2019年 7月 受験生クラスの総評 1秒でも早く合格最低点に到達するために
今月も学習時間のトップはN君。12585分。
体調が良くないこともあったけれど、その中でもできることをやって伸ばしたね。全範囲を終わらせて過去問演習に入ることが何より重要で、英語、数学、物理、化学に関してはもう終わり。あとは国語、政経という文系科目でどこまで伸ばせるかになる。
模試よりずっと過去問演習は大事。
Nくんの場合は知識としては理系に関しての知識は十分にあり、英語に関しても十分な知識がある。時間があればどれもセンターレベルなら80%を切ることはない。
けれど、そうはうまく行かないんだよね。笑
それはなぜかと言うと、時間配分の技術や捨てることが完全には身についていないから。
これは過去問演習が一番効果がある。
過去問を収録してある問題集やってれば大丈夫じゃないのという人もいるけど、そうじゃないわけだ。
同じ入試問題であっても、入試形式によっては問題の数も違ったりする。選択型であることも多い。
こういうのは実際の過去問をやらないと身につかない。
過去問を解くのは試験形式の確認だけでいいという風に学校で言われた人がいるので言うけど、それはまるで間違っているからね。
形式わかっただけで対応できるなんてことはないよ。
それなら、模試では出来たのに不合格になる人なんかいないでしょ?
どうして、毎年センター試験で失敗して浪人する人がそんなに出るのか。おかしいよね?
事あるごとに「1秒でも早く合格最低点に到達するために」ということをみんなに言っている。
これは問題を解く時でも、普段の学習でも同じことなんだよ。
総合点を上げるためには、知識依存度が高いところから解く。
読解のように時間を掛ければ得点を伸ばせるところは後に回す。
時間を掛ければ得点を伸ばせるかもしれないところでも、受験は総合点で合否が決まる。
完璧さを捨てて得点を伸ばせるか。これを出来なければ失敗する。
わからなかったらデタラメでもマークを付ける。
授業で、わからなくても答えになる可能性が高いものを説明したりしているのは、そういうことだよ。
受験は自分の戦いということは間違いではないけど、当たり前だけれど他者との戦いでもあるね。
だから、一点でも上げるためにやることを諦めてはいけない。
特にやることが多くて、優先順位をつけるのは難しいよね。
でも「1秒でも早く合格最低点に到達する」と考えたら、基準が明確になる。
当たり前だけど、解釈の問題まとめて解いてから解説動画見るのって効率を物凄く落とすからね。
一つ一つ、自分の弱いところが何かを確認せずにただ解くだけで意味があるのか。
文法なんかなら、意味あるけどね。
読解系統なんかは、一つ一つやって、自分の弱いところを確認してどこを強化するか意識してなかったら、改善せずにまとめて解いてるだけで、得られるのは自己満足だけだよ。笑
スポーツで言ったら、君たちはメチャクチャなフォームでやってるのと同じ。
それを少しずつ修正しているわけ。そうじゃなかったら悪い癖がつく。
だから、毎日の進度表、朝の報告、夕方の進捗状況の確認があるわけです。笑
フィードバックが早いから力がつくんだよ。実際、成績を伸ばしている生徒は、記録をしっかりしている。
繰り返すけど、目標は1秒でも早く合格最低点に到達することだよ。
記録をしないのは、改善のしようが無い。
学力で指導を断ることはないけど、記録を取れない人は指導できない。失敗することがわかっていて、お金をいただくわけにはいかない。
課題はおわらせるのが目的じゃない。できるようになるのが目的だからね。
すべてのテキストは合格最低点を取るために考えて選定されているわけだから、なんのためにやるのかあたりまえだけど考えよう。
「みたことがある」状態を作ることか「覚えている」状態を作ることか「できる」状態をつくることか。
その段階ごとにやり方は変わるわけだからさ。指示にはすべて意味がある。
常に一本調子ってのは思考停止してるよ。笑
「一秒でも早く合格最低点に到達するには」というのを繰り返していってるのは、そうすることで優先順位がつけやすくなるからなんだよ。
簡単じゃないよね。8月は勉強時間は増えている。でも、量だけに満足してはいけない。
あくまで、可能性が出てきただけだよ。
この調子でやっていけばというだけで、誰一人として勉強しなくて大丈夫な人はいないよ。他の受験生も勉強するし、力を伸ばすんだから。
捨てること。それしか弱者である僕らが取れる選択肢はない。「どれも大事はどれも大事にしてない」だよ。
7月は基礎固めは出来た。8月も引き続きなんのためにやるのかを意識しようね。
一秒でも早く合格最低点に到達するために。