7月が終わった。
一学期の期末テストが返却され、3年1学期の評定平均が確定した。学校推薦型選抜を使う生徒にとっては、ここまでの三年間の積み上げが数字として固定される月でもある。以前に比べて推薦入試の割合が増えたこともそうだが、推薦入試の早期化も進んでいる。
夏休みに入った。夏休みは学校がない分、可処分時間は増える。
が、同時に自分でコントロールしなければならない時間も増える。学習計画の重要性はこういうところにも現れる。夏は受験生以外は思っているほど勉強時間は取れない。部活がある生徒は特にそうだ。
毎年、夏に失速する受験生は多い。これは自分をコントロールすることがいかに難しいかでもある。自分の体力レベルをこえた量をやってしまい、涼しくなってきた頃に一気に失速。特に秋にイベントがある高校では毎年ここで浪人が決定する生徒も多い。
自分の限界はどこにあるのか?記録を取らないとわからないことだ。
今年の暑さは、体力の消耗という点で去年までと同じ基準で考えないほうが良くなってしまった。40度を超える気温は勉強以上に、命の危険があるからだ。
記録と睡眠について、今月も書いておく。何度も繰り返すが、受験において、記録と睡眠以上に重要なものはないと言って良い。
焦るのはわかる。誰だって時間は足りない。だが、頭が働いてない時に勉強しても、ただ疲労が溜まるだけだ。厳しい言い方が、疲労感を達成感と誤解してはならない。睡眠を削らないとできない?それは計画が破綻してると言うことだ。
記録をする。自分の頭が働く睡眠時間を理解する。そして、使える時間の中で効率化していく。受験勉強、勉強の計画はいうなればリソース配分に過ぎないと言える。
睡眠については、みな、最初に削る。これは最も失敗につながる。多くの受験生の失敗は睡眠を適切にとれない。睡眠を適切に取れないのは記録をしていないから。
本当に自分に必要なものは何だ?
学校行事、テスト、提出物と割り込みが入るたびに、真っ先に削られるのが睡眠だ。
状況は変わりうる。万全な計画はない。ただ、記録があれば、最後の一秒まで前進することは不可能ではないはずだ。変化に対応できるのは記録しかないんだよ。
では、振り返ろう。
Y君、6170分
今月もなかなかしんどかった。夏バテをして勉強時間が下がったが、睡眠時間が増えたのが良かった。推薦のことがいそがしくなったけど、引きつずき漢文とか共通テスト対策をしていきたい。前回の共通テスト模試で体調が悪めで爆死したので体調第1で行きたい。
6,170分。先月の8,980分から2,810分の減。数字だけ見ると大きく落ちたように見えるけれど、ちゃんと睡眠時間を取れたのは進歩だった。去年も休みに大きく力を伸ばしたしね。
内訳は、その他1,710分、英語1,445分、国語1,355分、数学790分、社会635分、理科285分。
予想はしていたが、推薦入試の準備が重いね…
志望理由書、プレゼンの作成、要項の確認、面接の練習。全体の28パーセントだ。
学科試験のない方式ならこれだけで合否が決まるから、要はバランスの問題だ。合格可能性はそれなりにある。推薦入試に関しては私はかなり厳しい見立てをしている。
多くの学校はもう受験指導を一般受験でクリア出来ることに重点を置いてないからね。そもそも一学期に漢文やらない時点で、私は相当に危ういなと思ってる。
一部の進学校のみが一般受験の対策をするようになってしまってるんだよね。
推薦入試で落ちたら浪人。浪人もせず、推薦入試でどんどん志望を下げても合格させるようになってるというのは、うがった見方ではあるんだろうけどね。
少子化でどんどん人事考査も厳しくなってるから、事情はわかるけどね…
でも、私の仕事はY君を志望校に合格させることだからね。
推薦入試の合格可能性をあげるようにバランスを考えつつ、共通テストがある推薦入試をクリアできる方法、一般受験の負担を考えないといけない。推薦入試の失敗で、実質的に志望校の入試が終わってしまう人は多いんだよ。
学校が楽観的な物の見方を提供するのは、そういう仕事だから良い。私の仕事はY君を合格させることで、悲観的なくらいでちょうどいいんだよ。笑
楽観は折れた時に戻せない人が多い。私は最後の1秒まで合格可能性をあげることを考えてるからね。
相談しつつ、バランスを取ろう。といいつつ、志望理由書、重いよなあ…
睡眠
平均444分。目標の480分にはまだ届いていないけれど、先月は7月10日の時点で平均400分を切っていた。そこから戻した。
3年になってから、今までで一番体調が悪かったからね。睡眠時間がやっと戻ってきてホッとしている。
学校に行く日は睡眠がどうしても削られるし、この暑さだと外に出るだけでも消耗するからね。
だから、学校に行かなくていい期間は睡眠を最優先にする。学校がある時は常に寝不足の状態だから、長期休みしか睡眠が取れないというのは、本当に危うい橋を渡ってるからね。
恐ろしい話だけど、推薦入試で寝坊して落ちた生徒とかいるからね。怪談だよな。笑
だから、ずっと同じことしか言ってないけど、睡眠は大事にね。
寝不足の状態で覚えようとすると、入る量より抜ける量のほうが多くなる。今回の模試の結果が本当にそうだからね。怖いのが、推薦入試ってかなりインターバルが短いから、移動や面接練習なんかでかなり体力的にも厳しくなっちゃうんだよね。
漢文
インプットが完走してから、実戦に入った月だった。8月のことも今回総評が遅くなってしまったので、書いておくね。
7月13日に『漢文早覚え速答法』の総集編と暗唱例文のチェックがすべて終了。ここでインプット教材を完走した。そこから『マーク式基礎問題集 漢文』に入って、7月20日に第1回、7月22日と24日に第2回、7月29日と31日に第3回、8月10日に第5回の漢詩、8月19日に第6回まで進んだ。
7月29日の演習で、30点台後半、得点率で7割を取れている。設問分析はかなりはいってきた。
あとは暗記。暗記できるかどうかは、結局睡眠時間なんだよ。Y君、睡眠時間足りない時呂律が回ってないような時もあるからね。あとは記憶だけ。でも、ちょっと夏になって戻ってきてホッとしている。
期末テストで無理した7月はやったことがかなり抜けてしまっていたから。時間がなかったら、漢文が最優先。重要語句と、問題集の復習のほうが今は効果が高いかな。句型はどこを覚えるか演習で重要度がわかったからね。
到達点を段階で言うと、句形と漢字は「見たことがある」から「覚えている」へ移りつつある段階で、まだ「出来る」には届いていない。もうちょっとで「出来る」ところまで来た。私の立場から言うと、推薦入試の準備がなかったら、夏の間に90%は取れるところに持っていけるという見立てなんだけどね。バランスとりつつ以降。
8月19日の授業でで、使役の「使」と接続助詞の「ば」を組み合わせた仮定条件の見抜きでつまずいたのはよかったよね。実際、入試問題で暗記だけじゃなくて、こう考えればいいというアプローチを身に着けつつある。
7割は、解法の型が入った。ただ、反語ならこういう読み方になる、訳したらこうなるというような知識の使い方は定着してない。でも、これ正直演習したらY君なら出来るのよ。古文も良いところに来てるところだったけど、推薦入試とのバランスがあるからね。志望理由書が終わったらバランス考えよう。
本文中の対比が正解の根拠になりやすいこと、選択肢は主語のすり替えで引っかけてくること、最初と最後の段落で筆者の主張が繰り返されること。このあたりはかなり上手にできるようになってきてるね。
これは漢文だけの話ではなくて、マーク式の全科目に効く視点だからね。演習なんだよ。ただね。Y君、まとまった時間が取れないのと、学校が始めると平日にやるのは難しいから、漢文だけではせめて8月にしっかり固めたいのよ。
時間配分は今、設問分析の練習してるけど、最大20分。そこから18分、17分、16分と削っていく。最終的に14分程度にはしたい。今回の模試を考えても現代文にどれだけ時間を残せるかが勝負だからさ。
なぜ漢文を最優先にしているか
先月も書いたけれど、改めて。
国語と情報が課されるだね。そのボーダーを超えられるかどうかが、入試全体の有利さを大きく左右する。
国語の中で最も短期間で得点になる漢文を先に固めるのが、一番効率がいい。古文は共通テストのレベルに対応できるところまで来てるし、学校の演習があるから。漢文は学校でやってないからね。これ、本当に怖いんだけどね。
さっきも話したけど漢文が早く解けるようになると、浮いた時間はそのまま現代文と古文に回る。漢文は新しいものが出てくる科目ではない。同じような構造を聞かれるのはわかってきたでしょ?
古文常識もうるさく言ったけれど、漢文常識のようなマクロの観点があると、失点はしにくいしね。知識依存度が高いものを得点できるのは、入試という異常な状態で認知リソースを守ることにもなるからね。
一科目を固めることが、他の科目の持ち時間を増やす。だから、疲れた、何をやっていいかわからないという時は漢文だけでいい。
古文への本格的な移行は、漢文が共通テストで8割コンスタントに取れるようになってからだ。この順番は変えない。学校が始まればある程度は補完できる。でも、古文はもうちょっとで完全に安定させられるからもったいないんだよな。
政経
先月、政経と古文のどちらを優先するか相談したいと書いた。今月の実態としては、漢文を軸に置いて、政経は7月上旬の学校の授業分と、8月6日のサブノート作成にとどまっている。政経、回したいんだけどね。
学校の進度がとにかく遅くて、共通テストまでに間に合わない。一般受験で一番早いのが京都産業大学の1/26だからね。その1週間後が立命館。
全範囲演習して、わからないところや学校でやってないところを解説していく方針は買えない。
模試
三重大で全統模試。朝8時10分から夜8時20分まで。丸一日はきつかったね。
模試を一日でやること自体に無理があるのは前提として、その上で8月6日に復習をしたときに、頭が正常に働いている状態で解いたら何点になるかを検証した。
結果は、国語が8点、英語が16点、生物が8点、地理が6点、政治経済が34点。合計で70点以上上がった。
体調を整えるだけで偏差値全体で5以上は上がるよ。
同じ問題を、同じ知識で解いて、コンディションだけで60点動く。これは精神論ではなくて、実測値だからね。睡眠時間が足りて頭が働くか、働かないかで合否は決まる得点だよ。これ。
政経で34点というのも見ておいてほしい。政経はY君の得点源になるよ。だって、勉強時間見てご覧?明らかに少ないでしょ?
共通テスト演習ができたら、全範囲のメンテナンスが出来る。そして、問題を解くごとに知識が整理されるんだよね。8割までは伸びやすいよ。漢文最優先として、政経の暗記をするよりも、過去問演習してサブノートをとにかく作っていこうね。共通テストだけでいい。共通テスト一本で勝負すると決めたんだから。
80%以上の得点率は習得コストが跳ね上がるけれど、まだ34点分の伸びしろがある。勉強量ではなくコンディションを整えることでね。
推薦
7月16日に募集要項が出て、プレゼンテーションが入試科目に新しく入ることが分かった。そこから7月19日と20日にプレゼンを作成、22日から24日にかけて志望理由書を詰めて、面接練習も入ってきた。
8月19日に、自己推薦書について学校から書き直しの指示が出た。9月1日が提出期限で、面接の質問は自己推薦書の記述から問われる構造だから、ここは急がざるをえない。
書き直しが面接対策そのものになるし、ほぼ志望理由書で書かれた内容が問われるからここはやるしかないよね。
学科の割合は志望理由書が終わってから。
8月の方針
- 漢文:『マーク式基礎問題集』を継続。第6回で出た基礎知識の抜けを、演習の前後で句形と漢字を確認する。
- 政経: 夏の後半を政経のウェートを増やす。共通テストの過去問演習して、弱いところを強化。強化は学校のテキストを使って習得コストを下げる。
- 自己推薦書: 9月1日の提出に向けて書き直しを最優先。面接での受け答えまで見据えて詰める
- 古文: 単語を継続。本格移行は漢文が8割で安定してから
- 英語・数学: 学校の授業とオンラインテストで維持。順番は変えない。8月は数学はいい。
- 睡眠: 学校に行かなくていい期間は、睡眠の確保を最優先に置く。疲れたら寝る。やる気がしなかったら寝る。勉強して70点以上あげるより、寝たほうがアベレージをあげられる。
体調
今月も心配は続いている。いや、ずっと無理してきてるからさ。
7月22日と23日は暑さで完全にやられていたし、27日は模試の疲れが出て、質問に即答できないところまで来ていた。熱中症は回復しきらないダメージが残ることがあるからね。
ただ、先月と比べると戻せてはいるけどね。心配だよ。
調子がいい時間が減ってきてるからね。今回、普段以上に睡眠について書いてるのは9月からが本当にハードだからよ。
9月以降に気力と体力を持たせることを、今の優先事項に置いている。学校の講座が終わっている間は、睡眠と休むことを最重視でいい。
頭が働いていれば、Y君は出来る。バランスは難しいけど、一緒に考えようぜ。
いつも期待しています。