受験生の環境は一様ではありません。
進学校で学校のカリキュラムにあわせることができればそれなりの学力がつく場合もあります。ついていけない場合は大変なことにもなるわけですが。
進学校ではないものの、志望校の指定校推薦がある場合もある。
そういう場合は学校の勉強が受験勉強ということになります。
学校の授業が自分の志望校に適した内容、レベルでない場合は学校の授業を受けていても、それは合格可能性が高まるわけではない。
これは、学校の授業のレベルが自分に合わずに高い場合もそうですし、学校の授業が受験校のレベルに比して低い場合も難しい。
学校の授業が全くわからない状態なら、授業を受けていても勉強していることにはならない。
どんな受験生でも共通しているのは受験までの時間。要になるのは学習計画です。時間をどう使うかの設計図ですから、個別の状況を踏まえて計画を立てなければならない。
ノザキ塾は比較的中央大学の合格者が多いのですが、同じ学校であっても全く学習計画も違いました。
通学時間が長ければ、可処分時間は少ない。家が落ち着いて勉強できるかどうか。受験での合格、不合格で一番大きな要素は結局のところ学習時間です。
T君がいた鈴鹿高校の探求は進学校ではまったくありません。
今年度の進路先をご覧いただければわかるように、国公立大の合格者は5名のみ。専門学校への進学は11名。
最も多い12名の進学先が地元の鈴鹿医療科技大です。MARCHクラスの合格者はT君だけだった。
中央大学の合格者は2名となっていますが、これはのべの人数ですね…
T君は中央大学の法学部と経済学部に合格しているので。
典型的な地方の中堅の高校といえます。大学に進学する生徒の多くが推薦入試。こういう環境で一般受験で勉強しなければならない生徒がモチベーションを保つのは難しい。
T君は通っている学校が進学校ではない、体も強くない、家がなかなか勉強できる環境ではないと、非常に厳しい条件での受験でした。
高校1年生からの指導で計画を細かく修正し、指導できたことが合格の要因だったと思います。指導する難易度としては最高に難しかった。
最後の模試の学校の平均点をご覧いただければ理解出来ると思いますが、学校のすべての科目の平均点は偏差値50に遠く及ばない。学校の授業のレベルがTくんの志望する中央大学のレベルからは大きく隔たりがあるのがわかるはずです。
こういう状況で勉強するにはサポートが必要です。
次回からは、どうやって計画を立て、指導していったのかを書いていきます。
地方の受験生で一般受験しか選択することができない場合の難しさは多くあります。
T君はオンラインでの指導があっていた。オンラインでの指導でなかったら合格はできなかったと思います。
コロナ以後はオンラインでの受験指導も増えましたが、細かく指導しないと結果を出すのは難しいだろうなと思います。
地方で進学校でないところでモチベーションを保つのは本当に難しいですから。進度表、チャットでの指導がTくんの合格の大きな要因でした。
次回は、どのように計画を立てて、指導していていったかを書いていきたいと思います。