畠山のスパッとわかる政治・経済 爽快講義
政治・経済は日本史、世界史と比べると完成させるのに時間がかからない科目です。
多くの受験生は高校3年生になった段階で日本史や世界史だと時間不足になることが多い。
日本史や世界史だと、史料問題対策や地域史など、覚える範囲が膨大だからですね。他の科目に使う時間を奪うことが多い。維持するためのコストも掛かります。
ノザキ塾ではそのため、私立文系の場合政経選択を勧めています。受験できる大学が少なくなってもそれ以上にメリットが大きいからですね。
今年の受験生クラスの政経履修者は、第3回の全統記述模試で平均偏差値は65を超えています。
日本史や世界史では非常に難しいと思います。
日本史や世界史は山川出版社の教科書を完璧にできれば、私立大学でもかなりの部分が対応できますが、政経の場合は教科書だけやっていても私立大学の問題に対応することは難しいです。
ノザキ塾では、政経も複数のテキストを使って指導しますし、学習計画を立てています。
そのメインテキストの1つが畠山のスパッとわかる政治・経済 爽快講義です。
予備校に通うことが難しい。あるいは学校ではセンターレベルの授業しかやらなくて、過去問をやっても対応できないという受験生におすすめできます。
畠山のスパッとわかる政治・経済 爽快講義の優れている点
なんと言っても難関私大に対応するための知識が網羅的にあることといえます。
これより詳しいテキストは詳説・政治・経済研究くらいです。
早稲田を政経で受験する生徒にはこちらも使って指導しますが、分量が多い。
政治・経済の場合は、年号問題も多く出題されるのですが、年号もわかりやすく赤字になっています。
覚えるための工夫としては、チェックシートが付属していることも受験生の皆さんにとっては津y回安地思います。
図表が多いのも資料読み取り問題が多く出題される大学では有効です。
資料なら一目でわかる新政経ハンドブックのほうが収録されています。
ですが、畠山のスパッとわかる政治・経済 爽快講義は1冊ですむことが大きい。
索引が充実しているのも、調べることが多い政治・政治では使用するためのコストを下げてくれます。
時間が足りない受験生は複数のテキストを使う余裕がないことが多い。
そういう場合はテキストを絞るしかない。1冊だけテキストを選べと言うなら畠山のスパッとわかる政治・経済 爽快講義を選んで指導しています。
畠山のスパッとわかる政治・経済 爽快講義のデメリット
網羅的であるということは分量が多いということでもあります。
さっと全体像を見渡すのには向いていませんが、それでは難関私大に対応できないので、デメリットらしいデメリットではないですね。
畠山のスパッとわかる政治・経済 爽快講義の使い方
ノザキ塾ではどのように使っているか。
基本的に政経の得点力を上げるには過去問演習をしてサブノートを作ることが有効です。
政経は出題範囲が日本史や世界史より限定されているからですね。
畠山のスパッとわかる政治・経済講義は、一番はじめに使っていません。まず改訂第2版 大学入試 蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本を読んでから、過去問演習をして調べるのに使いつつ、頭から読んでいく形で指導しています。
畠山のスパッとわかる政治・経済講義は網羅的であることもありますが、情報量が多い。
改訂第2版 大学入試 蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本は考え方を理解させるところに強みがあって、政経を安定させるためにはどちらもやったほうがいいからです。
過去問を解いて、サブノートを作る時に調べる形でやっていくと、よく出るところから知識が定着します。
受験までに時間がある高校1年生であれば、現代社会など、学校の進度にあわせて読み込むことで、無理なく私大レベルの知識をつけていくことができると思います。
すでに政経は一通り学習しているものの、私大レベルの知識が足りないという受験生は頭から読み込んでいくのもいいですし、過去問を解きつつ調べるのに使ってもいい。
分量が多いので、高校3年生や浪人生であれば、通年読んでいくというのもいいでしょう。
チェックシートで重要な語句は消せるので、中央大学のように記述式の出題が多いところを受験するのであれば知識の漏れを確認できます。
まとめ
なかなか私大レベルの政経、独学は難しいと思います。
ですが、畠山のスパッとわかる政治・経済講義を使うことで独学を可能にしてくれます。
地方に住んでいたり、部活やアルバイトなどで予備校、塾に通うことができない受験生にとっては、非常に役に立つと思います。
チェックシートがあって、覚えるための工夫もなされていますし、調べるための索引も充実している。
網羅的であるだけに、マスターするのは時間がかかりますが、それだけのリターンがあるテキストです。
と言っても、日本史や世界史よりずっと楽なんですけどね…
日常学習に使ってよし、調べるのに使ってもよし。その人に応じた使い方ができる良書です。
計算問題などをやりたい場合は、こちらもいいと思います。
早稲田、青学など計算問題が多いところで、政経で点数を稼ぐ必要がある人はこちらもおすすめできます。と言っても計算問題確実に得点できるようにするなら、古文や英文法あげたほうが時間対効果が高いことは多いんですが。