立命館大学、奈良県立大学に合格したF.Hさん 鈴鹿高校探求の合格体験記
ギリギリの勝負でした。
鈴鹿高校の探求は受験向きのカリキュラムではない。とにかく時間が足りなかったです。
本格的に指導を始めたのが高校3年生になってから、3月から進度表をつけてもらったのですが、受験までの勉強時間が115,239分。
Fさんも3年生になったときには、どれも頑張れば受験はうまくいくだろうと思っていた。学校の勉強を軸にしつつ、受験勉強すればいいと。普通はそう思うと思います。
ですが、鈴鹿高校探求の全統記述模試の平均点は、どの科目も全国平均点に到達してないんですね。
学校に合わせていたら失敗する可能性が高い。
受験までの時間が足りないのが3月の時点で明白だったので、内職で無理やり時間を作って追いつかせた。
多くの学校ではセンター試験向けでしか政経はやりませんし、英文法が固まっていないのに大量の長文を読ませたりする。
本当なら学校の勉強だけで、受験勉強がうまく行けばいいんですが、残念ながらそうではないんですね。
スタート時点の学力が高ければ、それも可能でしょう。そうではない場合、3年生になった時点ですでに時間切れになっている人もいます。本当に時間は足りないんだよ。
毎年同じことを言っていますが、なかなか生徒には伝わらない。高校1年生の時点でも時間切れになる可能性高い人もいますけど、わかりにくいですよね。
自分の現状のレベルから志望校の合格に必要な学力を得るために必要な時間はどれくらいか。ずっと生徒の勉強時間を記録しているので、その人がどれくらいの学力だったらどれくらいの時間がかかるかというのは見えるわけです。
スタートが早ければ早いほうがいい。部活やってるなら逆説的ですけど受験勉強を早くしないと間に合わない。今年は本当にスタートが遅かったから、きつかった。生徒も私もボロボロです。
F.Hさんにも、受験に役に立たないものは勉強時間とカウントしてはいけないと言い続けた。今まで学校の勉強を頑張ってきた人からしたら真逆の価値観ですよね。
でも、受験に関係ない科目や、全く聞いてもわからない科目、あるいは聞かなくても出来る科目の授業時間は、受験という観点では無駄でしかない。
受験は不平等だなと思います。能力の差は厳然とあります。でも、どんな受験生でも共通するのは一日が1440分であることと、受験までの時間です。
弱者が勝負するには1秒でも多くの時間をもぎ取るしかない。
受験向きでない学校で受験勉強するのは大変。結局、内職せずに間に合った生徒は一人もいないですね…
生徒一人ひとりの課題は違う。学力も違うわけで対策は個別にせざるを得ない。学校の授業が自分のレベルや目的に合致しているのならやればいい。残念ながらそうではなかった。
内職すれば軋轢もありますし、ストレスは大きかったと思いますが、よく踏ん張ってくれました。
後半は体調管理も大変でした。
受験のプレッシャーは大きかったですが、最後まで完走できたのは、睡眠を意識したことも大きかったと思います。
大変だったね。ゆっくり休んでいい大学生活を送ってね。