勉強の効率を上げるために問題の作り方を知ろう
受験生クラスは、フルにオンラインで受講している生徒もいます。
クラスの連絡は、チャットワークで行っています。チャットワークはLINEのようなものです。
今年の受験生クラスで、覚えにくいんだけど言う質問が出たので、書いたものです。
砕けた文体になっていますが、クラスでの雰囲気もわかるでしょうから修正していません。
記憶するときに意識すること
今日は台風だね。塾に来るのは危ないし、しんどいかもしれないから、家で進めたほうがいいかもね。
ミーティングでも、ここのところ反復や記憶の定着についての話をしたけど、見たことがある状態を作るのが記憶するにまず第一の関門で、それはみんなクリアされつつある。
サブノートを作るメリットは、記憶でいったらエピソード記憶と言われるものと関連があるんだよ。人間は意味がないものを覚えるのは大変ってことだね。なんらかのストーリーがある方が覚えやすい。過去問は多くの場合テーマがあるからさ。だから理屈をつけて覚えやすい。
英語や国語、初期段階が勉強で一番苦しいのは、エピソード型記憶が難しい点にある。だって、単語にストーリーもクソもないだろ。笑
多くの受験生がテキストベースでやると出てくる問題は、完璧にやろうとするからテキストのはじめの方の章だけの精度が高いという問題が起こる。あたりまえだけどこれでは得点力につながらない。
弱点を探るという意味もあるけど、見たことがある状態を作ることで、記憶しやすい状態を作っている。昨日もミーティングで話したけど、記憶の4つの機能のうち、記銘に関しては人間はかなり高い能力を持っていると言われている。要するに覚えられはするってことだよ。でも想起は弱いと言われている。要するに思い出せない。
でも、想起を強化する方法はいくつかある。
単純でかつ効果的なのは、反復回数を増やす。カードを作ったり、ある程度弱点がわかってきたらテキストで強化することを学習計画で組み込んでるね。全員の計画がそうなっている。
そして、想起を強化するには、チャンク化も効果的と言われている。要するに意味でまとめるということだ。
人間は意味がない数字の羅列や文字を覚えるようには出来てない。では、どうするか。
チャンク化はまとめるということ。だから、ある程度の知識がついてきた人は、一つのテキストではなく、複数のテキストを使って強化するようにしているね。想起のためには、複数のフックがあったほうが容易に想起されやすいと言われている。
一個のテキストでやるより、同じ内容を複数のテキストでやったら覚えやすい。サブノートを作るときにはそう学習計画に組んであるよね。全部意味がある。
今まで使ったことがあるテキストが使えたら使えるように学習計画を設計してるのは、見たことがある分、想起しやすいから。
そして、チャンク化がされやすいということだね。。
イディオム、文法なんか学校で使ったことがあるテキスト使ったら記憶は定着しやすい。
チャンク化は受験でもかなり即効性がある。君らがうける大学は真ん中より高い。問題のレベルが高いということだ。
問題のレベルが高いということはどういうことかと言うと、単純に答えが出ないようにする。私大の客観型問題やセンターなんかは工数を増やすものが正解になる可能性が高いということだ。
知識一発で解ける問題は、いい問題ではない。思考力を問いたいなら、複数の工程がある方がいい。
客観型問題である以上作られ方は決まっている。
問題の作られ方を考えて普段の学習をする
1.対比表現が入っている場合は答えになる可能性が高い
当たり前だよね。「正しい」「正しくない」これが選択肢にあるとする。少なくともこの2つを識別できる知識がないといけない。工数が増える。だから、正解になる可能性が高い。
だから、英単語や熟語、政経でも国語でも同じだけど、対になる概念、反意語を覚えると一気に得点力が向上する。英語長文なんか読めなくても答え出せるのは多いわけだ。
君らが、英語のテキストをやるときに持っているテキスト、あるいはカード化するときに同意表現、反意表現を書き加えたら、チャンク化もされるし、覚える段階で英文法だけでなく長文対策にもなるということだよ。
2.ほぼ同じ意味なのに機能が違うもの
これは、意味だけ覚えるとやられる典型だね。Fさん、やられそうなところだよ。笑
ButとHoweverなんか、機能としては逆接。でも違うのはbutは等位接続詞だから、SVユニットの数が違う。Howeverは副詞。
意味が同じものが選択肢にあったら、答えにならない。
そういう問題もあるけど、ほとんどの場合は品詞が違うということさ。だから、最悪わからなかったら意味が同じものを選べば答えになる可能性は高いよね。
何回も言うけど、過去問演習してなくて学習計画立てても成功はしない。
だって普段から意識してないんだから。
なんで、ウチが合格率が高いとか、短期間で逆転してるかというと、こういうのを学習計画レベルで落とし込んでるからだよ。
だから、意味と機能を覚える。両方覚えないと得点できない。おぼえるポイントを間違えていたらいつまで経っても得点力は伸びないよ。
コロケーションは例文単位で取り上げてあることと、同じ単語でも前置詞が来る場合など、同じ単語だけれど、違う意味になるものも豊富に掲載されている。この条件を満たしているね。
テキスト選択は莫大なノウハウが必要で、人によっても全然効果は違う。
みんなの学習計画、同じテキストであっても進めるペースややり方も違うしね。
あと、英語でいうと、日本語では同じ意味だけど、英語では違うものということだね。
だから、意味でも整理する必要があるんだよ。
スクランブルは知識レベルとしては、ネクステージより低い。
けれど使っている理由は、前置詞+名詞など、機能でチャンク化してあるから。
スクランブル構文とイディオムまで上位大学を受ける人に勧めるのは、これは意味でチャンク化してあるから。
順番として最後にやることを推奨しているのは、見たことがあるものを、チャンク化することで記憶を更に定着できる。
見たことがないものを覚えるのは大変だよ。だから、習得コストを考えて、テキストのやる順番も考えてある。
3.頻度、限定表現
メンヘラーなFさんだと、「私のこといつも愛している?」などこじらせていると思うけど、いつもというのは「24時間1440分常に」という意味。笑
恐ろしいな。笑
まあ、こんなものは不正解になる可能性が高いね。
例外があったら許さない。恐ろしすぎです。笑
always,usually,every,any,noなんかもそう。限定表現を常に意識する。
こういう表現を意識して覚えていったら、読めなくても取れる可能性は上がるよね。
ね、逆に言ったらsometimesなんか答えになる可能性が高いわけだ。almostかもそう。
これは生物だろうが、英語だろうが国語だろうが政経だろうが共通する。
正解を作らなきゃいけないんだから、設問のバリエーションなんかパターンが決まってるんだよ。だから、過去問やっている人のほうが出来るようになるのは当然なんだよね。
常に暗記する時にこういう表現に気をつけたら答えを出せる可能性が高くなる。
文法やったら、こういうテクニックばっかりやってる演習をみんなやろうってことです。
私の指導は全部、英語、国語、政経、どれも共通している。最短で仕留める方法をいつも考えているということだよ。
だから、君らも、こういうのがまとめてあるのを覚えたら英語も国語も政経も上がるということだ。
文法やるときや、単語覚えるとき、普段から意識している人と意識してない人では受験まででもメチャクチャ差が出るわな。当たり前だけど。
古文でも呼応の副詞覚えるように指示したよね。
スクランブルの副詞のところなんかは、論理を作る接続語がまとめてある。
UPGRADEでは文をつなぐ語句だな。こういうのやったら長文全部読めなくても取れる。
長文やる前に暗記して意識する人と、そうでない人では受験までに差がめちゃくちゃつく。
映像授業で、速読英単語、やっておきたい英語長文300なんかは、同意表現、反意表現を大量にやっているのはそういう意味もある。
まあ、私の授業は、テキストつかってるだけで、考え方が根本的に違うからね。
4 指示対象
Tくんなんかは「I love you.」みたいなのをそこいら中で言ってると思うけど、刺されるかもしれないからやめておけ。笑
「Youは英語では複数も含むから…嘘は言ってない…」そういうのは通じない。笑
ま、冗談はともかく、内容一致問題は、主語や目的語を本文と変えたら誤答になる。当たり前だけど、問題の答えは本文にある。だから、選択肢で間違えさせるために工夫する。
本文の表現を選択肢で同意表現にしたり、否定文+反意語とかね。そういうのもある。
比較なんかもそうだよね。比較対象を変えるのは一番カンタンだよね。
だから、最悪わからなかったら比較を含んだものを選択するとかね。
こういうテクニックを駆使する。選択肢でのどの表現が入ってると正解や誤答になるかというデータがあるんだよ。笑
ま、今日は授業はないんで、記憶するときに注意する点書いとくよ。
テキストの解説動画なんかは、全部こういう事考えて作ってあるからね。スクランブル基礎の段階からそうしてあるんで、動画必要な人は共有しておくからね。
だるいときは、カードを作ったりするのも、有効。土日を予備日にあてるのも一つの方法だからね。