2020年 9月 受験生クラスの総評
8月の振り返りはこちら。
コロナウイルスが及ぼした影響は大きい。もう、今まで通りの学習リズムには戻らないと考えたほうがいいだろう。
遅れを取り戻そうと課題が増加したり、進度が早まることで、現役生のリズムは大きく崩れている。
これが常態というのであれば、根本的にやり方を考えなければならない。
共通テストの導入とコロナウイルスの対応で今年度の受験は混乱は避けられない。
課題の多い学校は、多くの生徒がついていけなくなる。このことが大きな問題となった9月だった。
記録が出来ないほど消耗するのは、どうあってもまずい。
Mくん 10,193分
あっという間に9月が終わった。 8月までの疲れが一気に出た月だったと思う。
疲れが出たね。国語は演習に入れる体制に入ったので、英語重視のプランに入ったことも疲労の原因ではあるね。休みは意識的に入れていたけれど、どうしても疲れはあるね。
【英語】9月はほとんどの勉強時間を速読英単語に使った。文型分け、語順訳、動画、音読の繰り返しで正直きつかったですが、なんとか10/2時点で50までやり切った。
後半を迎えると、音読や構文が難しく調べるのに時間を費やした。8月の後半から速読英単語を導入し始めて、約1ヶ月経った。なんとかまずは10/12までに最後まで丁寧に仕上げることを目標にしていきたい。 そこからはパラグラフリーディングや過去問へと入ることになる。
今回の第2回全統記述模試においては、文法が前回より改善されたのは良かったかなと思う。あとは中文空所補充や長文問題で取れる所を確実に取る訓練をしていく必要性を感じた。
英語に関してはかなり固められた。英文法に関しては8月でかなり固められた成果が模試でも出て良かったよね。笑
失点したところに関しては、まだテクニックを教えてないところだから問題ない。
文型を分ける技術を磨いて、それを定着させるために速読英単語は使っている。構文的にもかなり複雑なところがあるから戸惑うところもあっただろうけれど、しっかり速読英単語を固められたのは大きい。
どんなに理屈を覚えても、実際に文型を分けたり、語順訳したり、和訳したり、音読しないと身につかない。手を動かし、口を動かさなければ試験という異常な空間で力を発揮できないからね。しんどいけどリターンは絶大です。笑
特に、文型を分けるときに、自動詞なのか他動詞なのか判別するためには、多くの例文のストックが必要。速読英単語1冊ですべて対応できるわけではないけど、多くのところが対応できるようになるからね。
今後、空所補充や内容一致のベースになる知識は固まりつつあるよ。いい調子です。笑
【政経】 メモリーバンクを8月から始めて、1周目が終わった。曖昧だった用語などを確認できるいい機会だった。
ただ、まだ用語の暗記が甘いところが多くある。
今回の全統記述模試は前回よりは上がったものの、正直まだ全然取れたと思った。詰めが甘いのでここからは知識を確実に定着していく段階に入る。
メモリーバンクも2周目、3周目と続くと思うので、しっかりやっていきたい。
受験まで残り4ヶ月。時間を上手く使っていきたい。
うん。模試では前回よりはいい成績になるだろうけれど、もっと取れたね。見たことがある状態は作れた。覚えている状態もかなり増えてはいる。正確じゃないところはあるけれど、これはどんどん精度が上がっていくよ。
用語は暗記することも大事だけれど、意味を考えて覚えることが大事。ことばにはすべて意味があるからね。
日本史なら全範囲終わるのも無理な状態だろうけど、精度を上げる状態にはいったのは素晴らしいことだよ。
今、ちょっと政経は重いけれど、浪人生は確実に得点できる科目を作ると精神的にも楽になる。
英語や国語はどうしてもブレることがあるけれど、政経は安定して取れるからね。
入試までに「覚えている」状態から「できる」状態まで持っていくことは十分可能な所まで来ているよ。
いま、ちょっと英語と政経が重いけど、今月中盤から国語の演習も入ってくるので、これからは総合点をどう向上させるかということを考えていくことになる。よく踏ん張った。笑
ただ、やっぱり疲れはあるから、休むことを恐れないようにね。12月になると休もうにも休む気持ちになれないだろうから慌てなくていいよ。
確実に力はついている。Mくんはペースを乱さずずっとここまでやってきた。一日一日では進歩を感じられないかもしれないけど、入塾当初のことを思ったら、物凄いところまで来たよ。笑
あと4ヶ月。体調崩さずに乗り切ろう。
追記:2020/10/20
S君 5,439分
9月は色々と気持ちが落ち込んでしまい、コンディションは今までで1番悪かった。
現役の頃は学校へ行き、同世代の人と会うという何気ない日常が精神状態を維持出来ていたのかもしれない。ある意味では、その頃の方が忙しくしていたのかもしれない。
ここでドロップアウトしてしまうのはあまりにも勿体ないので踏ん張りたいところだ。
本当にしんどい1ヶ月だったね。コロナウイルスの影響は大きかった。普段ならオンラインで受講している生徒も、休日には友達にあったり、気晴らしが出来た。
ノザキ塾も去年までは教室があって、自習室で勉強をしている仲間がいることでモチベーションを維持できていたこともある。S君は神奈川だし、ずっと孤独なところで踏ん張ってくれてるからね。
S君は意志が強いからね。そのコンディションで勉強できてることはすごいけど、息抜きは大事だからね。笑
ちょっと最近は声が明るくなってきてホッとしてます。浪人生活でここまで積み上げたものをやめてしまうのはもったいないからね。あともうちょっと、なんとか完走しよう。
英語に関しては、8月と大きな変更もなくやっておきたい300が中心だった。自分自身でも模試などで対応できるようになってきていると実感することがある。
とりわけ、英文和訳の技術はかなり向上したと思う。
満点を取る必要はなく、部分点狙いで捨てる技術などもついた。
300に関しては、10月中には終わらせたい。
語彙に関しては、大きく遅れを取っているので徐々に増やしていければいいと思う。
改めて模試のダメ出し会で確認したところ、私大型で取らなければならないところはほとんどミスがなかった。知識問題の抜けはない。捨てるのはうまくなったよ。部分点でとれるところはしっかり狙っていって取れてる。
あとはSくんが言うように語彙だけだね。笑
現役のときに使っていたシステム英単語を詰め直すのはこの時期ではいい選択だよ。かなりみたことがある状態を作れてるから、「覚えている」状態に戻すにはやったことがあるテキストを使うのは早いからね。
最近はやっておきたい英語長文300でも、全部読めなくても解答は出せるようになってきた。国立と私立では問題形式の違いがあるから、要求される技術は違う。第3回の模試終了からは演習中心に移行する。
今、得点を上げるのに一番大きいのはいかに演習できるかだからね。
すでに、国語、政経は演習に入れているから、あとは英語だけ。本当一年前は演習出来るレベルじゃなかったから、ものすごく成長したよ。笑
国語に関しては、過去問演習中心といった感じで今までと特に変わらなかった。古文次第で大きく点差が開くので、そこに関しては意識していきたい。
うん。演習であとは地道にスピードを上げていくしかないよね。古文に関しては、知らないタイプのテーマが来たときが全体のパフォーマンスが変わる。
S君は時間かけたら現代文は出来るし、テクニック的には完成しているのであとはスピードだけ。全科目演習中心にすることを考えると、やっぱり英語の完成が全部の得点に関わりがあるね。
政経に関しては、過去問演習、メモリーバンクが中心だった。模試ではかなり力が発揮出来たかなと思う。
しかし、私大とはまた訳が違うので更に詰めていきたい。
メモリーバンクに関しては、丁度一周したので忘れかけていた知識など少しは戻せたように感じる。
政経は、地道に強化できたね。模試は今までで一番出来たはず。
正直、私大型のS君は記述模試で偏差値を考える必要があるのは政経のみ。
浪人生は確実に得点できる社会を鍛えることで、安定して取れるようになるからね。改めて基礎的な物を詰め直して死角はなくなってきたね。
政経が計算できるのは大きい。
英語や国語は、形式の違いもあるからね。昔のように私大模試がある時代なら、共通テストの形式以外の訓練も出来たけれど仕方ない。知識問題、客観問題に関しては訓練の成果が出せた。
本当にしんどい一ヶ月だったけど、よく踏ん張った。Sくんと一緒に勉強できるのもあと4ヶ月。
できるだけのことを出来る形でやろう。勉強に関しては言うことないよ。自分をすり減らさないように最後まで完走しようね。
追記:2020/10/21
Y君 3,400分
9月は中盤から学校が始まり、授業はそこまでないものの対面授業のため一人暮らしを強いられ、生活時間に大半とられ思うように勉強ができませんでした。
体力もかなり限界に近づき何度かバテテしまうこともただありました。
家具や生活にも少しではありますが慣れてきてはいるので、あとは息抜きを多めにつぶれないようにします。
仮面浪人の疲れが出たね。浪人生活の疲れに加えて、大学の課題、週に1度の授業しか大学にはいかないから、あとはアパートで1人。
その上で、こちらの授業もどうしてもでられないもの以外は全部出ている。本当ギリギリでよくやってくれてるよ。
Y君と同じ状況で勉強できる人は殆どいないと思うよ。強い意志でやってくれてるよ。だから心配でもあるんだけどさ。笑
英語は速単をメインに進めました。やはり語彙不足が記述模試で目立ち、文型や文構造がわかっててもできないことが多くありました。
また、+-イメージやテクニックをある程度はできるけど常にできていることがなかったので、そこは今後意識してやっていこうと思います。
半ばまでには速単をまず仕上げます。
去年と違って、潤沢に時間を使えるわけではないので、学校があっても両立できるように短時間でこなせるものから復習している。英文法、イディオムは夏までにある程度詰められたから、今は単語のメンテナンス。
語彙が戻ってくれば得点できるところはもっと増える。長文の読み込みもやりたいところだけれど、新規のテキストをやるのは使える時間を考えるとちょっと負担が多すぎるからね。
模試でも、私大型の問題は対応できているし、正誤問題の対応もしっかりできていた。
テクニックは去年でかなりできていたから、あとは語彙を戻して演習していくことで固めれば計算できるようになる。
英語が演習に移行したら、国語のメンテナンスに移行しよう。
当初の計画通り、得点が安定させにくい国語は後回しにして、できるだけ安定しやすい英語と政経で、国語の失点を補っていくのは変えなくていい。
やるとしても古文の知識問題、漢字といった知識問題で確実に得点するところ以上は今年は手を広げないほうがいいと考えている。
12月に大学の課題やテストがあることを考えると、無理がない計画で行かないと持たないからね。
中途半端に現代文やるなら、英語と政経固めたほうが安定するわけだからね。
政経は主にメモリーバンクの復習をしました。立命館対策としてはメモリーバンクは必須なので今後を続けます。
潰れないことがまず第一に、あとは引きこもりにならないように最低でも二日に一度は外にでて散歩でもします。
来月はこの生活になれてなるべく生活時間を削減することを目標にします。
うん。政経は地道に復習してきた結果が出たね。模試も今までで過去最高の結果だしね。ホッとしたよな。笑
政経は去年は計算はできなかったけど、今年はかなり計算できるようになったね。
少ない時間をうまく使えているよ。一問一答の時間も重いだろうけれど
まとまった時間がとれたら最高だけれど、今は、とにかく体調を崩さないこと。
肉体的にも精神的にもギリギリのところでやってるから、いつも以上に休みを入れてやっていこうね。
今月はちょっと新潟に戻って、家事負担が減った分、消耗は抑えられるはず。
1人で下宿でPCにずっと向かって誰とも話さないというのは、それだけでしんどい。ちょっと気持ちも体も楽になるといいんだけれどね。
勉強したくてもどかしいだろうけれど、大事なのは完走すること。
夏の時点で実力的には対応できることは見えてるのだから、モチベーションが尽きないように、バランスをとっていこうね。
仮面浪人の難しさは、他の浪人の難しさとは違う。それはやってる人しかわからないよ。
大学に行ってる人は楽しくやっているし、普通の浪人生ほど勉強に時間を使えるわけではない。
苦しいはずだよ。本当によくやってくれてるよ。
履修科目も受験とかぶるものや、時間を取られないように工夫したからね。11月、1月は時間が確保できる。
そこが一つのヤマになるね。そこまで体調を崩さずいこう。
コツコツ進めていい体制を作れてきた。やっとここまでたどり着いたんだ。だから、何より体調を維持しよう。
淡々とやるべきことをやっていこうね。
ここまで踏ん張ったんだから、完走しよう。あとちょっとだよ。
追記:2020/10/22
SK君 3400分
9月半分は学校行事に時間を費やしてしまった。自分の中ではでかい行事が終わったから勉強に邁進できると思っていたが現実はそうもいかず6月の時のようになってしまった。体調も時々崩すし、暑さ疲労でまともに授業も受けれなかった気がする。まだやっぱり自分に甘い気がする。
何かのせいにしてできない理由探しをしている気がする。
どうにか自分にもっと厳しくなりたい。そうしないと受験もうからないし、多くの人に迷惑をかけてしまう。
10月はしっかり本腰を入れて記録面、連絡面、勉強面、すべての方面を徹底してやっていきたい。
六年制は文化祭で失速することが多いという話はしたね。
実際、鈴鹿の6年制はそこで失速することが多い。去年もそうだった。
そういうときであればあるほど、記録、連絡は重要になる。しっかり意識しよう。
時間が取れないのであれば、その時間で効率よく出来るものをやるべきだよね。それは記録をとってないとわからないよ。
時間が30分しか取れないのであれば、解くのに30分以上掛かるような過去問演習をするべきではない。
そして、欠席などの連絡をしなければ、その分、現状把握に時間がかかる。欠席した時点で、予定に遅れが生じる。
無断欠席であれば、どうしたかという連絡のコストもかかる。コストはこちらにも掛かるけど、一番大きいのはSK君の時間がなくなることだよ。
勉強に本来使う以外の無駄な時間をどれだけカットできるか。
遅刻すれば、その分の授業は動画があるとはいえ、理解にも時間がかかってしまうよね。
受験勉強は時間との戦いだからね。そして、勉強は自分のためにするものだ。
本当、このままだとにっちもさっちも行かなくなっちゃうよ。
なんとなくやってなんとなくうまくいくなんてことはないんだよ。本当はそういう社会がいいと思うんだけれど、残念ながらそうじゃない。生きるのは本当に大変なんだよ。
私達もSKくんがなんとかなるようにずっと必死でやってるけど、SKくんがやらないことにはどうしようもないのね。
こういう仕事していると、ある程度このまま行くとどうなるかも見えちゃうからね。
口当たりのいい言葉で、大丈夫と言うのは簡単だよ。
失敗したら残念でしたっていえば別に過ぎていくかもしれない。でも、そんな事するくらいならこんな割に合わない仕事はしない。
こんな厳しいこと書いたら、生徒も来ないだろうしね。笑
でも、いい加減な仕事はしないよ。
繰り返すけれど、記録がなかったら、何が問題かもそもそもわからないね。
計画を立てても実行しなければ、状態は良くならない。
ずっと記録すること、連絡することについては繰り返し繰り返し注意してきたね。
もう、今は崖っぷちだよ。余裕はない。万全の状態で受験を迎えることはもうできない。
残り時間が少なくなればなるほど記録の重要性は増す。
記録はしんどい。自分ができないことを見つめることだからね。でも、それ以外に改善する方法はないんだよ。僕らは弱者だからね。普通にやったら普通に負ける。
記録するのは諦めないためにやるんだよ。
今、ちょっと記録も出来るようになっている。これを続けるようにしよう。やらなかった後悔は一生残るからね。もう、受験まで後少し、倒れるときは前のめりでね。一生に一度くらい本当に全力でやってみるのは、無駄になることは一つもないよ。
追記:2020/10/26
Uさん 952分
体調不良に本当に苦しんだ1ヶ月になったね。
9月は体調を崩し、薬の副作用もありほぼ勉強できなかった。 8月末、演習を始めてから一気に崩れてしまった。
自分では4月から無理なく勉強していたつもりだったのだが、思っていたより蓄積した疲労は大きかった。気力も体力もなかった。
疲れて頭が回らない状態でも無理に演習をしてしまい、その時すぐに休めていればもう少し変わっていたのかもしれない。
1日を重視して、焦りすぎた。休んでいる間も気持ちが焦ってしまった。焦ってもできないのだから仕方がない。それならゆっくり休めばよかった。
体調がころころ変わり、どうしてもそれに気持ちが左右されてしまうが、最初ほどではなくなった。
記録をして、体調が悪い時でも、またいい時もあると考えられるようになった。 そのおかげで、これだけ散々でも投げやりにならずこれたと思っている。
9月、一番しんどいところで踏ん張ったのがUさんだった。
勉強したい気持ちがあっても勉強できる状態じゃなかったから、本当に苦しかったはず。
8月は順調に進んで、全科目一通りやったことがある状態を作れたところだったから、なおのこと苦しかったね。
4月からハイペースで勉強してきた疲れは大きかった。
ただ、Uさんが素晴らしかったことは、その中で出来ることを考えたことだったね。諦めなかった。
自分と戦っている上に激しい戦いというのはないよ。
痛みや苦しみが自分の中にあるということは離れることができないことだからね。よく踏ん張った。
何度も言うけれど、Uさんはベストを尽くしたよ。
10月に入って勉強できるようになってきたのは、Uさんがなんとかしようと記録して、考えたからだよ。
始めは体調不良にも関わらず、勉強しようとして崩れたね。
一見すると、すぐ休めばよかったと思うかもしれない。
でも、そうじゃないよ。
Uさんが考えて、自分の状況がどうか考えたことは自分を今後前進させる力になるからね。
自分で考えて、納得しないと、何度でも同じ失敗は起こるんだよ。
それを記録して、考えることで防いだんだよ。
体調が悪いと、やろうと思っても何もできないから、無力感に苛まされるよね。
崩れてからは、自分が出来ることはないかいろいろ考えたよね。音声教材中心にしたり、演習は止めてみようとしたりね。
でも、記録をとっていくと、生活リズムを整えても、負担を減らしても休むのが出来るベストの選択ということはある。
それを学べた。
Uさんは、何度も言ってるように言語のセンスあるよ。
勉強に関してはコンディションがよかったら出来ることはわかっている。
肉体的な限界は、自分の意識より早く来る。Uさんは、精神力が肉体の限界を超えてるんだよ。
弱くないよ。強いから脆いんだよ。笑
君もなかなか頑固な女なので、休むことを納得しなかった。笑
でも、きっちり休んだら、体調も戻るし気力も戻るのはわかったね。記録を見るとわかるね。
しっかり休めてコンディションが整ったら出来る。この状態で前進させようとしたことは驚嘆に値するよ。
Uさんは自分で思うよりずっとちゃんとしてるよ。大丈夫。
一日単位で振り返ることも大事だけれど、長期的な視点で振り返ることも大事だよね。一日としては前進していなくても休むことで1ヶ月という単位では前進できる。
Uさんは、記録する意味をしっかり理解してるよ。10代で短期的な利益の最大化は長期的には利益にならないと言うのを、知ってるだけじゃなくて理解できてるのは凄いことだからね。
みんな30くらいで体壊して気づくんだから。笑
私なんか未だに上手にできずに、毎日に必死でやってる。Uさんのほうがずっと記録の意味をわかってるよ。
どうしても、波はある。でも、Uさんは体調が整ってきたら必ずモチベーションは戻るし、勉強に関しては心配してない。笑
よく踏ん張ったよ。休むタイミングをうまく考えてやっていこう。長期的に見たら進歩しかしてない。もう、私の年齢だと長期的に見たら退化しかしてないから、羨ましい限りです。
君はブレーキとカーナビが付いてないような自動車。でもエンジンはF1みたいな感じです。笑
立ち止まることを覚えたらぶっちぎりのスピードで行けるからね。Uさんはゆるゆるやらないと駄目です。笑
追記:K君 1213分
思い返すと長く感じた。学校がはっきり始まってから、学校祭の準備、本番、いきなりのテスト期間と色々あり、毎日なかなかに忙しかったと感じる。
テストもあったので、勉強に費やした時間は多いが、実質の勉強時間はかなり少ない。
さらに、1週間しかなかったテスト期間に戸惑い、毎日課題と勉強をやり込もうとして毎日3〜5時寝という感じだった。
故テスト後は疲労疲労で参ったので、休日の二日で休み、月曜〜水曜で自主学習に慣れていった。大変だったので、今後ここまで他教科に費やすことは絶対しない。
しかしそれが終わると部活も再開。無理しない範囲で、躊躇いなく休むときは休んでいきたい。
しんどい1ヶ月だったね。現役生は5月と9月は勉強時間がなかなか確保できない。
今回は学校のテストをこなさないと、かなりペナルティがあることがわかっていたので、受験に必要ない科目もかなり時間を取られた。
K君の言うように、一般入試を考える場合、受験勉強以外の勉強時間は勉強時間とカウントしないように指導している。
今までの生徒で、おおよそどれだけの勉強時間でどれくらいの成績に到達するまで、どのテキストを、どのようなやり方で、どれくらい時間をかかってる記録をとっている。
K君は時間を確保できたら大丈夫だと言えるのは、勉強時間は少ないけれど、時間に対して高いパフォーマンスを発揮しているから。
とにかく9月はしんどかったけれど、夏期講習の内容を少しずつ少しずつ進めていった。テストの時は受験と関わる分野は力を入れるようにして、できるだけ受験に役に立つようにした。
1年生の段階では、学校の授業も活用できなかったけれど、コツコツ積み重ねていったから学校の授業も有効に活用できるようになった。特に英語はそうだね。
1科目が出来るようになると、バランスを取りやすくなるという好例だね。
Kくんが成長したなと思うのは、しっかり記録をとっていること。
少ない時間だけれど、大きくやらないという時期を作らなかった。
短期間大量に勉強するより、長期間継続して勉強したほうが定着する。記憶は反復回数とも比例するからね。
そして、記録をとっていることで、自分のパフォーマンスがいい時間帯に勉強できている。勉強で重要なのはモチベーションなのは間違いないけれど、やる気を出せと言っても出せるわけじゃない。笑
やる気スイッチみたいな便利なものは存在しないし、そんなものに頼るのは愚策だよ。笑
やる気がなくても出来るシステムを作ればいい。だから、記録は必要だし、生活リズムを整える必要がある。
基本的に受験生はみんなやる気はある。でもできないのは他に時間を取られるからか、コンディションが悪いかのどちらかが多い。
K君は部活があるから、普通の人より勉強できない。だから、捨てるのがうまくなった。そしてまず英語が出来るようになって、学校の授業も活用できるようになった。
記録をしっかりして、どういう生活リズムなら勉強しやすいかを1年生の間に掴んだ。
K君の場合は、家に帰って休んで深夜に勉強するというスタイルが一番あっていた。朝に勉強できたらいいという人もいるだろうけど、ハードなコンタクトスポーツやってたらそんなのは無理。
人によって全く条件は違うわけだからね。
自分の頭を使って考えられてるよ。
そして一度自分の生活リズムを掴んだ人は、テストがあったり、イレギュラーなことがあってもリズムを戻しやすい。
これはほとんどの人が気付かないメリットかな。
講習や長期休みでいいリズムを作っても、記録をやめてしまうことで崩れてしまう人は多いから。
使える時間がわかっていたら、ここは捨てるしかないとか、休んだほうがいいというのも見えてくる。
記録の意味をしっかり理解しているよ。
部活が続く間は、英語を固めつつ、少しずつ政経も固めていこう。
見たことがあるだけでも相当楽になってくるからね。
とにかく部活がハードだし、使える時間が少ないから、意識的に休もうね。
体調崩すと戻すのが本当に大変だからね。ギリギリでやってくれてるのはよくわかってる。時間が出来るようになるのが楽しみです。笑
追記:2020/10/28
T君 2559分
9月は停滞の1ヶ月でした。
低気圧や不安定な気温などの気候に体調に左右され、生活リズムを崩されてしまい、満足に勉強ができませんでした。 一度崩れてしまうと勉強時間が取れないのは当然であり、できなかったという落ち込みから更に崩れてしまい、体調が悪くなって学校を休んでしまうという負の循環です。
幸い後半は日光を浴びたり、体を動かす等の工夫でまたリズムができてきて、勉強をコツコツ始めることができましたが、コンスタントにできていたら比べ物にならないくらい進んでいたと思うので猛省です。
手早く立て直す方法もいくつか見つかったので、今後の予防として活かしたいです。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
9月は例年、現役生の勉強時間がぐっと減る。5月は気温の上昇のため、9月は学校行事のためだね。
7,8月の夏休みは非常にいい調子で進んだ。頭痛持ちでもあり、リズムを作るのが難しいT君にとっては9月は本当に大変だった。
だけれど、出来る工夫をしてどんどん改善したね。
記録の精度が上がったのは大きい。
一日の中で何をやればうまく回るかということをコツコツ実験した。崩れてしまったけれど、記録して、何がうまくいくかを一つ一つ実験した。カフェインを取るタイミングであり、筋トレだったりね。笑
これは無駄にならないよ。崩れたときに何を試せばいいのか。そしてうまく行ってる時はどういう生活リズムで行動していたのか。
3年や浪人生でも最低1ヶ月は掛かるんだよ。極論いえば、計画と進度表がうまく行けば、それだけでもある程度結果は出せる。
T君は1年生のこの時期までに自分でうまくいくやり方を確立した。凄いことだよ。
10月は大躍進だったけど、かならずリズムが崩される時期は来る。でも、もう崩れてもリズムを戻せるだろうしね。そして、崩れる予兆も気づける。
昨日の私の授業も体調崩しそうだから抜けたのは良い判断だったよ。でも抜けるときに連絡してな。心配するからな。笑
周りからみたら、これだけ記録をするのは狂気にしか見えないだろう。よくわかってます。笑
でもね。本当に僕ら弱者がなんとかする方法って、これしかないんだよ。
記録して改善していくことは、病気や体調に左右されず、自分の手に人生の主導権を取り戻すことでもあるんだよ。
僕らは弱者だけど、弱者なりのやり方はある。
相手があることより、自分との戦いというのはきつい。逃れられないから。まあ、T君の場合は学校がモチベーションを下げたり、外との戦いもあるんだろうけど。笑
さて、少なくなってしまい、停滞と銘打った9月の勉強時間でしたが、その中でも収穫は無かった訳ではないと思います。
まずは、英文読解入門の完了です。
復習も交えつつ、入門というにはいくらか高難易度なテキストをしっかり吸収することが出来たと思います。
おかげで不明瞭だった英文法も分かるようになったり、後述の模試の読解部分でも見た事のある物があったため得点できたり、復習の時に関係付けて理解することができたりと大助かりでした。
これからもこの英文法の土台の上に、知識を沢山積上げて行きたいですね。笑ㅤㅤㅤㅤㅤ
模試も大きな収穫があったと思います。
まずは、レベル差。学校のテストなんて比較対象にすらなれない物で、先生がよく仰っていた「学校に合わせていたら100%間に合わない」というのを身に染みて感じました。
数学はもう閲覧注意ってレベルです。笑
しかし、英語については結構喰らい付けたのは事実で、直前にやっていたイディオムや、見た事のある表現のおかげで大問6は1問しか不正答が無かったりと、大きな自信になりました。単語量は絶対的に足りないので要勉強です。笑
体調を崩しても記録を付け続けることの大切さと、概日リズムだけは崩さないという目標?ができました。その2つを強く守ろうとすれば、学校の内職や家で、自ずと勉強するようになり、時間も増えると思います。
この反省を、しっかり10月に繋げたいです!
うん。英語に関しては、あとはテクニカルな解き方、英作などは強化する必要があるものの、文法も終わり、読解に移行した。
収穫は非常にあったね。笑
全統記述模試は進研模試とは集団も違うし、レベルも違う。だいたい偏差値5くらい低く出る中で、英語が偏差値60を超えたのは大きいよ。難関校挑戦の目安が偏差値60を突破できるかどうかだからね。
進研模試では英語は偏差値52.3だった。全統なら45くらいと考えていいくらいだね。
で、全統を重視するのは学校の平均見たらわかるね。進研模試なら、学校の平均点は全国の平均点を超えてるから。
進研模試は、全統に比べると受験する集団のレベルが高くないってことです。
7月実施から8月末の1ヶ月くらいで英語の偏差値を15くらい引き上げたことになる。
残念ながら、学校のレベルに合わせてたら全く間に合わない。全統の学校の平均点と、全国の平均の差をみてびっくりしたでしょ。笑
私が大げさに言ってると思っていただろうけど、そうじゃないんだよ。笑
アンテナって河合の何点だったら偏差値どうなるのかわかる冊子がが返却されたら、平均点を偏差値換算するといい。
私は毎年各学校ごとのデータを確認してます。恐怖だよ。笑
そうすると、はっきりと学校のレベルがわかるから。
全国平均点と学校の平均点が30点近い差があるというのは衝撃的な数字です。まあ、高校受験するときに高校受験の偏差値しかみんな確認しないからね。
進学実績も見るかもしれないけど、それも1人が複数受かっている重複合格だったり、AOだったり、指定校推薦だったりは知らないもんね。
高校に入って愕然とするんです。
学校の勉強だけを普通にやっていたら間に合わない。よくわかったんではないでしょうか。笑
間に合うと考えるのはいくらなんでも楽観がすぎるね。
T君は簡単なのは面白くないだろうから、受験もハードモードのほうが楽しいはずです。あらゆる手段を使って勉強する。勉強、出来るようになると面白いもんだしな。
模試、成果がでて嬉しいですが、T君の能力考えたらこんなものではないはずです。笑
次回の模試は、英語と国語でやったところだけとれたらいい。まだ、学校レベルを流している数学は取れるわけないし、取れてもまぐれだけだからどうでもいいです。笑
数学は英語と国語が軌道に乗ってからのほうが効率が上がるからね。数学はいまはそれなりに。
これで、リズムを作る方法ができた。長い受験では進度表に記録したことは大きな武器になるよ。
いつも期待してます。T君伝説を作ってください。笑
追記:2020/11/1
Nさん 2,234分
先月末、今月は暑かったが、来月になれば大丈夫だと思っていました。
ですが、その予想は大ハズレしました。
まずはこれまでの疲労が抜けなかったこと。
暑さによる疲労はここまで響くと思っていませんでした。それくらいこれまでの人生の中で1番暑さにやられました。
次は行事。
コロナの影響で1ヶ月間に行事がぐっと詰め込められ、行事当日だけでなく、事前準備、終わったあとの片付けなども含まれ、まず自由な時間というものがあまり取れませんでした。
行事は結構盛大にやろう!という学校なのか、わりと行事に本気で、楽しかったですが疲れました。
最後に課題の多さ。
予想はしていましたが、単語テストやその他教科の小テストが始まり、それと同時に課題の多さも倍に増え、爪を隠していたんだなぁと思いました。
放課後だけでは終わらず朝までかかったり、それで起きているから次の日は眠くてすぐ寝てしまう。すると生活のリズムも崩れて夜型になる。
でも学校はあるから朝も起きなければいけない。結局睡眠時間だけが減って疲れもとれなくなる。昼も集中できない。授業は寝る。負の連鎖が続きました。
勉強時間がゼロという日も少なくありませんでしたし、課題の勉強時間だけが溜まって、自分の勉強時間というのはほぼ取れていなかったのではないかと思います。
学校行事が多かったことに加えて、小テスト、課題の多さはきつかったね…
これは誰であってもこなせない。
体調が万全ではない中で、課題をこなそうとしたもののなかなか回らない。焦るよね。
本来なら定着するために十分反復する時間が必要。
Nさんは通学時間も長いし、その分可処分時間は少ない。だから、今まで工夫して時間を取れるようにしてきたけれど、9月は無理だった。
十分に時間を確保できなければ範囲が限定されてない模試は定期テストよりずっと難しいんだ。
Nさんくらい高い自己管理能力を持ってる子がバランスを崩すのは量がおかしいと言わざるを得ないね。
模試についても書きます。
全統模試を初めて受けました。結果は散々です。
まず個人的に、数学より英語の点数が低かったのが衝撃的でした。
数学も全然良くないですが、それにしても英語が酷すぎました。文法問題についてはこれまで固めたところまではできました。
ですが、イディオムや単語が足りていないのはもちろん、長文も散々で、大門5については部分点がなかったら0点です。自分は英語を強化していきたいという思いがあります。
でもこのままでは、強化するどころか最弱になります。というかなっています。
固めれば取れるというのは分かりました。 なので、まずオンラインテストの終わっていないところからだと思っています。
Nさんは時間が確保して演習したところはきっちりとってきた。問題は本当に時間だけだね。
学校の課題が回せない。
やっても復習できないから吸収できない。
こういう悪循環から逃れるためには、やっぱり文法などの基礎を固めることなんだよね。基礎ってどんなところでも使うから基礎なわけです。そこを固めずに進んでいるのが今の状態だからね。
目の前の物をこなすだけで、出来るようになるかというならないからね。
だから、ちょっとずつ時間を作ろう。
授業や課題をうまく活用できるようにするため、まず一日30分の時間を確保してくれたら改善させられる。
30分確保できるだけでもやれることはたくさんあるんだよ。
大丈夫。Nさんは出来ることはわかっている。
実際、授業が終わった後のオンラインテストではNさんは得点率はトップクラスだった。
定着させるための時間を作りさえすれば大丈夫だから。
いいことも少しだけ書きます。
古典がよかったです。学校が始まってから古典は文法を強化しました。授業中もガッツリはできませんが、チラチラテキストを見ながら本当に少しずつ進めてきました。
だからか、古典は進研模試よりだいぶ成長して、とれていました。
やればできるんだと思います。 今月もかなり散々な感じでしたが、これをしょうがないととってしまっては成長できないと思うので、しっかり反省してちょっと無理するぐらいでやっていきます。
うん。地道に古典文法は強化出来たよね。
古文単語を適当につなぎ合わせて、わからないところは適当にやるというのは読解ではない。
ちょっとの時間を使っていこうというのを粘り強く実行できたね。
現代文は得意科目だから、古文が固まってきたら得点を伸ばせることもわかっている。
Nさんは文法しっかりやれば、訳出は英語も正確にできる。
Nさんの場合、勉強に関しては心配してないです。時間を確保する方向にもう舵を向けているしね。
捨てるところを捨てると考えたら出来るのはわかってるから。鉄の女だからね。笑
ただ、君が精神は鉄の女であっても、体力の限界はあるから、徹夜しなきゃ無理なものは切ろう。
本当、そうじゃないと体も心も壊しちゃうからね。
頭が働いてない状態で授業を聞いても理解できないし、記憶も出来ない。
宿題でわからないところは支援するし、粘り強くね。
先輩たちも内職や課題を捨てることでなんとか活路を開いた。
全部大事はどれも大事にしてないのと同じ。君は賢いからよくわかってるはずです。次の模試ではやりかえしてやりましょう。笑