3月が終わり、春の訪れとともに、新年度への助走が始まった。春期講習ではそれぞれが自分の課題に向き合い、少しずつ勉強のペースも整ってきた。受験学年を目前にして、今の自分に足りないものと、やるべきことの再確認ができた月でもあった。
この時期は、焦りと緩みが交錯する。
新学年になると、環境が変わる分リズムを崩しやすい。だからこそ、春のうちに「淡々とやる」習慣を整えておくことが後々ものを言う。
そして、リズムが崩れたかどうかは記録なくしては不可能だ。基本は全てにおいて適用可能なもの。記録はすべての行動指針になることを忘れないように。
では、振り返ろう。
Cさん(4,215分)
春休みに入ってからは中堅私大古文演習と数学を進められたのでよかったです。私は単語が弱いので、4月からは英単語を中心に進めたいです。
古文演習と数学にしっかり時間が割けたのは春の収穫だね。名古屋の過去問演習で英語を徹底的に分析できたのは良かったよね。特に抽象から具体を意識することで、同意表現を類推すること。接頭辞、接尾辞に着目することは一年間意識して行きたい。
語彙強化は大きな課題だよね。
名古屋はとにかく英作が多く、語彙レベルも高い。Cさんは前後の流れから類推する能力に長けているけれど、語彙が足りないと特に英作では手も足も出ないということになる。科目の負担と学校で日本史が終わるかどうかを考えるとかなり科目のバランスを取る必要があるので、文法的な観点や多義語対応と考えるとDataBaseを使って抜けているところを確認できるのはいいよね。アプリもあるし。
演習が入ると課題が明確になるし、それに応じて知識の補強もしやすい。とにかく全範囲を早く終わらせて演習できるようにと話してきた。
個別ミーティングで話したけど、第1回の名古屋のオープンに関しては日本史はおそらく間に合わない。夏に間に合わせるから焦らなくていい。合格最低点に1秒でも早く近づくためには、共通テストの得点を底上げすることが重要。春休みに一通り未習の倫理を終わらせたことは大きいよ。
第1回のマーク模試も日程が早まったから予定がタイトになったけれど、数学は「きめる」の完成と倫理のサブノートを3年分作ることを優先しようね。日本史は記述までに3年分サブノートを作ろうね。倫理の方が優先だから、GW中にということになるかもしれないね。
昨年に、英語、国語の過去問演習に2年だけれど参加してもらったのは大きかった。過去問を解くことで何が重要なものか意識できたものも大きい。苦手だった、古文、漢文が完全に得点源となったからね。
古文の語彙に関しては、今は中堅私大古文演習で多義語の確認かな。終わったら現代文の読み方をやって、底からは基本的に過去問演習と、そこで強化するものを適宜やっていく形になるかな。倫理のサブノートを作り終わった段階で、名古屋の国語の演習を一回やっておこう。
英語の単語はCさんにとって確かに重要なボトルネック。演習ベースで覚えていくやり方がCさんには合っているから、英単語の基礎固めを忘れずに。倫理と数学、古文のウェートは確かに高くなるんだけど、英単語やらなくて演習は出来ないからね。学校でやった名古屋の過去問の単語調べもぬけてないか気になってます。笑
覚えてないところをピックアップするだけでもかなり底上げは出来るからね。
共通テストと二次試験のバランスを意識して取り組もう。いよいよ最終学年。Cさんの能力なら合格は出来る。やり方を間違えなければね。ただ、体力的には不安があるので、記録はしっかりね。科目負担が多すぎるので、学校とのバランスと都度優先順位を判断するには記録が何より大事だからね。
いつも期待しています。
Tくん(4,275分)
春休みは政経、速読英単語を中心に進めることが出来ました。来月も引き続き頑張りたいと思います。
速読英単語の復習と政経のインプットが春に進められたのは大きいね。Tくんは反復の質が高く、きちんと計画通りにこなす強さがある。
速読英単語、WPM測定もしんどかったと思うけれど、やりきったね。例文に関してはまだまだ復習する必要があるからしっかりやっていこう。まずはやりたいことに近いことが学べる京都産業大学に合格できるレベルに到達することが目標になる。
個別ミーティングで話したように、政経が2倍配点になるんだよね。立命館も政経のウェートは大きいから、今の優先度はとにかく政経だよ。
サブノートを10年間分作れた人はほぼ偏差値60を超えている。絶対的な得意科目があると、英語、国語に時間を回していくことが可能になるからやっていこう。宿題が相変わらず多い学校だけれど、このあたりは上手に捨てられるところは捨てようね。もう受験学年なわけだからね。
学校ではブライトステージを今年は使うと言っていたよね。既にスクランブルのBasicはマスターしていくからうまく使いたい。また、小テストや学校の授業で使うかは教えてね。記述模試までは私は政経中心に指導するから、英語、国語は学校の授業で出来るだけ受験に使えるところを考えてバランスをとっていくから。
政経、一回目の演習でとれて嬉しかったね。私も嬉しかったよ。テキスト通読しただけで青学これだけ取れると思ってなかったでしょう?笑
政経に関しては演習してサブノートを作る毎に、出てくるところから知識が固まっていくからね。政経に関してはしっかりやろうね。偏差値40台からスタートした生徒、1年でひっくり返した生徒は政経を得意科目にするのが勝ちパターンだから。
授業ではやったところの解説をしていくからね。サブノートの作り方ももうわかったね。第1回の模試までにどこまで政経をつめられるかがある種Tくんの合否を決めるよ。
Tくんは、覚えるのが苦手だけれど、努力を継続できるという点においては本当に素晴らしいものを持ってるよ。だからこそ、結果がほしい。Tくんの努力を無駄にしないためにもね。だから、記録をしっかりね。どの科目のどの分野やっているとわかれば、こちらももっとサポートできるから。
いつも期待しています。
Yくん(3,001分)
体調を崩さずに時間がない中でうまく立ち回ることができたと思います。英語を学校のレベルまでもっていくのが先決なのでできるだけ早く基礎を終わらせたいです。
限られた時間の中で要点を押さえて動けたのはよかった。体調が安定してきたことは何よりも大事。普段あまりにも睡眠時間が確保されてないからね。入塾からコツコツと睡眠時間を増やすようにしてきて、かなり改善した。
スカスカだった中学英語も高校英語と接続して出来るところが増えた。今日あたり全部終われたんじゃないかな。
文型の理解は本当に素晴らしかった。基礎をものにしつつある。学校の英語の授業もまだみんなもやっていないところなら対応できるところは確実に増えてるよ。新学期を楽しみにするといいよ。笑
記憶に不安があるようだけれど、言葉は覚えてないけれど、指導していて記憶が悪いと思ったことは一つもないよ。論理的に考える頭を持っているから、ここで基礎が固まれば演習して覚えるというスタイルに変えていくことは出来るからね。
『ホントにわかる』を復習しつつ、もう少しレベルが上のこちらも固めていこう。今のYくんなら半分以上対応できるよ。
今のYくんを見て勉強が出来るとは誰も思わないだろう。
でも、君は体調を崩さなかったらという条件はつくけれど、勉強は出来るよ。頭が緻密だしね。
しんどい中で先月よりおよそ600分勉強時間を増やしたことは素晴らしいよ。お家でもなかなか厳しい環境だけれど、よく指示を守って睡眠時間を確保してくれた。君は頭がいいんだよ。ちゃんと頭が働くように睡眠時間を確保することはしっかり守ろう。実際、睡眠時間増えたけど、勉強時間も増えたし、定期テストは自己ベストだったよね。
方向性は正しいからね。
通学時間がとにかく長く、勉強時間を確保することは難しい。だから、送っている例文などをスマホで確認したり、カードを上手く使ってるよね。
英語の基礎完成は最優先事項。志望校は推薦入試を使うことを考えたら、英語、国語、社会で点数を伸ばしていくことが基本になる。学校の授業を活用するためにもしっかり睡眠時間を確保しようね。1秒でも早く合格最低点に到達するために、何が重要なのかを意識しよう。
Yくんは他の受験生より遥かに可処分時間は少ないんだからね。
進度表に情報の欄を作っておくね。学校の勉強時間はそのまま受験勉強の時間としてカウントしていいからね。
記録を今一番しっかりしているのはYくん。素晴らしいよ。記録しっかりしてくれたから、英語も着実に改善している。
Yくんは論理的に考えられる力がある。
だから基礎のインプットさえ終われば伸びも早い。古文も英語の目処が立てたられたら導入しよう。夏には高校英語も追い使えるからね。
基礎をできるだけ、短期間に終わらせよう。そうすれば、オンラインテストや映像授業も活用してもらえるからね。
いつも期待しています。