 前回の全統記述模試は政経 偏差値72.6 国語 偏差値39.3 英語.....

K君の指導もあとちょっと。やれることをやろう。

頑張って。掛けられる言葉はそれしかない。

Tくん、5,545分

日によって勉強時間の差が結構あるので、少ない日をなるべくなくして、多い日はさらに多く勉強できるようにしたいと思います。

新規入塾。安定しないコンディションの中でよく1ヶ月回せたよ。少しずつリズムを作っていけたね。ままならないコンディションの中でも、指示を出来るだけ守ってくれた。

12月、ちょっと体調を崩していたけど、睡眠時間の記録はつけられたね。粘り強くやれているよ。

数学ⅡBの未習範囲、物理の未習範囲も潰せた。数学ⅠAの強化も出来た。共通テストまではとにかく共通テストの得点を上げるために、優先度を考えてテキストの選定、やり方を決めた。

私大と被る科目を強化していくと考えると、今は、数学、物理、英語の3つを固めていくこと。結果は出始めている。

弱い分野の強化をしてから演習という流れは11月で出来たし、12月は数学に関しては演習量を増やせば得点があがるところまでは持ち込めた。

この調子でいけば、数学、物理、英語の底上げは12月中にかなり出来る。演習に入れる状態になればどんどん時間あたりの効率も上がっていくからね。物理も電磁気の強化が終われば、演習中心に移行できる。

Tくんは賢い。やってないだけで、英語はやれば上がっていく。少ない時間というけれど、その少ない時間を活用できるのは素晴らしいことだよ。

どうしても未習範囲がある間はそちらを終わらせるのを優先しなければならない。しんどい中でも速読英単語のアプリを回したね。わかっていても何もできないことだよ。

Tくんは、自分ではどう思うかわからないけれど、意志も強いしモチベーションも高い。出来る範囲のベストを尽くしているよ。

勉強できないと思った時に、休むという判断が出来るようになったのは進歩だよ。休んだら必ず出来るのだからね。頑張るというのは限界を超えること。頑張ったら体調を崩す。

体調を崩したら受験できない可能性もある。体力より君は意志力のほうが強いということが一ヶ月見ていてよくわかった。

厳しい言い方したら、頑張るという人は、頑張るという言葉で自己満足している。

少しでも合格可能性をあげようと考えるなら頑張っては絶対にいけない。効率を極限まで考えなければいけない。

ちゃんと考えられているよ。休めば動ける。調子がいい時は時間を伸ばす。休めば調子が悪いときでも悪くはなりすぎない。しっかり記録してくれたから改善できている。武田塾やめてよかったよ。怒られてリズムが崩れてというのを無くせたから。

改善できるタイミングとしては11月が最後だった。

英語に関しては、体系的に教えたら理数系より得点が伸びるだろう適性を感じるけどね。文転したらと言ってるのは冗談でもなんでもないんだよ。笑

ただ、T君が現役で決めようとしているわけだから、体系的に教えるより、過去問演習を通じて改善したほうが残り時間を考えると得点は伸ばせるからね。

共通テストまではこのやり方で行く。数学、物理の演習のペースがあげれて、伸び率が鈍化してきたら、化学をやるか漢文を導入しよう。

志望校の配点を考えると、漢文はおよそ25点になって、これは1週間ちょっとで仕上げることは出来る。10点程度は上げられる。

化学は時間が取られるからね。とはいえ、Tくんはやったところはほぼ確実に得点を伸ばしているから改善は出来る。

演習して弱いところを強化という流れで伸ばせるから残り時間でもまだまだ伸ばせるからね。

一番怖いのは、コンディションをこれ以上崩してしまうこと。11月、大きく進歩したよ。

コンディションが安定しない中で勉強するのは苦しい。頑張るのではなくてベストを尽くしているよ。よくやっている。いつも期待しています。

ノザキ塾