先月の振り返りはこちら
夏休み明けの模試の返却が始まり、改めて地方の厳しい現状が明らかとなった。
けど、諦める必要はない。私達は弱者だけれど、やれることは多くある。口を酸っぱくして言ってきた記録の重要が明らかになったと言える。計画を立てるにも記録が必要。計画を維持するにも記録が必要。
計画が機能した生徒とそうでない生徒で違いもはっきり出始めた。
では、振り返ろう。
M君 11,314分 3月21日の入塾から2020/11/05時点で85,350分。
10月はコンスタントに3教科を回せた月だった。模試も後半にあり、課題は見えてきた。 【英語】今月で速読英単語が終わった。
パラグラフリーディングも導入して、論理マーカーや長文問題における解法を1度頭に入れてから、速読英単語で論理マーカーにチェックを入れていった。論理マーカーに注意しながら読むことで、読み方が格段に変わったことを実感できた。 速読英単語も8月の中旬からやってきて2ヶ月ちょっと掛かって終わった。
第3回の模試では、その成果か今まであまり得点できていなかった長文問題で得点を稼ぐことができた。 ただ、文法はヌケがあると感じた。
入試まであと3ヶ月。文法のメンテナンスは入試まで続けていくべきだと思った。
過去問演習を通じて見えてきた弱点をネクステージで潰していく、そしてオンラインテストもランダムで解いていくようにしたい。
10月から、英単語もDateBase4500でメンテナンスを始めた。模試を受けて感じたのは語彙力の足りなさ。単語も文法同様、入試まで続けていく。
これで英語で残っているのは長文解釈のみ。
本当に英語はゼロどころかマイナスのスタートだったからね。
現役時の3科目の偏差値は42.8。9月の模試まで52.8と偏差値10伸ばした。9月いっぱいまでと考えると72,145分、偏差値10上げるのにかかったことになる。
実際、英語は現役のときは40.8、国語は38.3、政経はやってすらなかった。3科目ともほぼ偏差値40を切っていたレベルと考えていい。日本史の偏差値は49.8あったけど、政経と関わる分野はあるけどすくないからね。
これがどれくらい難しいか。
第1回全統記述模試の総合偏差値47.1から第2回の総合偏差値71.9に偏差値24.8にアップしている。
Mくんとの違いはなにか。
大きな違い3科目とも偏差値40がなかったM君とは違って、英語、国語が45前後あったこと。
偏差値50から60まで持っていくのと、45から55に持っていくのと、40から50に持っていくのと労力は全く異なる。いろいろ学力帯によって使うテキスト、やる時間も違う。
全部生徒の学習時間記録してるからいろいろわかることがある。
この時点でこれくらいの勉強時間、オンラインテストの正答率、模試の成績、演習の結果みたら、合否はかなり分かるね。
記録、連絡をこまめにやるひととやらない人での差は、君たちが思う以上あるよ。ちょっとしたホラーだよ。笑
M君はしっかり出来た。
偏差値40を切っているレベルで、偏差値50以上の大学に合格しようとする現役生ならもう学校の授業は全部切れというね。
学校を休んでもギリギリ間に合うかどうか。単純に時間が足りないんだよ。
偏差値50以上のところに一般合格しようとするなら、むちゃくちゃ計画的にやらなきゃいけない。
ちゃんと記録、計画してくれた人はなんとかできるけどね。去年の鈴鹿の探求Sの生徒はそうだね。
多くの人は現役なら間に合わない可能性が高い。
偏差値45のスタートなら学校の授業はほぼ内職しないと偏差値10を一年間上げるのは難しいね。
今までかかっている時間を見ると。
受験勉強を早く始めれば始めるほど有利というのはこういうところにもあるわけだね。だから受験生はもっと早くから来て欲しい。1ヶ月違うだけでぜんぜん違うからね。
マイナスからスタートだったM君が、偏差値10上げたのはものすごいことなんです。
マイナスからスタートのM君がここまで持ってきたのは自己管理能力の高さだよ。あと、精神力だね。なんとか自分を変えようと思うことは凄いことだよ。ここまでずっと勉強時間トップだからね。
自信持っていいいよ。私も誇りに思ってるよ。
さて、時間はかかったけれど、英語も構文把握のためのストックも作れたね。
文法に関しては、メンテナンスは必要だね。受験するところは文法、英作文の配点は高いので、『やっておきたい英語長文300』が終わってからはいつも回すようにしよう。今のペースなら12月初頭には『やっておきたい英語長文300』が終わるから、そこから強化が現実的かな。
テキストを使うより、オンラインテストでランダムでやったほうがいいね。過去問演習の場合で、弱点が見つかった場合は、テキストで復習か、オンラインテストの章別でやってもいい。
現役のときに、自分で覚えるのに使ったものだし、今までやってきた速読英単語を違った形で整理するには役に立つね。
語彙の強化は必須なのでしっかりやろう。これ、チャンク化してあるし、文法や語法項目ごとにわけてあって、比較的文法よりでいい。
まあ、でも長文問題のところは復習のときにカットしていいからね。それは『やっておきたい英語長文300』や『速読英単語』で強化するところだから。
【政経】政経に関しては、正確に覚えることが課題として見えてきた。メモリーバンクも引き続き、書きながら正確に暗記したい。
ハンドブックも引き続き読み進めながら、演習として全国大学入試問題正解の残っている所を11月から潰していく。
政経に関しては3月の全くやってない状態から、9月で偏差値60のラインは超えたわけだ。
そして、ほぼ「みたことがある」状態になった。
「覚えている」「出来る」も増えてきた。京都産業大学では合格ラインは超えている。受験的に最重要科目は政経であることを忘れないようにね。笑
英語は好きだろうけれど、得意なのは政経で、配点も高いのは政経だから。ここからは総合点を上げていく勝負になるからね。1秒でも早く合格最低点に到達するために、どれが一番得点を上げられるか考えよう。
『やっておきたい英語長文300』が終わったら、テキストとして英語でやるものもないから、政経の比率を増やすことになるね。
時事問題対策のテキストはあるけれど、ここ何年かでよく出てきたものを得点するには結局いろいろ過去問演習出来るかにかかっているから、コツコツ潰していこうね。
【国語】国語に関しては、過去問演習が立命館から始まった。漢字に関しては確実に落とさず取れるように銀の漢字をまずは完成させたい。設問の落とし方や文章の読み方を改めて確認できた。
引き続き、過去問演習を続けながら、漢字・古文単語・古文常識も続けてやっていきたい。
入試まで残り3ヶ月。模試も全て終わり、あとは志望校の過去問でいかに点数を取っていけるかどうか。課題を1つずつ潰しながら11月も引き続き勉強を続ける。
立命館に関しては、国語は知識問題をクリアできれば、国語はボーダーラインに届くくらいになる。
演習をこの時期から開始できるので、設問分析や捨てるテクニックは磨けるからね。
古文に関しては、立命館は和歌の知識が問われることがあるから、古文100で厚みをつけ終わったら、和歌を強化することになるだろうね。和歌は出題されると得点差がつくからね。
銀の漢字は意味が1ページで確認できるのはやっぱり便利だね。テキストによっては別冊子に解答あったりすると手間がかかる。1秒でも惜しいのにそんな無駄は避けたいからね。笑
語彙の強化は、私大や共通テストの内容把握問題を解くのにも役に立つ。どんなに読解法を覚えても定義があやふやなら得点できないわけだから。
国語もこれで過去問演習に入り、英語も京都産業大学の演習は出来た。英語の伸びしろを作るために今月は『やっておきたい英語長文300』はやるけれど、総合点の意識を忘れないように。
もうこれだけ記録をつけてきてわかっただろうけれど、30分の睡眠時間の変化ですら大きく体力的な負担は変わる。きっちり記録してきたから、計画通りに推移している。
英語も2ヶ月演習期間を設けられる。設問分析、時間配分など過去問でしか学べないものに時間を使えることは大きい。模試より何より重要なのは過去問演習。あと3ヶ月でこのしんどい受験勉強も終わり。
やれることをいつもどおりにやろう。結果出して高校を見返してやれ。笑
追記:2020/11/10
Y君。6670分
10月は先月よりも休むことを意識しました。
ただ、本格的に学校が始まり、課題と受験勉強と家事の両立にかなり苦しんだ月だったが、地元に帰省したり、カラオケや散歩に行くなど、なんとか息抜きやメンタル維持を特に考えて行動した。
結果体調は多少崩すこともあったが、なんとか持ちこたえることができた。
来月は長期間帰省できるため家事の心配はないが、課題や中間テストやレポートなどの学校の負担が大きくなるので勉強時間は今月と変わらないかもしれないが、少しでもとれるようにさぼれるところはサボりつつ進める。
10月は大学の負担が激増したね。その中で6,670分の勉強時間を確保したことは凄いことだよ。
結果は出てきている。
仮面浪人で難しいのは、モチベーションの維持。モチベーションの維持のためには睡眠時間は確保しないといけない。
課題もやらなければいけない。受験勉強もする必要がある。慣れない家事をしなければならないと、やることの多さに押しつぶされそうになるだろうけれど、優先順位を間違えなかった。
体調を崩さず、これだけの勉強時間を確保できてるのは素晴らしいよ。去年は体調を崩したことから精神的にも崩れた。慌てる必要はないから、着実にね。
英語は語彙不足が大きな原因。あとはぎりぎりまで単語を詰め、文法で落とさないことを目標に来月も語彙強化にあたる。
国語は演習中心で、現代文は先生のテクニックと単語を調べつつ、古典は公式やテクニックを演習を軸に取り組んでいく。
政経は一問一答と畠山を授業の範囲を毎回復習し、厚みを付ける。
やることは決まっているので、あとはやり抜くためにどうすればいいかを今後も模索する。
英語を安定させるにはほぼ、語彙だね。文法、語法などは前半に強化したので語彙よりは優先順位は低いね。英語そのものの形式は去年から過去問演習も十分できているので、設問分析や時間配分のテクニックを磨く必要はない。
受験までにどこまで精度を上げられるかという段階に入ったね。
国語はなんといっても演習して、知識のメンテナンスだね。古文公式は改めて詰め直したほうがいいと言うのが演習を通じて見えてきたね。
立命館の場合は、現代文がYくんにとっては得意なタイプではないから古文でできるだけ稼いで逃げ切りたい。
とはいえ、演習していると現代文の読み方は戻ってくるね。テクニカルなのは大好きだもんな。笑
ちょっとずつメンテナンスしていきたいね。
政経はもう精度を上げる時期に入っている。「覚えている」のがかなり多くなって、あとは「できる」状態に詰めていくこと。全範囲のメンテナンスを考えると12月後半から1月は過去問演習を組み込んでいきたいね。
50年分くらいは過去問を解いてはあるんで、復習するほうが効率がいいかな。新しい問題を解いてもいいけれど、全範囲の抜けがないか確認するのならサブノート作ってあるすでに解いた問題を確認していくほうが時間は取られないからね。
受験まで3ヶ月を切った。3ヶ月後には受験は全部終わっている。なんとかここまで来た。体調に気をつけながら、なんとか乗り切ろうね。