7月となった。6月後半には期末テストがあり、それに加えて文化祭・体育祭等もあって体力的には厳しい月だった。テスト前にはそれぞれの課題を進めることができて良かったが、テスト期間中はどうしてもテストに専念せざるを得ないことが多いので、そこで一旦スピードは落ちて、テスト明けにまた本格的に夏休みの準備になっていく。

とにかく暑かった。暑くて体調維持が皆難しい感じだった。今年は空梅雨だったけれど、暑すぎるので、期末テスト期間に関してはそれぞれやらなきゃいけないことを前倒ししてやれているという意味では準備はできている感じだったね。

夏休みまであと数週間。まとまった時間が確保できる夏休みを有効活用するためにも、7月中に期末テストの遅れを取り戻し、夏の学習計画を確実に進めていくことが重要だ。

では、振り返ろう。

2025年6月 受験生クラスの総評
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6月となった。新年度が始まって2ヶ月が過ぎ、ゴールデンウィークも終わり、それぞれの生活リズムが固まってきた時期だ。 5月は高2、高3生にとって記述模試、共通テス…

T君、840分

今月は期末テストなどで忙しくかなりペースを崩してしまいました。この遅れた分を七月でカバーしていきたいと思います。

先月の2,280分から840分と学習時間は減ったように見えるけれど、これは期末テストと文化祭・体育祭が重なった6月の特殊事情だからね。実際にはT君はコツコツやっているから、記録以上に勉強できているはずだよ。

ただ、記録はしっかりしようね。命綱だから。記録が雑になると、リマインドも正確に出来なくなる。合否を分けるのは記録だと言っておくね。

政経、シグマもどこの範囲をやったか、正答率がどれくらいだったかもしっかりね。授業でどこを進めたか確認はしているけれど、自分でも記入しておくことで効率は全く変わる。

「あれ、ここメンテナンスしてからかなり経ってるな…」

「ここは正答率が低いから、もう一回やってみようかな」

「同じところを間違えているから、先生に例題ないか聞いてみよう」

こういうことも出来るからね。記録をすることで同じ勉強時間でも効率は全く違う。場合によっては授業やるよりその時間を演習に充てたほうが得点を伸ばせると言うことはあるからね。

政治・経済に関してはかなり進んだのは素晴らしいことだった。歴史だったら全範囲を終わらせることがどんなに頑張っても年末くらいまで掛かる。すでに政経は一通り終わっている上で、畠山をやりつつ、シグマを潰して、過去問も解ける体制になっているからね。

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現在のところ学校では進んでいない政治の範囲である「民主主義の原理」「各国の政治制度」が終わり、政治分野では「わが国の憲法」まで終わっている。政経で出題されるところの半分近くが終わっている形になっているからね。

経済分野は学校でもやっているので、学校の進度に合わせてシグマを使うようにしているのも良い判断だった。「経済の原理」「国民経済と経済成長」「金融と財政」「労働問題と社会保障」と、経済に関するだいたいの範囲はカバーできているはずだよ。

推薦入試を使うことを考えると、志望学部の特性上、政治・経済分野の質問が聞かれることもあるからね。論文・面接対策でもあるということを意識しようね。

学校の課題提出があまりにも多かったので、まとまった時間はなかなか取れず、サブノートを進めたかったけれど、今回は作れなかったのは仕方ないね。

そのため短時間でできるシグマに切り替え、学校の範囲と被る範囲で進めた。精度は上げられた。現在のところ40%くらいの精度だから、夏の間に既習範囲に関しては80%の得点率を目標にしよう。80%の得点率があれば、名城の過去問も範囲に関しては十分に対応可能だからね。

学校ではどうしても共通テスト対策になるので、こちらで私大向け対策を進められたことは良かったよ。

T君の受験では、とにかく政治経済の攻略が鍵になる。先月も書いたことだけれど、大事なことだから繰り返しておくね。

名城K方式:英検2級で英語満点。経営では使えないけれど、法学部、都市情報、外国学部、人間学部では利用可能。となると、後は政経と国語になるよね。
名城F方式:A方式+共通テストで、A方式の得点が2倍になる。共通テストは英語100、国語100、政経100
一般A方式ので政経が200点加わる。というと
実質的には、英語100、国語100、政経300点になるんだよ。

つまり、F方式では共通テストと個別試験の組み合わせで、個別試験は1教科に集中できる。政経が他の科目の3倍の配点になる。合格最低点が334.7/500だからさ。

共通テストでも政経を使えば、政経の習熟度がそのまま合否に直結するんだよ。学校は共通テストレベルの授業や対策になるけれど、これもきっちりやりたい。共通テストの出題形式と私大の形式は全然違うことはわかったよね?

学校の課題にもよるけれど、シグマと並行して、学校の問題集を使ってもいいかも。これは個別ミーティングで相談しよう。T君は英語では大体3回反復できたら入ってきてるからさ。同一範囲を違うテキストで解くことで厚みは出るし、共通テストの形式に慣れることで普段から記憶するポイントも見えてくるから。

学校の課題がとにかく多いね…

過去問演習を夏休みにいかに行えるかは本当に大きいよ。共通テスト対策だけしていて次第に対応できるわけではないからね。推薦入試を使うのであれば、秋口にその対策で時間を取られてしまうから。夏にできれば、過去問を15年程度解いて、しっかりサブノートを作っておきたい。

結果的に面接対策、論文のネタ仕込みになるわけだから。

T君のコツコツと努力する姿勢は本当に素晴らしいよ。いつも評価しています。

期末テストで忙しい中でも、政経の進度をここまで上げられたのは、真面目に取り組んでいる証拠だからね。万全出ないとしても、その中で気持ちを切らず、できることをやるのは凄く大事なことだよ。大学受験は、莫大な量をやらなければならないからね。

7月は夏休みに入るから、まとまった時間が取れるようになる。サブノート作成も本格的に進められる。過去問をどれくらい解けるかということは大きい。なかなか時間が取れないけれど、畠山の通読も授業以外でできるといいんだけれど、課題が多いからね…

夏は、まとまった時間が取れるので、英語のメンテナンス。国語に関しては苦手科目の古文でをやるよりは漢字の強化に充てたいね。小論文で誤字・脱字があるのは致命的だから。と言っても配点は圧倒的に政経が高いから、この辺りはバランスをみながらだけれどもね。

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熟語の意味が覚えきれてないことで、理解しにくかったり、覚えにくい面もあると思う。語彙強化は現代文のみならず、政経や英語にもいい影響があるよ。

政経を武器にできれば名城大学合格は十分に見えてくるよ。T君のコツコツと努力する姿勢を私はいつも評価しているからね。

いつも期待しています。

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