5月が終わった。
5月は、新学年のリズムにようやく体が馴染んでくる一方で、中間テストと学校行事が重なり、負荷の集中する月だ。気温も上がり、部活も本格化する。毎年この時期は、みんな学習時間が落ちやすい。GW明けの記述模試が終わり、受験生としての夏が視界に入ってくる時期でもある。
記録と睡眠について、今月も改めて書いておく。
中間テストや行事で生活が乱れると、まず止まるのが記録だ。けれど、記録のない計画は方針のない実行になる。何をやったか見えていなければ、何を補うかも見えない。テスト期間で書けなかったなら、書かなかったことはなくなったのと同じ事だ。いかなる時も記録だけは切らしてはいけない。
終わった後に原因を考えようにしても、睡眠時間やテスト前日、当日の時間の使い方が明確でなかったら何で失敗したか、何がうまくいくのかわからないままだ。
次のテスト期間に同じことを繰り返さないために、記録は止めてはならない。
そして睡眠。行事とテストが重なる月は、可処分時間が激減する。。頭が働いていない時間は、机に向かっていても勉強時間にはならない。倒れてしまえば、戻すのにかえって時間がかかる。だから、気持ちは焦っても睡眠時間は必ず確保すること。睡眠時間を削らない範囲でメンテナンス出来ることをするべきだ。
では、睡眠時間を削らない範囲で出来ることはどうすれば分かる?記録だ。記録と睡眠は計画の両輪。
そして睡眠は計画の前提だと、この時期にこそ確認しておきたい。
では、振り返ろう。
Y君、9,090分
今月は調子よかった。ただ、テスト期間のせいで多いように感じた。八月までが俺の受験でもあると思っているのでがんばります。
9,090分。先月の7,752分からもしっかり積み上がっているね。「テスト期間のせいで多く感じた」とのことだけれど、課外活動が重くなかった月にこれだけ伸ばせたのは、純粋に学習に使えた時間が増えているということだよ。
内訳は、社会2,885分、英語2,160分、国語1,905分、理科1,105分、その他660分、数学375分。
社会がこれだけ伸びたのは、学校の授業を受験勉強として使えたからだね。
共通テストレベルでは、政経と地理が計算出来る目処は立っている。時間対効果としてあまり良くない数学より、社会をあげたほうが受験までに時間切れになる可能性は減らせる。
前にも話したとおり、政経は全範囲を学校だけでは終わらないから、ここはこちらで補う。私大対策は夏期講習時点でサブノートを多くやるのが今のところ現実的かな。
共通テストの演習をこちらでやったり、学校では経済分野が全く手つかずだから、これを授業内で処理だね。
コメントにあるように、Yくんは、総合型・学校推薦型を見据えると、夏までが一区切りなのは間違いないからね。
睡眠は平均6時間40分。目標の8時間には届いていない(-80分)。先月の439分からは少し戻っているけれど、5月は中間テストと体育祭が重なって、体力的にかなりきつい月だった。体育祭の負荷は侮れないからね。実際、ちょっと体調を崩しているしね。5月以上に6月は疲労が抜けてないのは危険を感じている。
焦る気持ちは分かるけれど、しんどいときは演習も休みにする方針で行くよ。授業も休みにしたほうがいい時は休ませるよ。夏期講習で取り戻せばいいから。
5/15も、疲労が溜まっていたから演習を切って早く休んでもらった。
睡眠時間300分切るどころか115分という時すらあるからね…幸い、長期離脱がないだけで、薄氷を踏ん出るような気分に進度表を見るたびになるよ。
勉強しても、長期記憶になりにくいのは睡眠時間が足りてないこともあるよ。
ちゃんと睡眠が足りてる時はしっかり理解、記憶も出来てるからね。
ギリギリのところで良く踏ん張ってるよ。
休むのは抵抗はあるだろうけれどね。倒れて勉強時間が雪だるま式に溜まるより、ずっといい。Y君は無茶するから、ここは気合でなんとかするところじゃないよ。笑
漢文
中間テスト対策の中で、漢文がかなり進んだ。『早覚え速答法』は10章まで終わって、受験で重要になる句型はほぼ網羅できた。句型は91まで終わっている状況だから、あとは解法訓練すれば、演習だけで足りる。学校で漢文があるなら、かなりメンテンナンスもしやすくなったんだけどね…
学校選抜考えると漢文のウェートが跳ね上がったよね。
このあと、政経に使うか、漢文に使うかはまた相談しよう。様子を見ながらバランスを取るというのが現実的かな。漢文が固まりかかってるから、演習では漢文やるほうがいいかもしれないけど、学校の定期試験との兼ね合いもあるから。
ここまで来たのはY君がおもってるより大きいよ。
先月、6月には漢文を共通テストレベルにと書いたけれど、その射程に入ってきた。あとは、演習をコンスタントに出来るようになれば、国語が計算できるようになるからね。
学校では今、古文ばかりやっていて漢文はやっていないからね…これが本当に不安材料なんだよね。
古文に関しては、かなり練度は積めてるけどね。
英語は学校の授業がある。
だから、どちらに塾の時間を割くかと言えば、学校で手が回っていない漢文を先に仕上げるのが効率がいい。
学校推薦型では漢文を使っていくことになるから、ここを早く武器にしておく意味は大きい。その一方で、政経とのバランスは考えないとね。学校では政経は終わらないことはほぼこの時点で確定してるんだから。とりあえず、全範囲やっておいてよかったでしょ。笑
古文
古文は学校の授業が共通テスト対策中心だから、学校の授業がそのままメンテナンスになっている。
これで塾側は漢文に集中する。先月から続けている形だね。
英語に本格的に戻る前に、一度まとまった時間を取って古文の総復習を入れたい。知識がぬけ始める時期だからね。
学校である程度足りてはいると思うんだけれど、設問分析や実践的な演習に関してはやや不足してるようだからね。
漢文が共通テストレベルに乗ったあと、古文に重心を移して読解演習と並行で文法・単語を再確認する、という順序でやりたいけど、期末テストを考えると、夏休みが現実的だろうね。
敬語もマスターしているから、古文は演習量を確保すれば出来ることは分かってるからね。関関同立にも対応と考えると、レベル別1,2,スーパー敬語法までやりたいけど、平日に回すのは無理。
土日は政経に回すとなると、やれたらくらいのオプションでいいね。このあたりのバランスは相談しよう。
社会(政経・地理)
第1回記述模試の結果はまだ返ってきていない。共通テストの方は点が取れているけれど、記述(二次・私大型)の対策はまだ手をつけられていない。
これは順番の問題だから、焦らなくていい。共通テストはいつでも追いつけるからね。夏に他科目とのバランスを取りながら、集中して過去問演習に入っていく。
先月、8月末の第2回記述模試までに政経10年分のサブノートと話したけれど、5月は中間テスト対策に時間を使った分、記述対策は夏に寄せる形に組み直すね。
これは中間テストで評定を取りに行った判断とのトレードオフだからね。少しでも推薦の合格可能性をあげることを考えると7月の期末もそれなりに対策はせざるをえないしね。
私大受験を考えると、学校の政経のテスト範囲を私大レベルまで仕上げることにしよう。完璧は無理でも、出来ることはあるよ。
具体的には、シグマは完璧に、余裕があればメモリーバンクもやっておくと、推薦がだめであっても、政治分野は関関同立に対応できるレベルに到達するからさ。
5/15の記述模試の復習では、最優先を政経に絞った。あれもこれもやると、どれも中途半端になるからね。地理に関しては、すでに全範囲を終了していて、学校がメンテナンスになっている。私大受験を考えると、社会は政経選択になるから、社会は基本的に政経優先だね。
共通テストの過去問は知識レベルでは全然立命館のボーダーラインには足りないんだけど、でも、問題を問いたことがあれば、何が重要な知識であるか理解できる。
Yくんは国語力で補正できるから、解くことで覚えられる。政経の共通テストやセンター試験の過去問を解きつつ、サブノートを作り、学校で未習の範囲を私の授業で説明かな。
立命館レベルに持っていく時は、該当範囲を解説、シグマ、類題と言う形でかなり演習を厚めにしていたんだけど、国立が第一志望のY君のバランスを考えると、解説、シグマ、類題は学校のテキストと言う形がいいと考えてる。
英語
英語に戻るタイミングは、漢文が共通テストレベルまで乗ってからだね。今は学校で英語をやっているから、語彙に関しては、学校の小テストで補う方向でいいけれど、リスニングと読解と考えると、基本語彙が手厚い速読英単語入門編がいいかなと考えている。疲れている時に文章単位で復習できるのは通学時間が長いYくんにとっては使いやすいはずだから。
6月の方針
まとめておくね。
- 漢文:共通テスト演習に入る。解法の説明はほぼ終わったので、6月上旬に受験レベルへ。句型は反復で「覚えている」段階をふやす。重要語句は「見たことがある」状態を増やす。
- 古文:学校の授業でメンテナンス継続。漢文が乗ったら、まとまった時間で総復習(文法・単語の再確認+読解演習)
- 社会:私大対策は夏に集中。学校の範囲は私大レベルまで詰める。全範囲が学校で終わらない部分の埋め方を相談しつつ進める。
- 英語:当面は学校の授業で維持。漢文が共通テストレベルに乗ってから英文読解へ
- 数学:学校の授業で補う
- 睡眠:6時間台が続いている。体育祭明けで体力が落ちているので、しんどいときは勉強より休養を優先
体調
5月は課外活動はそれほど重くなかったけれど、体育祭とテストが重なったのがきつかったね…
体調を崩していたのは本当に心配している。
8月までがある意味一区切りなのは間違いない。推薦の対策で時間を取られて失速というのも実際にはかなりあるんだよね。睡眠が確保できないときは、勉強より休むことを優先してね。心配なのは、1,2年の時より体調不良の時間が長くなってることなんだよね。
Y君は無理を重ねがちだからね。5,6月に演習せずに睡眠に使って貰ったのはうまくいった。怖いのは夏に一気に失速する受験生はまあまあいるのよ。体力的に限界なのを中学入学からずっと続けてるわけで、精神力でなんとかしてるけど、本来、気合でどうにかするところじゃないからね。
勉強のやり方は分かった。時間を掛けて、英語も国語も出来るようにしてきた。数学の穴を理科、社会で補うように高2の間粘り強くやってくれた。いよいよ受験まであと半年ちょっと。記録でき、考えることが出来るのがY君の強みだよ。
いつも期待しています。