勉強は生きるためにするもの
ちょっと今日は、学習計画とは関係ないことを書きます。
受験勉強って、生存のための手段でもあるということですね。学校などでは語られないことなので。
志望校を決める時にどうしたらいいかという質問は毎年あります。
普段受験生クラスでは話していますが、記事にしていなかったことなので書きました。受験生でもお金のことを知っておいたほうが良いのは間違いないですからね。
学校が再開されて、懸念していたとおり課題が多くて睡眠時間も確保できない人も出てきた。
体調を崩している生徒が多くなっているね。非常に厳しい状況です。
超人的な体力と学力をもつ生徒しかこなせない課題を出す学校もあるんだよね。
そのため、新高校1年生が2年生になった時点で、学校の授業が全くわからないという状態になっていることも、しばしばある。
そういう場合は、一科目に集中して学習して立て直すしか解決法は事実上ないんだよ。
高校3年生の場合は、もう学校の勉強がわからないなら、捨ててしまうしか実質的に間に合わせられないんだ。
聞いてもわからない授業を聞くなら、わかるレベルまで落とすしかない。
受験までの日数がないからさ。
理解出来ない授業を聞いていても、それは志望校の合格に寄与しない。
ということは、実質的にはコストだよね。それは合格に寄与しないんだから。
その分、自分の学習計画にあった勉強をすれば合格最低点に近づけた時間を失ったということだからね。
政経を勉強している生徒には、これは機会損失だというと理解しやすいかもしれないね。
私のところには、浪人は出来ないという家庭の受験生も多くやってくるんだよね。
どうしようもない生活から抜け出すためには勉強するしかない。
その場合は受験に役に立たたない場合捨てる以外に方法はないんだよね。いろいろバランスを取ることも若い頃は模索したけど無理だった。
殆どの場合皆が志望校に行こうとするなら、その人に合わせたやり方じゃないと間に合わない。学校の勉強だけで、志望校に行ける子もいるけど、本当に一握りだし、そもそもそういう生徒はうちに来ないしね。
これだけ毎日が大変だと、受験勉強ってなんでするんだよって思うよね。
受験勉強する意味があるのとか、志望校をどう決めたらいいかわからないと言う質問が毎年あるのよ。
やっぱりね。
なんで今日はキャリア教育とかそういうのとは別の話をします。学校でそういう話はするだろうしね。
生きていく時に大事になるお金の話です。
勉強は生きるためのもの
受験勉強ってなんのたまにすると問われたら、生きるためのものでもあるといいます。
勿論、知的な興味を満たすとか、学問を追求するとか、そりゃ人それぞれあるよ。
でも、生活のために勉強することとって、なかなか話を聞く機会がないと思ってます。
君の将来の生活に大きな影響があるけど、学校ではお金の勉強しませんからね。
受験勉強をするかしないか選択するのは君たちだけど、知らないことは後悔を生むかもしれない。
だから話します。嫌なんだけどね。
受験に不必要なことをやることで合格可能性が変わる。
大学に進学するか、大学でも難関校と言われているところでどれくらい君たちの生活が変わる可能性があるんだろうか。
生涯の年収がどれくらい変動するか考えたことがあるかな?
未だに日本だと生涯賃金で大卒か高卒かでおよそ4600万円違うと言われてるんだよね。
この記事によると、普通の大学と有名大学の生涯賃金の差は更に広がっているのがわかるかな。
まあ、公表されてるデータが偏ってるので正確ではないけど、それでも、差があるということはわかるよね。
この記事によると大卒平均が2億8000万円くらい。早稲田が3億8000万円くらい。慶應が4億3000万円くらい。東大が4億6000万円くらいですね。
指導した生徒たちで、早慶や旧帝大に合格した生徒たちがだいたいどれくらい高校3年生、浪人生の一年間でどれだけ勉強したかみてみると、170,000分を大体超えてるんだよね。
時間にすると2,833時間かな。
私がいう勉強時間はこういう定義。
合格に寄与しない時間は勉強時間とカウントしないようにと話してるね。
意識を持ってもらう意味もあるし、他の生徒と比較も出来るからだね。
テキストベースで掛かった時間も記録してあるんで、おおよそどれだけの時間があれば、どれくらいの学力になるかはわかる。結構早い段階で、どれくらいの学力に行くかはわかるんだよ。
1ヶ月毎の振り返りをして勉強時間を把握できれば、ここに合格した人たちはどのテキストをどのようにやってどれくらい時間が掛かったかということがわかるからね。
話がそれたね。戻そう。
まあ、早慶や旧帝大に合格する生徒の場合は大学に進学しないと言うことはないよね。
だから、早慶以上に合格した場合との生涯賃金の差で考えみるよ。
およそ1億円あるわけだよね。話を単純にするために、高校3年生や浪人生の1年間でなんとかなるとする。
時間あたりで考えてみよう。一時間35,298円。びっくりしたんじゃない?
めちゃくちゃ乱暴な計算だけどね…
そもそもこの記事にあるデータは偏っているから鵜呑みにしないでほしいけど、受験生の時間がどれくらい重要なものかはわかるよね。
女性の場合は大卒と高卒ではもっと生涯賃金の差が生まれます。女性の方が非正規雇用の割合が高いからね。
私も別に自分で仕事をしてるわけで、普通の会社に勤めているのとは違うから、会社に務めるモデルが機能するとは全く思ってない。それに、ずっと勤められる可能性なんて低いしね。
君らが生きる時代は違う。
でも、こういうものさしがあったら、君たち時間が大事ってわかるでしょ。
希望に満ち溢れた未来は、高校が語ってくれるでしょう。だから語られないお金のことを私は話します。
お金、大事だよ。
受験生の場合は君たちが将来子供を作れるかどうか。
子供が進学する時に進学させてやれるか選択できるか。
体を壊すことがわかっている企業を辞めることができるか。
子供が病気だったらどうする?
経済的に余裕があれば選択できることは増える。
そしてさ、君たちの多くが奨学金を借りて進学するでしょ。
その場合お金を稼げるかどうかは本当に大きいのよ。
なんのために勉強するの?目的がないなら、お金で考えるのもあり。
なんのために勉強するかいろいろ理由はあるでしょう。
私のところに来ている生徒に関してはシンプルに答えられる。
志望校に合格することだよね。
いくら学校の成績取れても、志望校に受からなかったら失敗だよ。模試でいくら成績取れても失敗。
だから、合格最低点まで一秒でも早くと考えてる。
志望校を決めなかったら、対策は打てない。
なぜかって、志望校を決めるのは自分が将来どういう生活をしたいか考えることだからさ。
計画の上で一番に決めることなんだよ。
まあ、そうなんだけどね。
将来やりたいこともないってのは普通だと思うよ。
固まってなかったら、お金を稼げる可能性が高くなる方向にとりあえず舵を切るのは悪くないと思うよ。
18やそこらで自分がやりたいことが固まってたらいいけど、そうでない人もいっぱいいるからね。
勉強することはマイナスにならない
受験勉強することはマイナスにならないよ。
方向転換はいくらでも出来るしね。
働いてみたら、これは自分がやりたい仕事ではなかったなんてことは普通にあるよ。
将来の自分の選択肢を増やすことになるくらいでいいんじゃないかな。
受験勉強が役に立たないという人もいるけど、それは君たち次第じゃない?
役に立つようなレベルで勉強すればいいだけの話だよ。
時間の使い方を学ぶ。休息の重要性を学ぶ。記録の重要性を学ぶ。
出来ないものを出来るように問題を分割して、管理する。
自分でモチベーションを保つようにする訓練にもなる。
これは生涯ずっと君達を支えるよね。
いま、特にコロナウイルスがあって、高校生、浪人生、みんな今まで経験してない世界に生きている。
でも、今までの方法が通じるところもあるんだよ。
やらなければいけないことが多くて押しつぶされそうになることもあると思うけれど、それでも記録をして、頭を使うことで僕ら弱者でもなんとか生き延びる方法はあるからね。
なんとかふんばろうね。