ノザキ塾はどのように学習計画を立て、指導しているか 学習計画を機能させるためのシステム
前回の記事のあと、ノザキ塾のシステムについてお問い合わせがありました。
確かに、わかりにくいですよね。一般的な形の授業というものはありませんし、ネットで参加している人もいれば、ネットと実際の塾に通っている人もいる。
どうやって成果を出すようにしているのか、質問に応える形で説明しているので、わかりやすいかもしれませんね。学習計画を機能させるためには現状把握が大事と言いましたが、そのためのシステムがあります。
保護者の方からのメール
お世話になります。
御塾のHPを拝見しましたが、システムが良くわからないので質問させてください。授業をネットで配信されているということですか。
息子の野球部部活は7月20日前後で終了予定です。
政治経済を先に終わらせることになると思われますが、どの程度の期間が必要になりますか。
また、夏休みからその後はどのような勉強方法で進めていく予定になりますか。
この河合模試はGW前に受けたものなので、その後、勉強が少しは進んでいると思われますが、どのように息子の学力を判断されて、計画されますか。
また、月謝等の詳細を教えて下さい。
不躾な質問ばかりで申し訳ないです。
ノザキ塾のシステムについて
ノザキ塾では、基本的に対面での授業は行っていません。学習計画と進捗状況の管理です。
文系の生徒に関しては英語、国語などの授業動画が作成してあるので、それを動画で見ていただいたり、オンラインテストなどを活用していく形になっています。
それに加えて、個別のミーティングを行っています。
質問に関しては、チャットワークで受けると言う形ですね。
模試のデータ、ありがとうございます。お子さんの志望は青学ではなくて、学習院大学ですね。となると政経もかなり癖があるタイプになりますので演習量の確保が重要になります。
模試は各分野の得点率だけではなくて、誤答も全員確認します。
これだけでは傾向しかわかりませんので…
政経に掛かる時間ついて
政経に関しては、進め方も個人差があるので、一言で申し上げられませんが、今年の生徒の時間で確認するとこのような形になっております。
過去問演習をやる最低の条件である蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本を一度読み切るのに、早い生徒で1209分でしたね。
時間がかかった生徒では2070分でした。
個別対応しか学習計画は機能しない
ただ、これも、早いからいいというわけではないんですね。理解に注意して読むようにするとき、理解の個人差もあります。
また、学校の政経の授業が使えるなら、学校の授業の前後に読むなど、それぞれの対策は異なります。
どれくらいの期間で言うことも、一言で申し上げることは出来ません。部活がある生徒の平均的な勉強時間から算出してみますね。
ちょっと睡眠時間396分と不足気味で、いい例ではないですが。多い勉強時間です。
この生徒の場合は、学校の授業が比較的レベルに合っているので、平均学習時間が240分とかなり確保できていますが。お子さんの場合はもっと少ないのではないかと思います。
もうひとりの生徒だと、一日162.5分。部活がかなりハードな生徒の例です。ただ、これもかなり内職はどうするなど、細かく修正しての結果です。
とりあえず、使える時間が60分で、早く終わった生徒くらいのスピードでできるなら、20.15日
時間がかかった生徒のスピードでできるなら34.5日ということになります。
ただ、時間がかかった生徒のほうが、今回の進研マーク模試は成果が出ています。
早く終わった生徒の成績です。
ですので、生徒によって異なるということを強調いたします。
夏休みからの進め方、学習計画について
これもまた、個人によって全く違うので、一言で申し上げることは出来ません。
一例として、今、早稲田を志望にしている生徒の学習計画の一例を載せておきます。
進度表という毎日の進捗管理に加えて、個別の学習計画があるのですね。
基本的に、政経、古典を仕上げてから現代文の読み方を覚え、それから国語も過去問演習。
夏には文法を完全に完成させるというのが、多くの受験生の勝ちパターンです。
夏以降は英語が長文対策中心で、国語、政経は演習で維持という形が多いですね。
お子さんの場合もそれに準じた形になると思いますが、学校の課外などによっても計画は変わります。
文化祭など9月にある場合はどうしても時間が取られてしまうこともありますので。
学力の判定について テスト一回だけで学力は測れない
正確な学力判定となりますと、今の塾生のように進度表というものをつけてもらい、誤答を確認して、ヒアリングしていく形を取らないと出来ません。
指導する場合は学校のテキストなども確認していますので。生徒の場合は、個別のミーティングや入塾時に確認しています。
テスト1回で学力判定できるわけではありませんので、私のところでは進度表というものを毎日つけてもらいつつ、チャットワークというものでやり取りしながら判定しています。
進度表に誤答が記録してあるのはそういうことが理由です。
月謝について
ネットで入塾は、進度表がつけられないと指導が難しいので、ウェブサイトには載せておりません。誰かの紹介か、問い合わせていただいた方に個別対応させて頂いております。
入塾時の学力で、入塾をお断りすることはありませんが、進度表をつけられない場合は、指導をお断りしています。結果を出せないことで月謝をいただくわけには参りませんので。
ネットの場合は自習室を使わないので、高校3年生の月7回コースでお月謝を頂いております。
個人情報ついて
このメールでも、生徒の成績を引用しているように、イニシャルなどは伏せます。
指導の効果を最大限上げるために、他の人のデータを個人を特定できない形で利用することを承諾していただいております。
それが出来ない場合は、入塾をお断りしています。
長文メールで失礼いたします。
お子様の受験の成功を祈念しております。
まとめ
しかし、これでも学習計画は完成しません。入塾後も毎日進度表を見ながら微調整します。今もやっています。
テスト期間中は、普段と同じだけの勉強時間が確保できないとしますよね。
そうしたら、受験勉強をしないのではなく、今までやったものを復習する。
あるいは学校のテスト範囲に合わせて志望校に合わせたテキストを使うなど、状況に応じて柔軟にやる必要があります。
学校の勉強が受験生一人の一人の志望校合格のために最適なものということはまずありえません。
それなら、すこしでもうまく使えるように工夫するということです。
学習計画を機能させるためには、一つだけではうまくいきません。
毎日、進捗状況の確認の全体ミーティングがあって、週に1回の個人ミーティング、いつでも質問できるようなチャットワーク、進度表、そしてオンラインテストという現状把握するためのシステムがあります。
これは英語のオンラインテストです。英語、国語、政経などがあります。今までのデータがあるので、どれくらいの正答率で行けばどれくらい出来るようになるかのデータが蓄積されています。
というか、データとってなくて指導出来るんですかね…
4ヶ月で偏差値20あげようと思ったら、最高効率を考えてやらないと無理です。
偏差値40台からのスタートというのは相当にビハインドがあるわけですからね。
政経からなぜ勉強したほうがいいかという結論になったのかは、学習時間の記録をすべてとってきたからです。
バランス良くというのは、はっきり言って神話です。
生徒が、学校で一科目に集中して合格した受験生は絶対にいないと言われたそうで、根拠は「俺はそうだった!」と言っていたのを聞かされて軽く絶望しました。
「ソースは俺」ってSNS時代に生きる受験生の皆さんだったら、「え、それヤバい…」ってなるんじゃないでしょうか。
だって、それでみんなうまくいくならどうして志望校にみんなが合格してなきゃおかしいですよね?
受験は受験までに合格最低点をとるのが目標です。
習得コストを考えてないのは夢を見すぎでしょう。
そんなの出来るのは高校3年生までに高い学力があるとか、よっぽど恵まれた人だけだよ。
で、生徒が失敗したら、努力不足かよ。楽な仕事だなと毒づきたくなりますね。
時間がないなかで今から頑張ろうという受験生を本気で合格させる気がないんじゃないかと言いたくなりますね…
こういう事言うとまた敵を作ると思いますが(もう作ってますね…)、データははっきりと一科目に集中したほうが、短時間で偏差値が向上することを示しています。
まあ、このブログを見てる方はわかりますよね。
今年の文系の受験生はみんな政経に振ってますね。
高2の段階では偏差値40台だった人たちがほとんどですけど、偏差値50切っている人はゼロですからね。5月の模試の時点で。総合ですよ。
バランスよくやってたら、バランスよくどれもできないです。どれも大事は、どれも大事にしてないということです。繰り返してますけどね。
まあ、仕方ないですね。
三重県はもうどうしようもなくレベルが低いんです。平均偏差値、どの数値をを見ても都会との差がある。
だから、こういうデータを使って戦ってるんですけどね…
オンラインテストには他にもメリットがあります。
それぞの得点率が文法項目ごとにわかりますし、誤答もすべて記録されます。
合格最低点に到達するために何をやればいいかということを、使える時間から把握して指導すれば効率は上がりますね。
データなしでは無理です。
テキストベースで勉強していると、動名詞なら動名詞ばっかり予測してやったら取れるに決まっていますね。
なので、ランダムで出題できたりしないと意味がない。弱いところを固めるなら章別でできたほうがいいですよね。そういう学習効率を考えたシステムです。
これだって、状況によって使い方は変わりますよね。
ボトルネックを探すならランダムでやった方が良いし、弱いところを固めるなら章別でやったほうがいい。
一日の中で使える時間が変われば指導も変わりますよ。固定したやり方でうまくいくわけがない。
君たち受験生は人間なんだからさ。
それぞれの生徒の進度表には得点率などもグラフで表されるようになっています。
また、授業の動画もオンライン化してあるので、携帯やPCでも視聴が可能です。
このようなスタイルになったのは、授業を一斉にやっていたら受験までに間に合わない。
1秒でも早く合格最低点に到達するために作ったシステムです。