学習計画にはテキストの選定も不可欠となりますね。

少しずつですが、テキストを紹介していきます。

今回は英語構文テキストの中では定番テキストの一つを紹介します。

スクランブル 構文とイディオム

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構成

PART1

表現・構文編

  • 第1章  itを中心とする構文
  • 第2章 代名詞を用いた表現
  • 第3章 助動詞を用いた表現
  • 第4章 不定詞を用いた表現
  • 第5章 動名詞を用いた表現
  • 第6章 分詞を用いた表現・構文
  • 第7章 関係詞を用いた表現
  • 第8章 比較を用いた表現
  • 第9章 否定を用いた構文
  • 第10章 『仮定・条件』を表す構文
  • 第11章 『時』を表す構文
  • 第12章 『原因・理由』を表す構文
  • 第13章 『譲歩』を表す構文
  • 第14章 『目的』を表す構文
  • 第15章 『程度・結果』を表す構文
  • 第16章 『名詞構文・無生物主語構文』
  • 第17章 『特殊な構文』

PART2

イディオム編

  • 18章 同意熟語
  • 19章 範囲熟語
  • 20章 紛らわしい熟語
  • 21章 基本動詞を中心とする熟語
  • 22章 その他の重要熟語

PART3

読解演習編

  • 23章 短期征服 読解演習90

出版社サイトの紹介文

長文読解の学習を始めたいけれど、いきなり長文読解の問題集は…、という人におすすめの1冊。

 
英文法・語法といった語句レベルでの知識を身につけたあとは、文レベルでの「構文」の知識を身につけることが、長文読解の学習をスムーズに進めるポイントです。

 
この本は、910題の単問形式の問題を解き進めながら、構文・表現の知識を着実に積み上げていくことができます。

 
最後に90題の読解演習問題がついていますので、構文力が確実に身についたかを確認しながら、長文読解のための基礎力を完成させましょう。

 
構文・表現のほかに、少し難度の高いイディオムも多く学習できるようになっていますので、熟語集としても使用することができます。

 
本に収録の問題英文は無料でダウンロードが可能なので、耳を使った学習をすることもできます。

出典 旺文社公式サイトより

どのようなテキストか

形式:左が入試問題、右が解説という参考書型問題集。

内容

  • 構文
  • 熟語
  • 読解

強化が期待できる分野

  • 英作
  • 文法問題
  • 語彙問題
  • 読解(特に下線部和訳)

特徴

  • 音声教材がダウンロード可能
  • イディオム編は書かせることが中心になっている
  • 構文は品詞、文法機能別だけではなく、意味からも分類されているので英作する際に非常に有効
  • Power UP!というコラムにはイデオムに共通する論理などが整理されており、覚えやすくするための工夫がされている
  • イディオムも同意表現、反意表現と意味の形でもまとめられている。

テキストをマスターしたら到達できるレベル

  • 構文に関してはどの大学にでも対応できる
  • 英作でどの構文、イディオムを使えばよいか判断できる。
  • 内容一致問題などで、本文中の根拠となる対応箇所がどのように変形されているか見抜きやすくなる。

このテキストを使うのに向いている受験生

  • 文法の学習は一通り終わっているが、英作に不安がある
  • 和訳問題で、単語は覚えているのに訳出できない。
  • 英作の訓練をしているが、どのような表現を使えばよいのかわからない。

テキストについて

レベル的にはかなり高いテキストで、私はアップグレード、スクランブル英文法・語法、Nextstageが終わったレベルの生徒の仕上げ目的に使うことが多いです。同じく、構文系統では『英語の構文150』も優れたテキストですが、こちらは解説をコンパクトにして、熟語までカバーしているところに特徴があります。

同じ構文を正確にマスターする必要性がある受験生、高校一年生なら『英語の構文150』の方が使いやすいと思います。英作、読解と同じ構文を様々な形でとりあげて定着させる工夫をしてあるテキストです。

本書は、受験で問われる構文、イディオムを網羅的に(もちろん、熟語集)とりあげてあるところが特徴です。これ一冊完成していれば、受験で問われる構文の知識はカバーできます。

熟語に関しては志望校のレベルによって、更に強化する必要もありますが、これを終えて、英熟語の強化をする必要があるのは、早慶上智、旧帝大クラスでしょう。その場合は、『頻出英熟語問題1000』など専用のテキストで強化したほうが良いと考えます。

英作にも

出版社は長文読解の前に構文をマスターする学生にむけたテキストと紹介してありますが、読解だけと思って手に取らなかった受験生の皆さんはもったいないと思います。英作にも非常に効果的です。

英作文(特に本格英作文)に苦手意識がある受験生が、英作文のテキストをもってきて、「全然進まないし、解説をみてもこんな解答ができるとは思えない・・・」と質問に来ることがあります。

多くは、構文を覚えていないために英作のテキストが使えない場合が多いです。構文を覚えることで、どのように英作すればよいかが理解できます。

一通り文法を終えた高校3年生、浪人生で、4択問題は対応できるのに、英作に苦手意識がある場合は弱点強化に有効でしょう。『UPGRADE』『Nextstage』でもちろん構文は学ぶのですが、まとめられている本書を使用する方法が多くの受験生には効率が良いでしょう。

旧版では、例文が別冊になっており、持ち運びもしやすく、例文暗記にも有効でした。ちょっと残念ですね・・・。

優れた点はまだあります。特に解説部分には構文の同意表現もまとめらています。

早稲田法学部の条件英作のように知識が整理されていないと語数が合わずに書けないタイプの問題にも有効です。一つしか表現を知らなかったら、対応できませんね。明治のように長文中に英作をさせるような問題にも有効でしょう。

読解にも

読解にももちろん使えます。単語を覚えたのに、下線部和訳では全く歯が立たないという生徒の多くは構文、イディオムの知識が不足しています。構文やイディオムが問われない和訳問題などは実際には殆どありません。出版社が述べるように長文に入る前に覚えるやり方も有効です。

ただ、センター試験レベルならば、本書を使う前に、センターレベルの長文を読み込むほうが効果はあがると思います。国立2次レベル、難関私立大受験生が、読解に入る前に使うか、読解と並行しながら弱点補強に使うことを勧めます。

本書の特徴は同意表現、反意表現がまとめてあることです。これによって内容一致問題の選択肢を見抜くことに大きな力を発揮します。内容一致問題の正解の根拠はあたりまえですが、本文にあります。

そのため、選択肢には本文の根拠となる部分をそのまま選択肢の正解として作るのではなく、同意表現で変形して正解を作ります。

同意表現、反意表現のストックの多さはタイトな時間制限の入試に対応するために必要になるのです。

おすすめの使い方

まずは1章ごとに解いてみる。解いた後に、チェックシートで消せる色で解答を書き込む。1章ごとに解くことを勧めます。機械的に100問、50問というやり方は、ペース管理には有効ですが、体系的に理解することには向きません。

二回目以降は間違えたところのみ解く。できれば、翌日に解きましょう。

3回以上間違えたところはカードにします。覚えたら捨てていくという形にすれば、隙間時間で覚えていないところを反復できます。

正答率が80%をこえたら、次の章に進む。覚えていない表現はカードに書き出してあるので、反復します。

以上を繰り返します。

音声教材は、リスニング対策、例文暗記にも使いたいですね。電車通学ならば、音声教材を利用することを勧めます。

本格英作が課される大学を受験する場合は、例文暗記を勧めます。

構文知識、イディオムを整理するためなら構文が340、イディオムが570なので比較的短期間に回せます。

難関校を目指す高校3年生、浪人生ならできれば夏に仕上げたい。一周の目安は一日30問計算で33日だが、復習、模試、予定の変更などを考えると、1ヶ月に使えるのはおよそ20日程度になるので、一月半。

上位校を目指す、高校一年生、高校二年生で時間に余裕がある場合は、定期テストの範囲にかぶせて一度目を通しておくと長文を読み込むベース、本格英作のベースにもなる。

まとめ

『スクランブル 構文とイディオム』は読解だけではなく、英作にも有効です。

上位校を目指す受験生で文法が終わったあとに使うと効果的です。

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