10月となった。年内残すところ3ヶ月。

2021年8月 受験生クラスの総評
2021年8月 受験生クラスの総評
8月が終わった。コロナウイルス感染症が猛威をふるった。コロナウイルス以前であれば多くの授業時間を教室でとり声掛けも出来たが、そうも行かなくなった。 昨年は講習中.....

コロナウイルスの影響は引き続き大きかった。夏休み明けから学校が始まらなかったことで、うまく行った生徒もいれば行かなかった生徒もいる。

比較的上手く行った生徒は、キッチリ記録をしていたという共通点がある。

リズムが崩れたまま戻すことが出来なかった生徒は記録が出来なかったということは共通している。

不合格になる受験生の共通点
不合格になる受験生の共通点
不合格になる受験生の共通点 成功は再現性がないが、失敗は再現性がある。 プロ野球の野村克也元監督が、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と言ってい.....

学習時間トップはK君。8,573分。

初旬はいずれ学校が始まると思い腹を括っていたが、思わぬ1ヶ月の延長で、とても助かった。オンライン授業となったが、出席に関して緩い雰囲気だったので、学校にはそこまで縛られずに活動できた。朝の行動は、どれだけ頑張っても限度がある。1時間以上は厳しいように思えた。休養日は三日に一回入れる必要があった。大抵三日目に限界を感じる。

8月でどうすれば疲労を溜めずに学習のリズムを作れるか試行錯誤した成果が出たね。

先月7,229分から1,300分以上学習時間を増やすことが出来た。きっちり記録して、体調管理も上手く出来たね。

例年、9月が学校行事が集中していることや、通学時間などで学習時間が8月ほど確保できない受験生が多い。

K君はしっかり記録できたことが成功の要因だったね。

休むのに適切なタイミング、どの時間が効率よく進められるかなど自分なりにいいルーチンが出来たことは大きい。試行錯誤出来たことを活かせた。

勉強時間を増やすことはもちろん重要なんだけれど、それに加えて、自分の効率が良い時間を理解できたことは大きい。同じ勉強時間でも効率が段違いだからね。

これは、普段からK君がしっかり記録して、どうすればいいか考えてきたことが大きい。いい流れを続けていこう。

勉強面では、とにかく基礎をやり込んだ。レベル1.2、古文単語、英単語を進めることができた。これらは来月に繋がる貴重な体験だと思う。現在は体調を整えている最中だが、この流れを断ち切らないようにしていきたい。

古文もこれで、偏差値50〜55位の大学の多くに対応できるベースが出来た。

9月はしんどかったけど、古文の遅れをかなり追いつかせられた。政経がすでに一定レベルに持って行けていたのは大きかったね。そうでなかったらすでに時間切れになっていたよ。

すでに政経は過去問演習でストックは出来ている。あとは10月に古文が完成すれば、11月からは国語も過去問演習に入ることが十分可能になる。

古文の完成がK君の受験の合否に一番関わるところだね。ここが踏ん張りどころだよ。

古文に関しては速度の問題を感じているだろうけれど、誰もが悩むところ。

正しく勉強しているから、そう感じられるようになっているんだよ。

速度を上げるためにはテクニカルに解くしかないのだけれど、そのためには古文単語、文法、常識などを駆使するしかない。

そして、古文単語、文法、常識を駆使できるようにするには量を解くしかないんだよ。

今が一番苦しいところだけれど、「見たことがある」状態のものはかなり増えてきたね。

時間制限を早い段階で意識するようにしているのは、過去問演習に入ってから速度を上げる訓練やテクニカルな解き方を説明しても間に合わないことが多いから。

どういうことか。演習して訓練しなければテクニックを使いこなすことは出来ないからなんだよね。

多くの生徒は、時間を掛けてしっかり解くことに意識が行き過ぎて、総合点を上げる意識が希薄になる。

何度も繰り返して話しているけれど、受験は総合点で合否が決定する。

だから、常に制限時間内でできるだけ解く訓練をしないといけない。本番なら時間を守れるという生徒は多いけれど、訓練の段階で捨てることが出来ない生徒が、守れるかというと残念ながらそうではない。

深追いして失敗して、その後崩れるという生徒がどれくらい多くいるのかわかったら驚くと思うよ。

捨てるということは優先順位を決めること。時間内に解こうとしたら知識で解けるところ、可能性を絞るということだよね。これは受験全般にも重要なことなんだよ。

優先順位をつけられないと、試験中だけではなくて、受験する前に必要な学力を身につける事ができず終わってしまう。

総合点を上げる意識がないまま、配点が高い英語だけ勉強するとかね。1秒でも早く合格最低点に持っていく事が大事と強い言葉で言うのは、それだけ全体を見回すことは難しいということなんだよ。

K君は捨てることが上手く出来るようになった。本当に成長したね。

一緒に勉強できるのもあと少し。

受験までの時間は少なくなったけれど、どんどん効率は上がっている。

捨てることは前進すること。どれも大事はどれも大事にしてないこと。

あと少し、ふんばろうね。

ノザキ塾