勉強時間について
新年度になりましたね。新テスト、外部テストの導入で受験も大きく変化していきますが、変わらないこともあります。
それはなにか。受験勉強には記録が必要で、そしてその時間を把握することが必要ということです。
あたり前のことですね。
ずっとこのブログで強調しているのは、受験生の能力は平等ではないということ。
みんな、学習履歴も違います。同じであろうはずがないですね。だから個別の学習計画が必要になります。
ですが、共通しているのは、受験までの時間です。これは他の受験生と共通しているわけです。
ですから、一秒でも早く合格最低点に到達することを強調しているんですね。
だから記録が必要です。
合格最低点に1秒でも早く到達しようと思ったら、何をやるのが効率がいいのかを考える必要がある。
ですので、ノザキ塾では、受験生にもよりますが、文系であっても英語を最優先にするとは限りません。合格最低点に到達するのに他の科目からやったほうが早い場合も多いですしね。
学校の宿題はどうか
これは早稲田大学に合格したSさんの学習時間の記録ですね。210991分。
学校の勉強時間は入っていません。なぜなら、ほぼ内職しかしなかったから。
何故か。例えば、Sさんは、早稲田の文系学部を志望だったので、数学や理科は受験には必要ないですね。
それを勉強時間に入れないのは当然です。
ですが、英語や国語の宿題もほぼ、勉強時間に入れることはなかったわけです。
何故か?
それは、Sさんのその時の学習状況で優先順位が違ったからです。
1秒でも早く合格最低点に到達するということを考えたら、最後には出来たほうがいいから、これも勉強と考えるということをしていては間に合わない場合が多いんですね。
例えば、英語で英文法が全く出来ていないとします。
で、学校でリーダーの宿題が大量に出ている。やれるのは辞書で単語を調べるだけ。それで上達するのは写すことだけですね。手の運動にしかならない。
それは勉強時間に入れていいのか?
自分の力になっていませんね。これが、例えば、文法が固まった状態なら、リーダーをやる意味もあります。それなら意味がある状態になる。
それぞれ課題は違う
学習上の課題が全員同一であるということはありえません。だから、個別の学習計画が必要ですし、個別の勉強法が必要なわけです。
難しいですよね。ですから、計画を立てて、「これは勉強時間になる?」というのを、生徒と確認するんですね。
現在の学習上の課題を解決するものなら勉強時間だけれど、そうではないものは違う。
勉強時間を記録するときには、これは受験に役に立つのかという観点が必要ということです。
本当に、びっくりするくらい時間が足りません。国公立大学を志望する受験生の多くは、夏までに脱落します。
これは、合格最低点を意識した勉強をしないからです。配点を考えて、合格最低点を意識した学習計画を立てていないことですね。
二次の配点が70%あるのに、センター試験のバランスをとるなんてやっていたらどれも中途半端になる。
捨てるということは、集中することです。この仕事をしてきて、なかなか成功するのがむずかしいなと感じる受験生は、「どれも大事」という受験生です。
確かに、どれも大事ですよね。間違ってはいない。
でも、受験までの時間は限られている。
どれも大事でどれも均等に勉強して出来るようになるのは、ごく一部の人か、いままで勉強をやってきた人です。
受験で合格するということに関しては正しくないと私は思います。
人は同じじゃない。
だから、何度も言います。どれも大事というのはどれも大事にしていないよと。
受験が終わって、もっとあの時捨てることが出来ていたらと後悔する生徒を多く見てきました。
まあ、バランス良くっていうよね。みんな。でも、よく考えてみて。多くの科目とったほうが塾や予備校はお金が取れるよね。
で、学校は国公立に合格すれば、国公立大合格何人といえるよね。
でも駄目だったらどうするの?1年間の予備校や塾の費用だって安くはない。
受験勉強は、当たり前だけど、君が自分がどのように今後生きようかという選択をすることでもあるんだよ。
受験とお金のことについて書きました。これが全てではないけれど、時間が大事ということは間違いない。
だから、自分にとって必要なものは何か考えようね。
今が受験勉強するなかで一番残り時間があるんだよ。