11月となった。受験まではもうあっという間だ。文化祭、体育祭などのイベントも多くリズムを作るのが難しい一月だった。
受験も終盤戦になって思うことは、いちばん重要なのは記録で、いくら改善しようという意志があっても記録がなかったら同じ失敗を繰り返し続けるということだ。
記録ができないということは、目的に対して何を行動すればいいか見えないことだから当然ではあるのだが。やり直しが極端に難しい日本の社会で数少ない生き方を変えられるのが受験でもある。
豊かではない地方で指導すると本当に格差を感じる。絶望的に気持ちになるが、やれることをやるだけだ。
学習時間トップはK君。8,137分
今年で1番怒涛だったように思える。ペースについては、初旬数日スタートが少し遅れ、終盤は予定通り数日時間を取らなかったが、8000分台をこなす事ができた。学校があってさえこの記録を出せたことは、4月からみれば大躍進なので、成長を感じる。
学習面では、国語の演習がとても大きな転換だった。古文が遅れていた事への焦りが、取り組み方に対する意識をさらに向上させ、かけては1日の勉強時間も伸びた。今のところとても良いペースで進んでいる。11月以降に向けての良い土台になった。
国語、政経についてはシステムがなんとなくわかってきたが、英語は未だ実践的なことをやっておらずよくわからない部分が多い。文法の復習にはオンラインより本を簡単に読み返す方が肌に合っている感じがする。復習の時間を作っていきたい。やる事が多いというのは気力が保てて良い。ひとつづつこなしていく。
10月は学校が再開して時間が確保しにくくなったにも関わらず、内職も駆使して学習時間を伸ばしたね。Kくんは部活があってもずっと記録を習慣にしてきて、本当に粘り強く改善してきた。
4月の60分と今の60分では効率が全く違う。体調を崩さず、基礎を積み重ねてきたことは大きいよ。
これで、国語も過去問演習中心の体制に入ることが出来た。10月にしんどかったけれど、古文、現代文を終わらせられたことは大きい。ここからは演習して、弱いところを強化するという流れになる。
合否に関わることで大きなことは、過去問演習がどれだけ多くできるかだ。
どうしても、基礎を固める段階では既習範囲の復習は手が回らないことも多い。すぐ得点をあげられるところから強化していくことで常に全範囲の復習、強化するところが明確になる。
偏差値以上に逆転している受験生が多いのは、過去問演習を多くこなしているからだ。時間配分、どのような出題形式か理解することで、演習以外のインプットもどんどん効率的になる。
国語と政経に関してはこれで過去問演習中心で得点を伸ばしていくことになる。
英語に関しては、やらなければならない量が多いから、どうしても過去問演習は手薄になる。ただ、国語、政経が完成するにつれて、英語に回す時間は増やしていける。英語に関して本格的に演習できるのはもう少しあと。
合格最低点に1秒でも早く到達することを考えると、多くのことをやらなければならない英語の得点を伸ばすより、国語、政経で点数を伸ばすのが早いのはもうK君はわかっている。
順調に学習時間を伸ばした。ここからはいよいよ受験の最終段階になる。やるべきことを着実にやろう。力はついている。年内で国語、政経で英語をカバーできる形まで持っていく目処は立ちつつある。
いつも期待してるよ。本当によくやってくれてる。